「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

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池坊次期家元、池坊由紀さんの講演

2014年02月03日 | 日記


今日の、同志社大学主催の「家元講座」は華道の池坊です。

ロビーには家元の作品が飾られていました。
150人定員の、こじんまりとした会場には、金屏風の立てられた舞台がしつらえてあり、
講師の、池坊次期家元池坊由紀さんをまじかに拝見しながらの、一時間半の講演でした。

華道は若いころ池坊と、小原流を少しかじりました。
母が華道を教えていたこともあり、たしなみ程度にですが。
なぜか習い事は親子ではダメなようで。

私は母の生ける花がとても好きで、あまり自己主張をしない母が、
鋏を持つと人が変わったかのように、凛としている姿が憧れでした。
母の直しの手が入ると、私の生けた駄作が、
生き生きと生まれ変わってしまうことに驚いてばかりでした。
ですから自分が生けるより、母の花を眺めているだけで、
華道は足れりという感じだったのでしょう。
今にして思えばもっとまじめに母からもらえるものを、
受け継いでおけばよかったと悔やんでいますが。

講演を聞きながら、記憶に残った言葉は、
「枯れた花にも花がある」でしょうか。
なんでも茶道と比べてしまうのですが、侘び寂びにも通じるものを感じたりも。

茶花の「野にあるごとく」とは違った形で、
華道もその表現したいものは自然の姿なのですね。
「花は足でいけよ」という言葉も同じだと。

伝統を受け継ぎ次の時代へと引き継いでいく苦労は、何の家元に限らす同じこと。
茶道と同じように、伝統を守りつつも、時代のニーズにもこたえながら、
変化・進化させていく責任も語られていました。

講演の最後に、その場でいけた基本の形の花です。


カメラに収めても伝わらないものが、臨場感でしょう。
出来上がった作品よりも、生ける過程の物腰に、
やはり生ける姿が一番美しいと思いました。





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