ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

コミュ力、コミュ障って?

2012年07月04日 | 感じたこと
 最近の景気の動向や世界経済の不安もあって、全国的に学生さんを中心とする所謂「就活」と呼ばれる、就職活動は益々大変になっていると言われているが、先日近所に住む現在大学3回生の女子学生である20歳の就活にともかく一生懸命の娘さんに話を聞く機会があった。

 彼女は普通のデザインや美術系の四年生大学に通学しているのだが、幼い頃から知っているよしみで、たまたま乗り合わせた大阪方面に行く電車の中で隣りあわせに座ったので、約30分間いろいろと現在の就活状況を聞くこととなった。

 彼女自身の就活の具体的な話はさておいて、一般的には昨今の就活に於ける面接と言う大切な関門で、一番求められているのが「コミュニケーション能力」、つまり「コミュ力」なのだというのである。

 つまり、現代の社会人として一番期待されているのが、他人とのコミュニケーション能力だということで、短い面接時間内に的確にその会社に就職したいと思った動機や期待感、そして自分の抱いている希望など、初めて出会った面接官に分かりやすく、しかも積極的に伝えることが出来るかどうかが、就職面接においては一番大事なのではないかということであった。

 一方、このコミュ力と言われる能力と言うか実力を面接官に認識して貰うという技術とでも言うべき、話し方や話しの内容などについても、最近の就職セミナーなどではレッスンされたり講義があるというのだが、なかなかつけ刃では、このコミュ力と言う様な力がつくとは思えなく、自信を失いかけた学生や求人に応募した人々の間では、自分は「コミュ障」、つまりコュニケーション障害だとの劣等感とでも言うべき認識がされることが多いというのである。

 こうした現代の就職戦線の真っ只中にあって、急遽求められているという「コミュ力」なるものを身につけるというのは、非常に困難なことであって、簡単なマニュアルやシュミレーションをするだけで達成したり、会得できたりすものではないと思われるので、とても厄介な課題となっているとも言うのである。

 話はとても変るが、私がここ数年感じている多くの他人または仕事で出会う初対面の人との会話や世間話で感じるのは、一般的に言う「お天気」や「ちょっとした誰でも知っている話題」について、それとはなしにお互いが和める様にと話題にしたりした時に、必要最小限のことしか話さない人とか、全く世間話的な話が出来ない人がいるもので、特に私もそういう年代になりつつあるが、仕事を辞めたり定年を迎えたおっさん連中の中には、結構長年の仕事仲間や家族とは会話が出来ても、ご近所の奥さんたちや突然訪ねてきた他人とは、ほとんど話せないという人も多いのではないかと感じているのである。

 それでは若い世代はどうかと言えば、性格の違いもあるのだが、やはりそうした他人との世間話的な会話が「チョー苦手」という人もいる様で、そういうタイプの人にとっては、とっても就職活動での面接を中心とする「コミュ力不足」を感じたりしている様で、自分は「コミュ障」だと自認している人もいるらしいのである。

 これらの課題は、確かに簡単には克服しがたい面もあるのだが、やはり日頃から誰とでも無駄話と言ったら失礼かも知れないが、いろんな他人でも家族でもいいから話す機会があれば積極的に、その人の性格や趣味、年齢などに応じて推察しながら、当たり障りのない話から初めて、所謂「世間話」と言われる会話を楽しめる様に試みるしかないのではないかと思っている。

 自分の殻に閉じこもっていたり、自分と相性のいいと思う人としか話さないという人では、世間にはいろんなタイプの人、つまり多種多様な性格の人がいるのだから、とっても興味を持って、その人がどんな人かとの関心と共に、いろんな話題を共有できるようにと話を展開するという「空気感」とでも言うべき「感」を働かせて、楽しく会話を続けることが、所謂「コミュ力」を身につけるための練習にもなり、いつのまにか「コミュ障」を脱する糸口が見つかることとなるだろうと確信している。

 若者よ、就職戦線で頑張っている学生諸君、大いに話をし、多くの他人と世間話をしようではありませんか。、
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