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「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

現金書留と補陀落

2020年03月05日 | 日記

「申し訳ございません。診断書がまだできていません。」
先日の抜糸の時に、
保険会社に提出する診断書をもらえることになっていたのですが・・。
「出来がりましたらお電話をいたしますので。」
ということで帰ってきました。
出来上がりの電話で、とりにいらっしゃれますかと言われたので、
往復六時間以上かけて行くのは大変ですので、
郵送にしてもらうことにしました。
書類代金は"現金書留"で送ってくださいということ。
お金を送るのにこういう方法があったのだと。
ほとんど口座振り込みで済んでいる生活には、
何ともアナログで懐かしい方法ですね。
まず現金書留用の封筒を買って、現金を入れて、
二重に封をして、割り印を押す。
手間も費用もかかる方法だなあと思いました。

午前中はこの様にして、必要な用事を済ませますが、
午後は二時間ほど、本を読む時間が取れます。
年間購読で送られてくる雑誌が二冊。
それを読み終えると、さて何を読もうかしらとなります。
図書館では、読みたい本がすぐには手に入りませんし、
駅前の本屋さんは、縮小してしまいました。
それに今はあまりお店に入りたくありませんし。
こうなると頼みの綱はネットで購入なのですが、
待てよこんな時ほど、
じっくりともう一度読み返したい本があるのではと。

少し前に「聖地巡礼」という本を読みました。
その少し前に熊野詣でをしました。
熊野古道を歩き熊野三山を巡りました。
後にこの本を読んだときに、
「ああ行く前に読んでおけばよかった」と思いました。
もう少し観点の違う旅になったのではと。

旅の思い出をたどりながらの摘み読みでしたので、
じっくりと読んでみようと、引っ張り出してきました。
最初に読んだときに一番心に残ったのは、
「補陀落渡海」にまつわる話。
補陀落(南方浄土)を目指して、捨て身の二度と帰らぬ渡海です。
信仰の一つのかたちとして理解はできても、恐ろしさも。

実はその時すぐに頭に浮かんだのが、
不謹慎にも日光土産の「補陀落饅頭」でした。
現役?ころ仕事で何度も訪れた日光ですが、
お土産には必ずといって良いほど、この饅頭を買いました。
皆で分けるには手ごろで美味しいお饅頭でしたので。
若いころに補陀落渡海のことを知っていたら、
もっと思いを込めて、お饅頭を頬張ったかもしれませんね。

日光も、熊野も、次は有や無しや。