ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

お金で買えないもの?

2012年07月22日 | 感じたこと
 5人のお孫さんに恵まれて日々楽しく有意義に暮らしているという理想的なおばぁちゃんが、ある時に孫の小学一年生と話をされていたら、そのお孫さんのお嬢さんが「やっぱりお金が一番や!」と言って、「何でも好きなもん買えるから、やっぱりお金持ちにならなアカンな」と言ったというのである。

 即座には返答されなかったらしいが、しばらくして「でも、お金で買えないものもあるよ」とおばぁちゃんが話されたら、その女の子は不思議そうな顔をして、しばらくは分からなかったというのであった。

 さて、子ども時代と言っても幾つくらいになったら、「お金では買えないものがある」ということが理解できたり、具体的にそういった思いが浮かんだりするものだろうか?

 大人の会話ではあまり「お金で買えないもの」の話を改めてしたり、議論したりはすることは滅多にはないのだが、子どもたちとの会話や何気ない時に、そういったことを考えて見るのも悪くはないと思ったので、今更ではあるが記してることとしよう。

 冒頭のあいだみつおさんの詩では、幸せは自分の心の中で決めるものと記されているのだが、「幸せ」もたぶんお金で買えると言う人もいると思うのだが、じっくり考えなくても「お金だけではない」と自問自答せざるを得ないのである。

 よく野山や雑草の生えた道端や草地を歩いていて、子どもたちも「四葉のクローバー」を探していたり、見つけたりすると大喜びとなって、大事に持って帰って押し葉の如くしたり、ビニール袋に入れたりして宝物の様にしたくなるのだが、果たして「四葉のクローバー」を売っているところもあるらしいが、普通は買ったりするものではなく、発見した幸運を喜んだりささやかな宝物として持ち帰ったりするのである。

 私の経験から思い出すと、小学生を中心とした子どもたちとの遊びの活動をしていた時に、同じような質問をキャンプの夜にした記憶があり、さまざまな子供たちの価値観というのか、大切にしたいものとして、お金で買えないものの例として、おかぁさん、お父さん、おじいちゃん、おばぁちゃんなどの家族をあげた子供がいたり、友達、大事なペットの犬や猫だと言った子供が何人もいた。

 大人たちは、愛情や友情、そして教育や才能、出会い、チャンスなど自分の人生経験の過去で、素晴らしい出会いや経験を踏まえて、入り口ではお金を使った場合もあると思われるのだが、やはり「お金では買えないもの」の大切さを知っている人が多くおられるのではないだろうか。

 子どもたちには、どの様に説明しようかと言葉が見つからない場合もあると思われるが、正直、誠意、純潔、勇気、思いやりなど、人間の正確や徳と称される性分や個性なども、なかなか「こういう人になりたい」と思っていても、お金で買えるものではなく、長年の経験や大きな出会いや強いショックなど、大きく自分を変えるチャンスに、どの様に会得したり心を磨くかで、少しだけでもそうした心根を変えることができるだろう。

 つまり、お金では買えなくても、経験や自分自身の心の持ち方で「変える」ことは出来るのだが、「買う」という魅力アル行動というべきか、「お金を使う」という衝動や経験で得られるものの方が「見えるもの」の場合が多いので、やはり分かり易いのであろうと推察できるのである。

 幸せを感じるためには、お金が全てではありませんが、この世で生きる生活者としては少しはお金も必要ですが、お金で幸せは買うものではありません。

 是非、子どもたちにも「お金で買えないもの」としての家族、愛情、友情、幸せを大切にしてほしいものですね。
コメント
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