ガリバー通信

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メジャー5年目のイチロー

2005年03月30日 | プロスポーツ

 アメリカ大リーグ、シアトルマリナーズのイチローの進化が続いている。

 昨年大リーグ史上、最多安打を記録したイチローが今シーズンは、オープン戦開始後18試合全てにヒットを放ち、しかも打率何と5割をキープしていて絶好調なのである。

 4年間の大リーグ経験で、もう推しも推されぬ大リーグにとってはなくてはならない、トップスターの仲間入りしているイチローだが、5度目のシーズンを前に、新たな進化を証明する如く、とてつもない記録を続けているのである。

 早や、ニューヨークタイムス紙によれば、米大リーグで半世紀ぶりの打率4割は可能という、打撃コーチのコメントが紹介されて、本人も「投手に完全に抑えられる確率は30%、残り70%の中で、どれだけヒットに出来るかがポイントだ」と自信のコメントも紹介されているのである。

 記事では、イチローが日本の国民栄誉賞を二度辞退していることを例に引き、「彼の野球人生でまだ成すべきことが、たくさんあるためだ」と結んでいるのである。

 驚くべき進化と可能性を秘めたイチローの打撃に今年も、我々日本の野球ファンだけでなく、全世界のスポーツファンが熱狂したり、冷静に期待したりしながら、彼の半世紀ぶりの偉業達成を注目することになるだろう。

 昨年の262安打のメジャー年間最多安打新記録でも、MVPには選出されなかったイチローだが、今シーズン4割を越える打率を最終的に達成できれば、5年目にして大リーグの最優秀選手賞を獲得することは間違いないのではないだろうか。

 この4割打者になることは、どれほどすごいことなのだろうか。平均で5打数2安打、すなわち5回のチャンスの内で2回は確実にヒットするということだから、少しでも野球をやった経験のある人や、野球のルールや技術に詳しい方なら、察しがつく難事業であるのである。

 ちなみに、大リーグ史上では1941年にテッド・ウィリアムズ(レッドソックス)が打率4割6厘をマークして以来63年間に4割に肉薄した選手は3人いたが、いずれの大打者も4割には到達していないのである。

 イチロー選手は、昨年度年間最多安打を記録した時、後半戦では4割2分9厘の打率を記録しており、今シーズンのオープン戦での好調ぶりを考えると、年間4割の偉業を達成する期待がますます高まっているのである。

 1980年に3割9分を記録して、現在野球殿堂入りを果たしている、かつての大打者ジョージ・ブレッド氏は、イチローについて「広角に打ち分けることが出来、足も非常に速い。今は投手の分業化が進み、打率4割の壁を破るのは、とても難しい環境にあるが、もし偉業を彼が成し遂げたとしても驚くことはない」と大記録に挑む資質を備えたイチロー選手を評価している。

 またブレッド氏は、「イチローが打率4割に挑むのが大いに楽しみで、野球界にとっても素晴らしいことだ」と期待を寄せ、「4割を打てる存在がいるなら、それはまさしく彼のことだよ」と絶賛している。

イチロー自身も、夢の4割について「ファンに出来ると思われるような選手になりたい」と話している。

 全世界中の野球ファンが注目する中、日本のプロ野球界が送り出した、世界のスーパースター、イチローには今シーズンも目が離せないだろう。

 
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