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「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

華甲ですね

2020年03月15日 | お茶三昧

みぞれ交じりの日に、東京では開花宣言がありましたね。
というわけで、今日の濃茶はこのお菓子で頂きました。
実はこれ、お仏壇からのおさがりです。
代わりに別のお菓子をお供えしましたから大丈夫ですよ。

去年の秋に申請していた許状が先日と届きました。
関係の皆さんには、
「お稽古の日まで、お預かりしておきます。」
とお知らせをしました。

するとお返事に加えて「還暦を迎えました」とのご報告有り。
お若くてぴちぴちしていらっしゃるので、気が付きませんでした。
おめでとうございます。
還暦と言っても、今は、"もう還暦"ではなくて、"まだ還暦"ですね。
お茶会があれば早速、記念のお点前をしていただけたのにと。

「華甲」という言葉がありますね。
という字が十が六つと一でできていることから、
数えで六十一才、それに干支の一番の甲子をつけて、
還暦を表わしているそうです。
以前お道具屋さんで、節の六つある変わった茶杓を、
「これに華甲という銘を着けて、還暦のお祝いに使ったら素敵ですよ」
と勧められたことがあります。
その時は還暦などはるか先のことで、
「へえ~」と感心しただけでしたが。

還暦にまつわるお道具としては他に、
「紅緒茶筅」という、かがりを赤い糸で結んだ茶筅があります。
それから、盆略点前にの一種の「千歳盆」も、
還暦にまつわる道具とお点前といえます。

これは淡々斎宗匠夫人の清香院が、
淡々斎の還暦を記念して好んだ道具といわれます。

今年、又これから還暦をお迎えの方、
記念すべき節目の年にいろいろとお道具を考えて、
おもてなしのお茶など計画するのも楽しいですよ。
お道具も心がけていると、楽しいものが見つかるものです。