ガリバー通信

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交通安全週間が終わった。

2008年04月17日 | 日本の課題
 春の交通安全運動の10日間が一昨日終わった。

 警察庁は、期間中の交通事故状況を発表し、交通事故による死亡者数が昨年同期より37人少ない125人で、現在と同様の10日間行われるようになった1970年以降、最も少なかったらしい。

 今回は飲酒運転の根絶をテーマに取締りを行ったらしいので、飲酒運転による事故は全国で100件にとどまり、昨年同期の225件より大幅に減少し、飲酒運転による死亡も12人で昨年より9人少なかったという。

 こうした成果を強調する警察庁であるが、果たして全国的な交通取り締まりは、どのように行われていたのだろうか。

 聞くところによると、各警察署管内で確かに交通取締りが頻繁に行われていたみたいだが、シートベルトや携帯電話使用なども含めて「軽微な違反」の摘発が多かったらしい。

 中には、一方通行違反や右折禁止違反など、いつもは知らない車も安全確認をした上で通行していた道路の入り口をちょっと入ったところで「待ち伏せ」しての「違反摘発」が目立っていたと言う。

 確かに道路標識はあっても、いつも生活道路として通行している車両ならばわかるが、初めて通過する車両の運転手などにはわかりにくい標識や規制が、結構住宅地内や幹線道路との接続道路には多いのである。

 ある運転手は、幹線道路から看板を見つけて、ファーストフードの店に入ろうと右折シグナルを出して待機していたところ、反対車線の渋滞気味の車線で間隔を空けてくれたドライバーが、「どうぞ」と手招きしてくれたので、右折したところ「違反」と警察官に呼び止められて摘発され、反則金切符を切られたという。

 また幹線道路に出る小さい路地から安全確認を執拗にして、車両の流れに逆らわずに合流したドライバーを、自転車に乗った警察官が追いかけてきて、「信号無視」だとして摘発されたケースもあったらしい。

 いずれも、運転者にとっては見落としたのかもしれないが、全く自覚のない「違反行為」を摘発する警察官とは、いったい何なのだろうか。

 確かに「違反」は「いはん」なのだろうが、交通安全を目指すならば、飲酒運転行為の摘発やスピード違反や、赤信号を突っ走って行く車の取締りなど、ひどいドライバーが横行する昨今であるので、こうした悪質ドライバーやモラル無視の運転手の摘発や検挙に力を注いでもらいたいものである。

 良心的なドライバーが細心の注意を払いながら恐る恐る街中を走っている時に、見知らぬ道路で、急に飛び出してくる警察官に摘発されるケースの方が断然多いのではないだろうか。

 つまり、「交通安全運動」とは、良心的なモラルあるドライバーを摘発し反則金をふんだくって行く、警察官と警察署の「稼ぎ時」となっているだけで、真の「交通事故」を未然に防ぐ、抑止的効果はほとんどないのではないだろうか。

 誰もが「交通安全」に気をつけて車を走らせることの出来る世の中にしたいものである。
コメント (1)
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