ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「みんなの党」なんて!!

2010年03月21日 | とんでもない!
 遂に民主党の内部抗争とでも言うべき、つまらぬ解任劇がされてしまった。

 ご存知の様に、なんと11人もいたという民主党の副幹事長職のひとりであった生方議員が、新聞のインタビューに応える形で、党運営の責任者である小沢一郎氏を直接的に批判したと取れる発言を外部でしたという理由で、代表副幹事長である小沢一郎氏のイソギンチャク的高嶋氏の逆鱗に触れて、解任されてしまったのである。

 私は小沢一郎の陸山会を巡る不正献金ならびに政治資金規正法違反に絡む検察の捜査で三人の小沢事務所の元秘書の石川議員と大久保秘書ともうひとりの現在の秘書が逮捕された時点が、鳩山由紀夫首相が小沢一郎と離れるチャンスだと二ヶ月ほど前に記したが、鳩山は決断できなかった。

 半年前の総選挙後の与野党逆転の画期的な政権交代で鳩山新政権が発足した当時は70%台を示していた支持率が、たった半年で不支持が支持率を上回るという逆転現象を生じてしまったのは、一重に鳩山首相自身の「子ども手当」や「故人献金」問題もあるが、小沢一郎氏の政治手法と政治献金問題が一番大きく影響しているのは明らかである。

 もうひとつは、民主党のマニフェストの実行力の遅さや不確かさであり、三党連立内閣がゆえの普天間基地移転問題などですっきりしない日米間の懸案の問題の大きな揺れなどをマスコミ、メディアが盛んに書きたてて問題視するからでもある。

 いずれにせよ、大きな期待を国民がして「政権交代」を実現させたまでは良かったのだが、鳩山首相をはじめ元自民党の代議士が大半を占める民主党の中での政治手法や決断力の危うさと新政権としての「思いっきり」の無さが、少しつづ見え隠れしつつも見えてきたからでもある。

 確かに元自民党ではない、若手の大臣たちとして頑張っている国土交通、厚生労働、総務大臣などの非自民系の議員もいるのだが、未だに田中角栄時代の亡霊の様な「小沢一郎」支配が見え隠れする民主党は、「自民党」から「自由」をとったら「民主党」というバカげた冗談まで飛び出す始末である。

 今回の「小沢幹事長批判」と取れる「生方元副幹事長」の発言事件は、さらに国民に「民主党には発言の自由も無いのか」と思わせてしまう様な対応振りに映ってしまったのではないだろうか。

 参議院選挙を七月に控えた政局の中で、面白い現象が出ているのが、政党支持率で民主党が後退しても自民党が上昇せず、第三極として社民党や公明党、共産党などの既成政党の支持率が増加しないことである。

 無党派層の増加か、昨年自民党を飛び出して結党された、渡辺喜美代表が率いる「みんなの党」が何と5%以上の支持を獲得し、第三党となっているという現実である。

 決して国民が「みんなの党」に大いに期待しているというわけでもなく、ただ持って行き場のない有権者の気持ちが少しでも行政改革、公務員改革などを掲げている元総務大臣の渡辺氏のイメージに託しているに過ぎないのである。

 それにしても「みんなの党」とネーミングは可愛いらしいが、理念や方向性も定まらないいい加減な「八方美人」的政党名のこの党が、現在の政治状況に溜息交じりの落胆をしている国民の受け皿になるとは決して思えないのだ。
コメント (1)
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