ガリバー通信

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小沢の脳内?

2007年11月04日 | 日本の課題
自民党、民主党の大連立構想の崩壊というビッグニュースから、二日も経たない今日、民主党の小沢一郎代表が辞意を表明した。

 「やっぱり」という感じである。

 7月の参議院選挙では、小沢は民主党が敗北すれば「国会議員を辞める」とまで言って、当時の「安倍晋三首相」の「私と小沢とどちらが首相にふさわしいかを決める選挙」と言ったのに敗北後も首相に居座り、突然「やーめた!」と言って無責任に辞めた安倍と違って、政治家として「男を上げた」小沢だが、安倍同様の責任な逃亡をしてしまった。

 そもそも小沢一郎という男の「決断の早さ」というか、「自分の意思通りにならなかった場合の逃げの速さ」は定評があったわけなのに、すっかり国民、有権者、政党関係者は忘れて、見事に騙されていたのである。

 小沢に似合わない謳い文句の「生活第一」で戦った参議院選挙には大勝し、二大政党による政権交代が現実化する実感を、初めて国民が夢見たり可能性を期待した昨今だったが、今回の「大連立構想」に民主党の役員全員が反対したことで、小沢は臍を曲げて、自分に対する「不信任だ」と腹をくくったのである。

 カッコよくマスコミや本人は表現しているが、結局は安倍晋三前首相と同様の「自分の意のままにならなければ、やーめた」という結末となってしまった。

 小沢一郎という政治家の約20年を振り返ってみれば、今日の突然と思える「辞意」も、彼の習性の表れとみることが出来るのではないだろうか。

 自民党の代議士として、田中角栄率いる保守本流の派閥に身を置き、自治大臣や議運委員長を経験し、若くして自民党の幹事長に抜擢されて3期務めたのに、平成元年に自民党を出て「新生党」を旗揚げし、その後「新進党」「自由党」を立ち上げてはつぶし、平成15年に「民主党」と合流し、昨年4月に「民主党代表」となっている。

小沢一郎の真意または精神、いや今は流行の「脳内メーカー」によれば、どうなっているのだろうか。

 「悪」「遊」「秘」「愛」が脳内を占めていて、お遊びではあるが、どうも当たっていると思われる様なフシがある。

 彼は7月の「参議院選挙」に政治生命をかけたと言うが、「生活第一」という民主党のスローガンも小沢一郎に一番似合わない言葉だったし、やっぱり「悪」と「遊」と「秘」の人だったのである。

 たぶんご家族や限られた党内の人や仲間うちだけには「愛」のある人だったかも知れないが、多くの国民、有権者が期待した「正義と弱い者の味方」としての政治家の鑑ではなかった様である。

 さて、今後の自民党と対峙しつつ、新しい日本の形と国際社会における地位と経済、地球環境の創造、平和を維持していくべき責任政党としての「舵取り役」は、誰に担ってもらうのかが問題である。

 菅直人、鳩山由紀夫、岡田克也、前原誠司、小沢一郎と新しい民主党代表は歴任されたが、もう一度初心に立ち返って国民、庶民が願う、真の生活第一の視点からの政策政党に再生されねば、日本の将来はまことに危うい。

 

 

 
コメント (1)
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