
11月に入り、急に寒くなりましたね。
長かった夏の次にやっと訪れた秋は、
足早に過ぎ去る気配です。
今日は月に一度の家元東京道場のゼミです。
五時起きで、無地の紋付に身を固めて六時半には家を出ます。
冬に向かうこれからがちょっと辛いですが。
それもあと半年になります。
四年間の修行も過ぎてしまえば早かったと思えますが。
お点前の勉強も午後の講義も、
毎回気づかされることが多く、楽しみなのですが、
お昼の点心も又楽しみの一つなのですよ。
今日は「あら」と思うものをお料理の中に見つけました。
棗の実の甘露煮です。

薄茶器に使う棗が、棗の実の形から来ているという説明をしたときに、
棗の実を実際に見たことのない方がいらっしゃることがあります。
都会育ちの若者には珍しいものなのかもしれませんね。
写真でもいいから見せてあげましょうと、
いただく前に携帯で撮りました。
今日は炉開きということで、
粟ぜんざいを食事の後の薄茶のお菓子として、いただくことができました。
さて、炉開きも済み、
口きりの茶事も迫ってきました。
亭主役を務める方は、先月から準備に余念がありません。
ちょっと気持ちが華やぐお茶の正月です。