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私は4期目の地方議員をしている。現在4年の任期のちょうど中間点で、我々の市議会でも「役選」と呼ばれる、議会の申しあわせによる役員改選の時期を迎えて、来月臨時議会を開いて後半の議長,副議長をはじめとする議会内役職や所属委員会ポストなどを決め直すのである。
この「役選」のために今から約1ヶ月近く、前哨戦と言うべき党利党略による議長や役員ポストへのアプローチが始まり、いろんな話し合いというか、裏工作、取引などが行われるのが常なのである。
しかし私自身は、こうした役員選挙には興味がほとんどなく、そのためにエネルギーを費やしたり、時には長時間をかけて交渉したりして、自分または自分の推薦する候補者への票の獲得のために走り回ることの愚かさを知っているつもりであるので、暫し静観しているのであるが、既にそのための動きが始まっており、水面下では戦々恐々としているらしいのである。
私が3期目の当選を果たした直後の臨時議会での「役選」前に、こういうことがあった。
年配のベテラン与党議員が珍しく私のそばにやって来て、私の肩に手をやって「君もぼちぼち大人になりぃな」と言われるのである。
私はすぐさま心の中では「あんたの言う大人にはなりたくない」と思っていたので、笑いながら「はぁ、」とつぶやくに留まったのであるが、彼は続けて「悪い様にはせんから」と言うのである。つまり自分達の言うことを聞く「大人」になったら、いいポストをあげるよと言わんばかりのお誘いだったのである。
私は意地を張るつもりも頑固なわけでもないが、彼らの言いなりになるような議員にだけはなりたくないので、再び心の中で「子どもで結構、あなたたちの言う大人にはなりたくない」と思いながら、どの社会でも、こうしたお誘いや甘い言葉で、人々は「大人」という階段を登ったり、踏み外したりして行くのだなぁと思った次第なのである。
つまり議長や委員長のポストに付きたいのなら、どんな意見や理念の異なる勢力であったとしても、数の論理で勝つグループの支持を得なければいけないわけで、自分の政治的信条や支持して下さっている有権者の期待や思いなどは、どうでもよくて「大人」を振舞う人が多い様な気がしてならないのである。
この役選のための臨時議会は、もめることも多く結論を出すために深夜に及ぶこともある。2年毎の議会のイベントのようなものであり、大半の市民、有権者にとっては、どうでもよい内容であると思えるのだが、日常の議会活動ではあまり発言や議論に加わらない議員が、とんでもないエネルギーで動き回る場合があるので不思議である。
私の議員としてのスタンスは、既成政党や大きな組織、支持バックなどない、市民派無所属なので、全くこうしたエネルギーは馬鹿げていると思うのだが、政党に所属する議員や自らが名誉職として、いいポストに付きたいと思う人にとっては、この決定のために心血を注がれるらしいのである。
市民にとってのベターな選択となる行政施策についての議論や提案に、何時間を費やしても私は市民が理解できる結果を導くことが出来るのなら努力は惜しまないが、議長や委員長ポストなどを我が陣営にゲットするための議会審議に心血を注ぐ気は全くないのであるが、さて来月の臨時議会はどうなるのだろうか。
他人ごとの様だが、私は役選の臨時議会よりも、次の6月議会へ向けての準備や質問、提案、問題提起への勉強や市民の声を聞く機会をたくさんつくる方が興味があるし、その方が充実した議員活動と思えるので、今回も「大人にならない」議員として、わが道を静かに歩みたいと思っている。
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