職場で茶道倶楽部の顧問をなさっている若い先生。
顧問になって必要に迫られて、お稽古を始められたのですが、
もうすぐ一年が経ちます。
今度倶楽部の発表で、部員ゃご自分がお点前をして、
お客様にお茶を差し上げることになったそうです。
お稽古も始めてから日が浅いですから、私もいろいろと心配で、
「お棚は何を使うのかしら?お部屋の間取りは?」等々たずねましたが、
うまく説明がができないということで、写真で送っていただきました。
お棚は「吉野棚」を使うということがわかりましたので、
このお棚は、本人はまだ稽古では使ったことがありませんから、
今日はそのお棚を出して、お点前を勉強しました。
学校の備品としてあるお棚を使おうとなさったのでしょうが、
初めてのお棚では組み立て方から、飾り方まで、よくわからないのも当然ですね。
茶道口は正面茶道口とわかりましたので、
「こことは違いますから、回り方は反対にになりますよ。」
と当日までに稽古はあと一度ですから、私も必死でした。
お点前はとても丁寧にきれいになさいますから大丈夫ですが。
その他いろいろ心配で、お話しすることがたくさん。
当日私の体か空いていたら、こっそり裏で応援をと。
しかし残念ながら稽古日と重なり行って差し上げられません。
できる限り顧問として恥ずかしい思いをなさらないようにと、
あれは、これはと、気が付く範囲でお話ししました。
「無知とは怖いものとあらためて思いました。」とご本人の感想です。
かえって知らないから、できるのかも。
知れば知るほど、怖くなるのかお茶の道ですから‥。
でも生徒たちのために頑張るそのの熱意には感心しています。
きっと今回頑張ったことは、一年以上お稽古したことに値するくらい、
価値ある経験になると思います。
目的があって必死に頑張ることが何より進歩につながるはずですね。
「頑張れ!!」とエールです。