ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

お寺の名句!

2005年05月07日 | 感じたこと
 仕事で有機農産物と無添加食品の八百屋をやっている。八百屋と言っても店舗がないばかりか、週末2日間だけの軽自動車での移動宅配自由販売である。2日間で仕入れも含めて200キロ近くを毎週走っているので、その途中の小さなお寺の門前に、月替りだと思われるが、いろんな言葉が大抵は筆文字で書かれているのである。

 常に見ているわけではないが、目にとまれば読んでいる自分に気づくのである。「あぁなかなかいい言葉やな」と思うこともあれば、「そうだそういった心がけが大切なんだな」と教えられることも多いので、楽しみにしているといっていいだろう。

 昨日,今日と、いつもの様に走って3ヶ所のお寺の門前の言葉に気づいたので紹介したいと思う。

 ひとつは「成功は大胆不敵の子どもである」である。なかなか含蓄が深いというか、理解もできるが、危なっかしくも思える言葉である。決して仏教の教えから出た言葉ではないのではないかと思えるのだが、それなりにいい得て妙である。

 成功を導くためには、それなりの努力と共に、大きな賭けというか冒険、もしくはチャレンジ精神でのトライアルも必要である。どんなに可能性があっても、「やらなければ成功か失敗かは別としても結果は出ない」のである。

 しかし、「大胆不敵」とはよく言ったもので、国語辞典によれば「気持ちが大きく、事に望んでびくともしない様子」であるので、他人や周りから何と言われようとも、「やると思えばやり通す」、不屈の精神とも言うべき、頑固さあるいは粘り強さがあってこそ、成功への道が開けるのであろう。

 ふたつ目の言葉は,全文を覚えてはいないのだけれど、こういった内容であった。

 「命に大切な水と食べ物」に関してだけれど、人として水を「お水」と称することができて、食べる飯を「御飯」と称することが出来たら、人間としての値打ちがある。そういったちょっとした言葉のことなのだけれど、人の心が表れているのである。

 つまり「水と食べ物」に感謝する心が、自然に「お水」と「御飯」と言う表現として、丁寧にかつ敬意を表した表現になると言うことなのだろう。日頃は全く意識もせず、食事の時に必要な場合、「お水をください」とか「御飯をいただきます」と言っているように思うので、この書については、全く納得であった。

 今までに数多くの名句やさすがと思った言葉に出会っているのだが、いざ書き出そうと思い出そうとしても、昨日、今日のふたつの例しか思い出せなかったが、日頃の不摂生な生活や多忙な時の流れの中で、ちょっとした瞬間に、こうした言葉や書に出逢えて、少しは「我を見つめて、反省の時」を持てることは、感謝であり、気持ちがいいものである。

 実は私はキリスト教のクリスチャンのはずなのだが、全く宗教宗派などに関係なく、お寺であろうとも、学校や町内会の掲示板であったとしても、それなりの教師や心ある人たちが、名句、名文として紹介されるものに出会い、その時々の自分の心と対話させられて、教えをこう気持ちになれるのである。

 ぜひ、町のいたるところに大切な言葉や心にしみる言葉などを、心ある人々が記していただくことで、少しでも、この殺伐とした日本社会に、心ある人たち、子ども達が増えることに繋がるだろうと、私は感じており、世の中捨てたもんじゃないし、明るく思いやりのある社会を取り戻せるキーワードがたくさんあると信じているのである。

 みなさんも近くのお寺や神社、教会の掲示板などに記してある、心ある名文句に時にはふれてみては如何でしょうか。きっと心からそうだと思えたり、教えられたり、こころが明るく軽くなったりしますよ。
コメント
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