ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

虫たちは夏休みは大変だ

2007年07月29日 | 季節の話題
 本格的な夏休みに入って、小さな子供達のいる世のお母さん、お父さん達は、さぞかし大変だろうなと推察する。

 幼稚園や小学校の幼児や児童のいるご家庭では、長い夏休みにお父さんが子供たちと一緒にいられる時間はほんのわずかだろうから、若いおかぁさんたちが毎日の「今日は○○に行きたい!」とか「××したい!」という、子供達の欲求や希望に、どの程度応えてあげられるのだろうか。

 とにかく「夏休み」は子供たちにとつては「天国」だろうけれど、おかぁさんたちにとっては「地獄?」かも知れない。

 そんな「夏休み」が始まって一週間が経過して、至るところで「虫」に群がる子供達の姿を垣間見ることが多くある。

 ある男の子の幼稚園児のいるご家庭では、何と二年越しに「蛹」から誕生した「かぶと虫」が何と100数十匹に増えて、おがくずなどで創った水槽の寝床に木々の枝や虫達の好む古木を入れて飼ってはいるものの、水槽が大小合わせて、十個以上になって、玄関先と前の駐車スペースの端を占領していた。

 このお家では駐車スペースは、夏場の家庭用ビニールプールの水遊びのスベースでもあるので、まともに車が停めれないとのおかぁさんの嘆きの声も聞かされた。

 その上、子供たちはたくさんの「虫」を嬉しそうに並べたり、自慢げに戦わせたりはしているが、肝心の餌や水槽の掃除などの世話は、結局母親の役割となっているらしく、おかぁさんは、「もういい加減にしてほしい!」と悲鳴を上げていた。

 一方、やはり十数匹のカブトムシや鍬形を飼っている女の子の姉妹のご家庭では、約二週間の里帰りに、「虫たち」を置いておくことはできないので、一緒に来るまで帰郷するので、水槽ごとの引越しとなり、大変だとのことであった。

 昔、近くの森と子供たちが呼ぶ、京田辺大住の虚空蔵谷でも、たくさんの鍬形やかぶと虫がいて、夏休みの夕刻から夜半にかけて、お父さんと共に懐中電灯に虫網を持った子供たちがやってきていた。

 クヌギをはじめ、かぶと虫や鍬形が気に入って飛んでくるであろう木々の窪みに、砂糖水をしみこませた脱脂綿を入れたり、スイカの甘い端くれを差し込んだりして、みんな翌朝を楽しみにしていたものである。

 その頃、子供達の中には「虫」取り名人がいて、子ども達のお祭りで収穫した「カブトムシ」を一匹つづ値段をつけて売っている奴がいた。

 今でも鮮明に覚えているが、ある男の子は、その「カブトムシ」に魅せられて、「一万円!」と自らが叫んで手に入れようと必死になっていた。

 とにかく自然界にいる「虫」たちに夢中になる少年達の気持ちは推察はできるが、子供達の間での取引で「一万円」はなかろうと、中に入って結局、「五百円」での取引となった記憶がある。

 虫たちにとっては関係ない話だが、短い命だが、子供達の「○×したい!」欲求のひとつとしての対象になっていることだけは間違いない。

 やはり虫たちも生き物である。大切に飼い、大切に世話をして、「いくら?」という値段ではなく、自然界に還してやってほしいものである。

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