ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

足元の見えない幽霊。

2007年11月26日 | とんでもない!
 今年ほど次から次へと毎日の様に、悲惨かつ理解に苦しむ様な因果や理由が見えない殺人や事件が起きる年は、かつてなかったのではないかと思うほどである。

 あまりにも多いので記憶に残る事件はわずかで、次から次へと新しい事件、殺戮の報道に追いかけられている様で全く気の休まる暇がないほどで、テレビ、新聞、雑誌に至るマスコミが詳細をこれでもかと報じても、すぐに忘れ去られてしまう。

 昨年の暮れだったと思うが、京都精華大学の漫画学科の男子学生が何者かに刺され死亡した事件なども、未だに犯人の検挙に至っていないし、近いところでは香川県坂出市でおばあさんと幼い孫の女の子二人が大量の血痕を残し行方不明になっている事件も、早や10日が経過して、いまだ犯人に結びつく証拠や目撃情報が乏しく毎日の様に報道されている。

 早朝通る道路の壁に教訓や諺などが書かれている場所があり、先日には、「足元を見ない人は幽霊である。」と書かれていたことを思い出した。

 誰もが毎日、毎日の日々の生活に追われていたり、日常と言う名のマンネリ化した生活に埋もれていて、自分の足元などをまじまじと見つめることは少なくなっているのではないだろうか。

 いろんな仕事や日常生活の中で、ついつい見ることを忘れがちな自分の足元を見ることの大切さを教えられた気がしたのです。

 つまり、世の中で起きてる事件の数々は決して他人事ではなくて、自分の周辺でも起こり得る可能性があるということを忘れてはいけないと思います。

 偶然かもしれませんが我が町京田辺市でも、この数ヶ月の間にテレビや新聞で報道される様な出来事が相次いで続きました。

 女子中学生が不倫をしていたらしい現職警察官の父を夜中に斧で切りつけて殺した、58歳と67歳の老?夫婦が今後の人生を悲観してビニール袋で心中した、先日は30前後の青年が自宅で母親に切りつけ立て篭った等、とんでもない事件が続きました。

 何処に起きても不思議ではない事件が発生したのですが、果たして事件を起こした家庭や張本人の犯人だけではなく、その周辺の被害者も含めて、自分の足元がちゃんと見えていたと言えるでしょうか。

 つまり、たぶん自分の足元すら見えていなかったと言っても過言ではないケースばっかりではないでしょうか。

 皆さんも私も他人事ではありません。自分と家族の足元、つまり周辺の状況を、健康面、仕事面、経済面、心理面、交友面など、十分に把握していないケースが多いとは思いませんか。

 そうです。自分の足元が見えていないと言う事は、「幽霊」になっているのかもしれません。

 生きているつもりなのに他人から見れば間違いなく「足のない幽霊」の様な存在になってはいませんでしょうか。

 しっかりと足元を見て日々の日常生活をインジョイしましょうね。気をつけてね。


 
コメント (1)
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