ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

体罰自殺の背景

2013年01月15日 | 感じたこと
 昨年12月に大阪市立桜宮高校の男子バスケット部のキャプテンだった高校2年生がクラブの顧問の度重なる体罰を苦に自殺した問題から、多くのテレビ、新聞マスコミを中心にいろいろと騒いでいる。

 そんな中、一年数ヶ月前に同じ高校のバレー部で起きた体罰についての校長への直訴で、指導教官が三ヶ月の懲戒休養の処分をされながら、その後同じバレー部の顧問として復帰し、再び昨年11月に部員に体罰を加えていたことと、バレー部部員が克明に記録した教師の体罰のリアルな実態が明らかになっている。

 そんな報道の中に、そのバレー部顧問の休養中の研修を一任された前校長が、一冊の本を読ませて感想文を書かせただけで、十分な研修ではなかったかもというコメントを語っていた。

 まるで、本当に他人事の如く語る関係教師や校長、そして教育委員会の連中の頭の中はどういうことになて、っているのだろうか。

 彼らの大半は、とんでもないことが発覚してしまって、自分たちまで巻き添えをくらって大変迷惑しているという感じであり、ちっとも当事者としての責任や自殺した当事者の死に至るまでの悲壮な思いを想像することすら出来ない輩ではないかとさえ思うのである。

 この事件に関してだけではなく、多くの教育現場でのいじめや差別、体罰、生徒への暴言など、教師としての立場や職業的習性からか、多くの教師は、身の保身だけを考えて行動し発言する人間と化していると言っても過言ではないと思われるほど、ひどい状況に馴れてしまっている人たちの集団となっていると言えよう。

 随分昔の体験ではあるが、私が子どもたちの遊び場活動のリーダーとして仕事をしていた頃だったが、私の子供も通っていた地域の小学校の地域懇談会に一度だけ参加した時のことである。

 あまりにも、先生方が子供の視点や子供たちの気持ちを十分理解をしないで、叱ったり指示したりされることが多く、もっと子供たちの個性や性格を重視して丁寧に関わっていただきたいとの趣旨発言をしたら、教務主任の様な先生が、「お父さん、先生方は一生懸命されているのですから、そんなこと言わないで下さい」と言われたので、呆れてものが言えなくなった記憶が鮮明に今もある。

 つまり、多くの先生方は自分たちと同僚の先生方の悪口や批判をされても、一法的にかばったり否定したりして、物事の真実や事実を見たり確認したりはせずに、うやむやにするか無かったことにするのである。

 教育委員会という実際は、小中学校をはじめとする教育現場を行政の立場から指導、監督すべき役所の部門、しかも政治的関係から独立した専門分野の職員で構成されているはずの部署のはずなのだが、実際は先生たちの出向や元校長や教師の定年後の受け入れ先の様になっていて、真摯な態度で、しかも子供が主人公だとうたいながら、子供たちの目線や心や体を見守る視点が多くは欠けている行政の「吹き溜まり」とも言われている状態のところが多いのである。

 しかし、元教師であったり校長であったというプライドや自信だけは失せていない傲慢な人間が多く、自分の職責に傷がつくことだけを恐れていて、たいていの問題に対しては、秘密にしたり黙認したり口封じすることを職責だと勘違いしている人がたくさんいる部署なのである。

 私の地域の中学でも、かつて管理教育華々しい時代には、生徒の鼻の骨を折る暴力教師や女生徒の髪の毛が長いとして、隣町に強制的に連れて言って「おかっぱ」に断髪させたり、挙句は飲酒運転の末、専門学校生徒らのバイクを跳ねて死亡させても、数ヶ月の謹慎後教壇に復帰し、現在も何食わぬ顔で管理職を務めている教師すらいるのである。

 体罰、暴力教師に関わらず、研修や謹慎処分などては、人間としての人格や病気とでも言うべき性癖は変わらないと思うので、教師としての失格者は教員免許更新を停止するべきだし、暴力やセクハラ、不良教師は学内や教育委員会処分ではなく、逮捕し刑に服すべきである。

 

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マスコミの批判のなさ。 | トップ | 大島渚監督の死。 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
体罰ではなく、いじめや見せしめ (Networker)
2013-01-16 09:54:32
先程以下の記事を見ました。

http://a.excite.co.jp/News/economy/20130115/Itmedia_makoto_20130115030.html

まさにその通りだと思います。
返信する

コメントを投稿

感じたこと」カテゴリの最新記事