ガリバー通信

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何をおっしゃる福田さん。

2008年04月09日 | 日本の課題
 久々に行われた党首討論。いわゆるクエスチョンタイムが今日午後国会内で約45分間行われたのだ。

 小泉首相、安部首相に続いて自民党総裁選挙で勝利して「内閣総理大臣」となった福田康夫氏だが、野党第一党党首である小沢一郎代議士との「党首会談」は、首相になって半年を過ぎたが、やっと2回目ではないかと思う。

 昨年11月だったか、例の「大連立構想」とやらが、小沢、福田両首脳間で企てられて「大混乱」を招いてから、当分党首会談はできない状態が続いていたのだが、それにしても今日行われた「党首会談」は、何とおっしゃる福田さんと言った感じの奇妙な党首討論であった。

 仕事の都合で、私は生で全てを観ることはきできなかったが、夜のテレビニュースなどで部分的に垣間見ることを通して、何とも与野党逆転した様な奇妙なクエッションタイムとなっていたと思うのである。

 民主党の小沢代表も、たぶん福田首相の逆質問に対して、おかしな立場逆転を指摘しながら、半分苦笑いを浮かべていた。

 福田首相は、今回の日銀人事で、何と4回も元大蔵省の天下り的人事案に対して民主党がことごとく認めなかったことに、よほど苛立ったと見えて、野党の党首に向かって「権力の乱用」などと言ったのである。

 あくまで「権力」を握っているのは、政権政党の党首で首相である福田康夫氏自身であり、いくら参議院で過半数を握ったとは言え、民主党の小沢一郎氏が権力を握ったわけではないのである。

 一国の大きな権力を担っている首相が、自分の思い通りの政策や国会運営が出来ないからと言って、その原因が全て野党にあるが如く公的な場で言うとは、何とも大人気ないとでも言うべきか、自分の立場を認識しなさ過ぎている。

 「協議」や「説得」といった民主主義的なみ手段や話し合いは、大いに結構だが、結局自分たちの決めた方向が正しいのだから、妥協してでも従うべきだと言っているみたいにしか見えない。

 「与野党逆転」の衆参両院の「ねじれ国会」という状況は、なかなか思い通りには政策が決定しなかったり、忸怩たる思いを与党関係者はしていると思われるが、首相をはじめ、今までの自民党、それに小判ザメの如く寄り添う公明党の皆さんにとっては、そんな落ち着かない状態は初めてなのかも知れない。

 どう考えても、首相が野党党首たちの「質問」に答えるのが建前の「クエッションタイム」で、福田首相は、自民党内や公明党内の「福田批判」が出始めている状況の中で、ぶつけ所を野党に向けただけの「茶番劇」だとしか思えない。

 今まで「天下国家」を偉そうに語っていた首相が、思い通りに行かない国会審議に業を煮やして、「逆切れ」した様な今回の「党首討論」であった。

 小泉元首相曰く、「何とか風が吹き出している」、解散、ドツボが迫っている。
コメント (1)
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