ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

甲州百目柿

2007年11月29日 | 季節の話題
 秋も深まり、朝晩の冷え込みは既に冬近しといった今日この頃です。

 10月初旬まで暑かった感じの今年の異常気象で、なかなか秋を満喫することもなく冬に突入してしまうのではないかと言った印象ですが、テレビメディアを中心に、最近は秋の「紅葉」のオンパレードです。

 私の週末八百屋「ガリバー」にも、秋らしい果実をと、いつもの奈良の富有柿ではなく、珍しい柿を発注しました。

 届いた柿は、しっかりとした筒型の柿で、比較的大きくて美味しそうだったので、販売を前にひとつ剥いて食してみることにしました。

 口当たりもよく適度の甘さもあって美味しいと感じたのですが、最後にどうも渋みが残っているので、可笑しいなと思いつつ、お客さんに販売するのを控えて、ちょっと渋を取れれば美味しいのですがと断って何人かにプレゼントしたのである。

 その際に、何と言う品種の柿かと問われたので、納品伝票のFAXによれば、「甲州夏目」と記してあるので、お抹茶を入れる「夏目」に似た形だからだろうと思ってさしあげていたのだが、問い合わせで「夏目」ではなく、「百目」だということが判明した。

 その上、この品種は主に「干し柿用」に栽培されているもので、アンポ柿とか大きな「干し柿」として食品加工されていることが多いと初めて知ったのである。

 しかも、この「甲州百目」とは、元々は「百匁」、すなわち今のメートル法に切り替わる前の尺貫法時代には、百匁(100もんめ)、現在の375グラム位はある大きな柿という命名だったようである。

 仕入先に問い合わせて初めて知った「甲州百目」の渋柿を、どの様にして食べたらいいかと思案したところ、やっぱり一番は「干し柿」にすべしと、あわてて皮を剥いて、ひとつひとつ紐で吊るして待つこととなった。

 差し上げた家のご家族も、インターネットで「甲州夏目」で検索し、「甲州百目」であることを知って、早速ご家族の人数分を「干し柿」にしようとチャレンジされている様子であった。

 次に、ある方からいただいた「カリン」と格闘している。

 カリンの香りは、とっても好きなのだが、皮も実も非常に固くて、なかなか剥き難いだけでなく、蜂蜜漬けにしても灰汁があってあまり美味しくはならないので、今度は焼酎に漬けて、カリン酒にでもしようかと試みようと思うが、咳止めや喉には良薬となるとのことで、ジャムにも挑戦してみたいと格闘している。

 晩秋の日々、家内も「甲州百目」や「カリン」をインターネットの情報を参考に、秋の味覚を何とか美味しく食したいと格闘しているが、いい加工の方法があればお教えいただきたいものである。

 何はともあれ、いい加減な商品情報で仕入れた私が迂闊だったのだが、そんなきっかけで新しい食品に出会うのも妙味なのかもしれない。

 
コメント
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