「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

茶室の窓

2014年02月27日 | お茶三昧

下地窓


連子窓


「六窓庵」は
慶安年間(17世紀中頃)に奈良の興福寺慈眼院(じげんいん)に建てられた
金森宗和(かなもりそうわ 1584~1656)好みの茶室です。
明治8年(1875)に博物館 が購入、解体輸送中に伊豆で船が難破しましたが、
幸い材は流失をまぬがれて明治10年に東京国立博物館に移築されました。
その後、第二次大戦中再び解体され疎開しま したが、昭和22年(1947)9月、
数寄屋の名工木村清兵衛により現在の位置に再建されたものです。

このような運命をたどって現在の場所にある茶室ですから、
少し不自然なところなどもあり、原型を完全に残してはいないといわれていますが。

せっかくお点前をする茶室ですので、この茶室をよく見ながら、
茶室の作りについて勉強してみるのも良いですね。


「六窓庵」はその名の通り六つの窓を持っています。

勝手付きと、客付の壁面に「下地窓」と「連子窓」がそれぞれ配置され、
それと躙り口の上に「連子窓」が一つそして「風炉先窓」との六窓です。

下地窓とは壁を塗り残して、下地の見えている窓です。
連子窓とは、細い角材を縦または横に並べて、格子組子にしたもので、
茶室の場合はほとんどは竹が使われていて、内側に紙障子を点てます。

「風炉先窓」はもじどおり風炉先の位置あり、下地窓になっています。

このような沢山の窓から、外の光を取り入れて、
そのうつろう様を楽しんだのでしょうね。
ちなみに、「八窓庵」というお茶室もありますよ。
しかし窓の数は六つとか。
この場合は窓が多いという意味でつけられたようです。

茶室に入ったら窓もよく見てくださいね。




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