「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

本をお貸ししましたが・・

2011年05月03日 | お茶三昧



一つ上級の許状を申請された方が
「先生これからの準備として勉強しておくことはありますか」
とおっしゃったので、
「何か本でも紹介しましようか」
と一冊の本を貸して差し上げました。
「お茶の精神」についてやさしく書かれた本です。

「ありがとうございます勉強してみます」
と持ち帰ったのですが。
次の週、
「先生とても歯が立ちません。私にはまだ早いです。」
とすぐに返されました。
確かにまともに読んだら難しい本ですが、
わかりやすく解説が付いているので、
興味があれば何とか読みこなせるかもと思ったのですが。

潔いというか、正直というか。
私なら、わからないなりにもなんとか読んだふりをして、
「とても難しくてまだよく理解できませんが、
次に読むときはもう少しわかるようになりたいです」
くらいな事を云って、体裁を整えるところですが。

でもそんなことでは懲りない私は、それならこんな本はと
お茶にかかわる言葉について書かれた入門書を、本棚から見つけてきて、
次のお稽古の時に貸してさしあげようと、手ぐすね引いて待っていますよ。
だってせっかくやる気が出ているのですもの。
「何でもよいですから自分の興味に会う本を自分で見つけて手に入れてみては」
とも言わなくてはと思っていますが。
今そんな気持ちになった時が、
その方の新しいことに出会えるチャンスなんですよね。

そういえばね以前紹介した岡倉天心の「茶の本」を手に入れて、
「難しいですが面白いです」と読み始めた人もいます。

みなさん頑張っていますね。
さて私も何か新しいことに挑戦しなくては。