「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

置炉を嫁に出しました

2014年02月04日 | お茶三昧

(写真はイメージです)


置炉をもらっていただきました。
実物の写真がないので、イメージですが。


ある方が、
「お茶を楽しむ環境が作りたくて、置き炉を買おうと思っているのですが。」
とおっしゃったので、
「使っていない置炉がありますから、よかったらさしあげます」と。


若いころ(う~ん40年ほど前でしょうか)、家を新築してお茶室を作った方から、
「使っていただけるなら」といただいた置炉。
マンション生活の私にはとてもありがたく、
電熱器を入れて使ったり、時には灰と五徳を入れたりして、
しばらく使っていました。

やがて、新しいマンションに移ったことを期に、
そこを終の棲家と決めて、最後のお茶生活の環境作りをと、
床をあげて、マンションでも炉を切ってしまいました。
その後は逆勝手の点前に活用したりしていましたが、
最近ではそれもなく、テーブルの下に置かれるままになっていました。

ですから、ほしいという方の声に、使っていただけるならと、
嫁に出すことになりました。

使い古しの道具は、こちらからもらってくださいというのも気が引けますし、
いらないものを無理に押し付けるようなことはかえって相手の迷惑にもなりますし、
人によっては「いりません」なんて断れないこともありますので、
私はこちらからどうですかとは言い出せないのですが、
「ほしい」とか、「探しています」などというのを聞くと、
使えそうな道具を探し出しては差し上げてしまいます。

お茶の道具は、自分の好みがはっきり決まるまでは、
間に合わせで買ってしまうのは禁物です。
すぐに「もう使わない」ということになるからです。
だから新しいものでなくても、使えるものをいただいたり、
中古の道具を手に入れたりして、やがて良いものがほしくなった、
らその時よく吟味して買うほうがいいですね。

そして自分が使わなくなったら、また後輩に使っていただく。
使われないままにしまっておくよりずっとものが生かされますものね。

今回はなんと使っていないお釜まで持参金?としてつけて差し上げましたよ。
「ほかの方には内緒ね」なんて笑いながら。
「これですぐ家でお点前も楽しめます。私の宝物です!」
そうおっしゃってくださいましたが、いえいえ、いつか炉が切れたら、
どうぞ遠慮なくほかの方に使っていただいてくださいね。




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