またもや、とんでもない事件というよりも、若い夫婦不仲の両親が我が子である5歳の男の子にまともな食事を与えず、餓死させたというより殺してしまった事件が起きた。
奈良県桜井市で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親は二十六歳で、「夫婦仲が悪く、矛先が子どもに向いた」と話していたらしいが、とんでもないことである。
三十五歳の父親は、警察の調べに対して、「子育ては何もせず、妻にも何も言わなかった」と供述しているとのことだが、我が子に食事も与えず衰弱させて餓死させたというのは、信じがたい暴力であり、殺人だと言わざるを得ない。
5歳の男の子は、発見された時、やせ細り骨と皮だけの状態で紙おむつをして布団の上に仰向けになっていたというが、奈良県のこども家庭相談センターなどによると、今月3日午前11時頃から正午にかけて、母親から電話が三回あって、「5歳の男の子が食べないのでかわいくない。そのまま放っている」などと話したという。
その時、既に餓死に近い状態だったと思われるが、それまではこども家庭相談センターへの相談歴は一度もなく、餓死した男児がどんどん衰弱していくのを知りながら、「自分は子育ては何もしていなかった。病院にも連れて行かなかった」と供述し、3歳の女児にだけは3食与えていたそうで、この女児はセンターに一時保護されたという。
仕事先の現場で昼食時に、テレビの報道を見聞きしながら、「全く親の資格もないし、人間として信じられない行為」だとお客さんたちも口々に感想を述べていた。
まるで植物にでも「水をやる」様に、我が子に対して、「水だけを与えていた」という母親の心境は何だったんだろうと思うと、怒りよりも驚きと共に「人間ではない!」とまで言いたくなるような行状としか言えなかった。
昨今に始まったわけではないと思うが、時々世間を賑わす「幼児虐待」や「ネグレクト」と呼ばれる「子育て放棄」が見られるわけだが、失礼ながら「動物にも劣る」と言わざるを得ない様な「自分勝手な生き物」としか言い様がない。
多くの動物が自分の産んだ子どもを育てるために自分の餌などは後回しにしてでも、子どもたちに餌を与える光景を度々目撃しているし、動物園や多くの動物ドキュメンタリー映像などでも、我々は動物たちの「涙ぐましい子育て」の現実を見聞きすることも多い。
その動物たちの中でも一番知能や生活力が発達しているはずの人間たちの中に、こうした「育児放棄」や「食事を与えない」「親以前の非人間的行為」が一瞬ではなく、日常的に続くという、とんでもない犯罪行為が、世の中には歴然として存在していることを改めて伝えられて、とんでもない憤りと共に情けなさ、悲しさを感じた。
我が子だけでなく、出来ることなら多くの子どもたちが、少しでも日々を楽しく幸せに暮らせる世の中になってほしいと思うのだが、こうした事件が後を絶たない現実を思うと、子どもを産み育てる「資格」をも問う厳しいチェックが必要な時代なのかも知れないと思わざるを得ない。
奈良県桜井市で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親は二十六歳で、「夫婦仲が悪く、矛先が子どもに向いた」と話していたらしいが、とんでもないことである。
三十五歳の父親は、警察の調べに対して、「子育ては何もせず、妻にも何も言わなかった」と供述しているとのことだが、我が子に食事も与えず衰弱させて餓死させたというのは、信じがたい暴力であり、殺人だと言わざるを得ない。
5歳の男の子は、発見された時、やせ細り骨と皮だけの状態で紙おむつをして布団の上に仰向けになっていたというが、奈良県のこども家庭相談センターなどによると、今月3日午前11時頃から正午にかけて、母親から電話が三回あって、「5歳の男の子が食べないのでかわいくない。そのまま放っている」などと話したという。
その時、既に餓死に近い状態だったと思われるが、それまではこども家庭相談センターへの相談歴は一度もなく、餓死した男児がどんどん衰弱していくのを知りながら、「自分は子育ては何もしていなかった。病院にも連れて行かなかった」と供述し、3歳の女児にだけは3食与えていたそうで、この女児はセンターに一時保護されたという。
仕事先の現場で昼食時に、テレビの報道を見聞きしながら、「全く親の資格もないし、人間として信じられない行為」だとお客さんたちも口々に感想を述べていた。
まるで植物にでも「水をやる」様に、我が子に対して、「水だけを与えていた」という母親の心境は何だったんだろうと思うと、怒りよりも驚きと共に「人間ではない!」とまで言いたくなるような行状としか言えなかった。
昨今に始まったわけではないと思うが、時々世間を賑わす「幼児虐待」や「ネグレクト」と呼ばれる「子育て放棄」が見られるわけだが、失礼ながら「動物にも劣る」と言わざるを得ない様な「自分勝手な生き物」としか言い様がない。
多くの動物が自分の産んだ子どもを育てるために自分の餌などは後回しにしてでも、子どもたちに餌を与える光景を度々目撃しているし、動物園や多くの動物ドキュメンタリー映像などでも、我々は動物たちの「涙ぐましい子育て」の現実を見聞きすることも多い。
その動物たちの中でも一番知能や生活力が発達しているはずの人間たちの中に、こうした「育児放棄」や「食事を与えない」「親以前の非人間的行為」が一瞬ではなく、日常的に続くという、とんでもない犯罪行為が、世の中には歴然として存在していることを改めて伝えられて、とんでもない憤りと共に情けなさ、悲しさを感じた。
我が子だけでなく、出来ることなら多くの子どもたちが、少しでも日々を楽しく幸せに暮らせる世の中になってほしいと思うのだが、こうした事件が後を絶たない現実を思うと、子どもを産み育てる「資格」をも問う厳しいチェックが必要な時代なのかも知れないと思わざるを得ない。