研究会を二日行ったお蔭で、
今月の平日の稽古は少しゆったりとできます。
というわけで、ちょっと時間のかかる「色紙点前」を楽しむことにしました。

御所篭で『色紙点前』
茶箱の六点前の中では一番複雑ですが、
やってみてはとても優雅な気分がして、楽しいお点前です。
女性の感想は、
「お姫様のおままごとみたいですね」
男性は、
「小さくて手が入りません・・紐がむすべません。」
確かに、この小さな篭や、箱に、
お点前どうぐ一式が詰まっているのですから、
一つ一つが小さくなるのは仕方がないですね。
でも、反対に小柄な女性には、
「とどきません!」
というお点前もありますから、おあいこです。
茶箱のお点前をしているといつも思うのは、
何時かは自分好みの茶箱をプロデュースしてみたいなということです。
玉手箱のような箱をまず見つけて、
その中に、大好きなお茶碗を入れる。
仕服の裂地にこだわって、振り出しは何を見立てましょうか・・
そんな風に考えると、ゆっくりと時間を取って、
掘り出し物や宝探しの旅に出たいなと思ってしまいます。
今は目先の事に追われてだめですが。
それに自分の好きなものは何かは分かるけれど、
物を見る目はまだまだ自信がありません。
せっかくですもの、自分でも納得のいくものを仕上げたいです。
茶箱は本当に玉手箱。
たくさんの道具がみるみる飛び出してきて、
最後にはさっと煙を吸い込むがごとく納まってしまうのですから。
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