二季鳥香合
二季鳥とは雁のことで、
秋に北方から来て春にもどっていく習性にちなんだ言い方です。
秋になると気になるのが月見ですね。
今年の中秋の名月は10月4日です。
「木の間よりもりくる月のかげ見れば心づくしの秋は来にけり」詠み人しらず
「ふたつなきものとおもひしを水底に山の端ならで出づる月影」紀貫之
こんな歌など浮かびます。
伝説では、月には巨大な桂の木があって、
それが茂って大きくなると月は満ち、枯れると欠ける。
又芽が出て葉が茂ると、満月になる・・それを繰り返しているとか。
月は再生の象徴のようです。
そう思うと月を眺める気持ちが少し変わってきます。
友人に、桂子さんという人います。
その話を聞いたとたんにいい名前だなあと思ったりして。
昨日の稽古の中で、
「秋になると月見の茶会などしたくなりますね」という声が。
「いいですね。来年はそれでいきましょう。」
では、言い出しっぺさんが亭主かしらね。
去年は「名残の茶事」でした。
今年は11月に「口切」に挑戦する方が、いらっしゃいますので、
そろそろそのための準備に取り掛かります。
そして来年は月見かもしれませんから、私も心がけておかなくては。
こんな社中の計画がとても楽しみです。