ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

匿名でない市民自治を

2005年01月27日 | ちょっと可笑しいよ
 みなさん、こんにちわ。私はこのブログ「ガリバー通信」を始めて約3ヶ月が経ちました。
私自身を知っている人も読んでいただいていると思いますが、インターネット上でアクセスさえ出来れば、誰もが見れるし、読めるページですから、見ず知らずの方々もお読みいただいていると思います。

 しかし私は地方自治体の議員という立場もありますので、ほぼ公人的な立場で日頃の活動や私的な日常まで書いていますので、同じ地域の方々や検索をすれば氏名やその他の個人的データも、ある程度はわかってしまいます。

 でも、このガリバー通信に対して、いただくコメントの大半や、日頃の活動や議会報告に対する質問、意見、要望、ご批判などの大半が「匿名」であります。

 特に以前、議会人として多くのご批判をいただいた際は、苦言、ご批判はことごとく無記名か、匿名でありました。また私の通信には個人のメールアドレスを掲載していますので、非常に誹謗、中傷のメールがたくさん舞い込みました。

 ある程度は、公人として仕方がないと思っていますが、個人宛であったとしても、家族が出る場合もある電話や誰もが読めるハガキでの中傷誹謗には参りました。たぶん、こうした匿名氏は、そうした「いやがらせ」的行為を楽しんでいる人だと思わざるを得ませんでした。

 やはり、匿名ではなく何処の誰かを名乗ってのご意見、ご批判の場合には、誠実に返答できたり、こちらの意向を真摯に伝えることも出来ますが、一方的な鉄砲の弾と同様で、何処から飛んで来たかわからない批判や意見には、答えようもなく、誠実に対応しにくいものではないでしょうか。

 最近、よくメールを下さる男性がおられて、その方は環境問題を中心に、自分の生活圏の細かなゴミの放置や歩道整備、不法投棄などを指摘され、知らせてくださいます。私自身はできるだけ、匿名であっても、現場を確認し、それなりの行政対応が必要だと感じたものは、担当課に市民の要望として、伝え改善を願うわけですが、行政の担当者は「匿名氏」には直接何ら対応されません。

 そのことが、匿名氏には不可解らしく、私の方へ行政の対応の不誠実さを訴えてこられます。

 私は、以前の経験や自分の議員としての職責から、やはり市民、住民も責任ある立場で発言したり、要望したりしなければいけないと思うのですが、その匿名氏は、現在の行政は信頼がおけないし、住所、氏名がその要望や指摘から特定されることを、非常に嫌がられている様です。

 多くの市民、住民の考え方はどうなのでしょうか。特に大げさな問題でなくても、いろいろ要望や指摘はあるが、自分が矢面に立って発言したり、行動すると、逆にうるさい人とか文句が多い人とかのレッテルを貼られて、自分自身だけでなく家族や仕事にも影響すると思っている人が意外と多いのではないでしょうか。

 いつのまにか、日本は本当の市民自治からどんどん遠ざかって、ますます匿名での指摘や要望はあっても、行政はしっかりとした対応はせず、地域の有力者と言われる人々や権力者?等の言いなりになっていくのではないかと危惧しています。

 それは市民、住民がどんどん匿名化して、顔や生の声の見えない、幽霊のような市民、住民とされ、サイレントマジョリティ、つまり「もの云わぬ人々」として、行政や権力者に都合のいい、選択肢や施策を推進していくことに、加担していることになると思います。

 ぜひ、みなさん、社会に対して、地域の問題から行政サービス、行政課題などに、大いに匿名ではなく、明確な市民、住民として、「もの申す人々」として発言していただきたいと願っています。

 「匿名」は自分にふりかかる責任と、住民市民としての義務や、具体的な市民参画をも拒否したり、自分自身は参加しないが、やらないが、誰かが、または行政がやってくれればいいとする、無責任な対応だと私は思わざるを得ません。

 正々堂々と云うべきことは云う、匿名ではない市民、住民が多く増加すれば、行政は誠実にまた時には市民参画を願いながらの行政と市民の「共同」を越えた「協働」参画事業として、新たなまちづくりや行政サービスが発展していくと確信しています。

 恐れずおびえず、市民住民としての責任ある批判や要望、提言を臆せず、堂々と市民としての自覚で、「匿名」ではなく、所在と氏名を明確にして、行っていただきたいと切に要望します。

 明るく、気持ちのいい人間関係で、意見の違いや思いの違いはあっても、よりよい,住みよいまちづくりへ、誰もが責任ある参画をすることが、本当の市民自治であると思うし、その代弁者や仕事としての責務を担う私達議員が市民、住民の声として届けることにも、はっきりとした顔が見え、声が聞こえる関係でやりたいと願っている。

 もっと人を信じ、人と接し、話し、意見を交換し、責任ある私人として発言し続けたいものである。

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