ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

マグサイサイ賞受賞。

2010年09月01日 | ちょっと可笑しいよ
 民主党代表選挙の国民不在感の強い、菅、小沢の一騎打ちというニュースの影に隠れて、アジアのノーベル賞とも言われている「マグサイサイ賞」の授与式が31日に、フィリッピンのマニラ首都圏のパサイ市の文化センターで行われて、「核兵器なき世界」の実現に取り組んできた、秋葉忠利広島市長が今年の受賞者のひとりとして、アキノ大統領からメダルを贈られたそうである。

 秋葉忠利市長と言えば、社会党時代からの平和主義者で広島の市長となって三期目なのだが、広島、長崎でオリンピックを誘致したいと名乗りを上げたり、八月六日の広島被爆の日には、原爆投下国であるアメリカ合衆国をはじめとする世界の首脳に、広島での平和式典に出席を依頼したりと、地方都市の首長としては特に目立った政治家のひとりである。

 秋葉忠利広島市長は受賞の挨拶で、「広島、長崎両市と、両市の被爆者の方々、平和市長会議の4000以上のメンバーを代表して、この賞を喜んで受けたいとスピーチした。

 受賞を機に、ここアジアでさらに多くの人と共に平和への活動を広めたいと願っているとも語り、今後もさらに「被爆地の市長」として、全世界に「核兵器廃絶」の運動を高めて行く決意を述べられた。

 アキノ大統領は、あの銃弾に倒れたアキノ元大統領候補と奥さんのアキノ大統領の息子なので、誰もがよく知る人物なのだが、この「マグサイサイ賞」の授賞式の主宰者となっているのは、もともとこの賞がフィリッピンの大統領であった「マグサイサイ元大統領」によって創設されたものであり、アジアで社会貢献したあらゆる分野の個人、団体に授与されている栄誉あるものなのである。

 アキノ大統領は、「秋葉市長は核軍縮の主要な提唱者の一人であり、そのビジョンと決意と行動力が高く評価された」と式典で全受賞者と共に称えた。

 秋葉市長については、さらに「核戦争の危機のない世界を創造するために、強い信念と指導力を発揮し、市民も動員して、各政府や団体に世界的なキャンペーンを展開した優れた指導者と評価した。

 今年の受賞者は秋葉市長も含む七人で、他には中国の環境問題に取り組む非政府組織の代表、障害者問題に尽くしたバングラデシュ人の活動家、基礎教育の普及などに貢献したフィリッピンの教育者などであった。

 民主党が政権交代を国民の絶大なる期待で一年前に果たしてから、丸一年が経ったが、子ども手当て、高校授業料の無償化、高速道路の無料化実験、農業の収益保障などの「バラ撒き」とも批判される政策の実施もあい半ばで、代表選挙という権力闘争で現を抜かしている間に、日本の経済状況は、円高、株安でとんでもない事態に陥っていると言っても過言ではない。

 そんな状況をどうして切り開くのか、国民に分かりやすい政策論争を堂々としていただいた上で、国民世論にも耳を傾けて、「今の日本、そしてこれからのニッポン」の舵取りをしっかりとしていただきたいものである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする