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「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

藝大茶会それゆえに

2017年10月08日 | お茶三昧

    

袷がちょっと汗ばむような、そんな一日、
藝大130周年記念の茶会を楽しんできました。

まず初めは、藝大の学長さんのバイオリン演奏で幕を開けた、
藝大席で薄茶を頂きました。
一つの大きな作品の中にしつらえられた立礼席でした。
使われたお道具は、すべて芸大の先生や学生さん方の作品です。
現代アートと伝統の技のコラボは、
斬新さの中にも、落ち着いた響きを醸し出していました。

その後、正木記念館でのお家元席に駆けつけて、濃茶を頂きました。

床のお軸の「玄々斎筆 大横物 随意二字 数印」は、
圧倒的な迫力でしたし、
その他のお道具もさすがに素晴らしいものばかりでした。
伊賀の茶入れ、銘「百年」や、主茶碗の左入の黒楽、銘「寿老人」、
そして認得斎作の茶杓の銘が「無事」ということで、
130周年の祝いの気持ちが込められているのでしょう。

このようなお席は、本当に目の保養といいますか、眼福の時間ですね。

その後は、京都美術倶楽部の薄茶席へ。
このお席はすこしはなれた、国立博物館内の応挙館でしたが、
バスで輸送してくれるというありがたさでした。
歩いて15分ほどの距離なのですが、
着物でぞろぞろというのも大変ですものね。

こちらのお席は、
床が、「一休一行 初祖菩提達磨大師」遠州箱
その他遠州好みのお道具が使われていました。

今年が鈍翁80回忌、応挙館はゆかりの建物ということで、
香合が、鈍翁箱の 「青貝 大乗妙典文字」でした。

このお席で、少し待たされ時間を取りましたが、
順調に三席を終えることができました。
そして午後一時には、最終場所の点心席に座れました。

お点心は吉兆のお弁当です。

お酒も少し頂いて、これも満足でした。

 

腹ごなしの芸術鑑賞に、弦楽四重奏を聴きました。
演奏会場にあった掲示です。


拡大します。

 

美術館で開催されていたは、シルクロード特別企画展、
「素心伝心ークローン文化財失われた刻の再生」にも足を運び、
あますところなく一日を芸術の秋にすることができました。

日々藝術に囲まれた場所での時間は、若い息吹も感じられて、
とても刺激的でもあり、又ちょっとエネルギーをもらいました。

このエネルギー、どう使おうかしら。

  

 

 



 


少し早く炉を開けようかしら

2017年10月07日 | お茶三昧

 今週は中置のお点前です。
来週は五行棚を使おうとと思います。
三週目は、やつれ風炉でと・・徐々に名残も深まって。

 

今日はウサギと月のついたお茶碗で薄茶を点てました。
お月様は三日月ですね。

 

さてそして炉開き、口切ですが、
茶事を計画している皆さんは、準備も忙しくなってきました。
今回の亭主はお茶名を頂いたばかりの方二人で、協力して務めます。
先日、濃茶をなさる方が、
「このお茶碗を使いたいのですが、どうでしょうか。」と。
郷里の岡山に帰った折に、記念に一つ手に入れたそうです。
と言えばお分かりですね。
備前焼のお茶碗です。
濃茶にぴったりのとても良い雰囲気のお茶碗です。
初使い、楽しみですね。

ご招待状もみな書き終えて届けられました。
口切をされる方は、壷の紐と、口切の作法を稽古中。

そして炉の炭手前も早々始めました。
と言っても、まだ風炉の稽古の方もいますから、
炉縁を持ち出して、流れだけの確認ですが。
水屋の料理担当の方もきっと献立を絞り始めたのでは。
そうそう「茶湯一会集」、お二人とも、早速読むそうですよ。
今年はこの勢いに押されて、
少し早めに炉を開くことになりそうです。

そんな方々がいる一方で、
ゆっくりと名残の時期を楽しんでいる方たちも。
それぞれの目標で、それぞれのペースで、
皆さんお茶を楽しむ日々です。

稽古を終えて、私は一息つきながら、
 

社中の方のお母様手作りのケーキを、
優雅な気分で美味しくいただきました。
こんな時はもちろん、エスプレッソコーヒーを淹れて。

明日は「藝大茶会」に出かけます。
東京藝大創立130周年記念の茶会です。
どのようなお席かとても楽しみです。

皆さんも私も、
今日も一日お疲れ様でした。

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さらりと読める「茶湯一会集」

2017年10月06日 | お茶三昧

井伊直弼の著した茶の湯の名書「茶湯一会集」。
筒井紘一先生が、さらりと現代語で読めるように、
訳して監修してくださっています。

茶会における主客の心得が丁寧に語られています。
そして序文には「一期一会」の語が。
今では誰もが、軽く口に出すこともある言葉ですが、
「一期一会」とは、茶人にとっての心の有りようを厳しく教えた言葉として、
初めてこの本の中で使われた言葉です。
また茶事を終えての亭主のその一日を振り返る姿を、
「独座」「観念」という言葉で語っています。

お茶に精を出し、茶事でさらに学ぶ機会を持つようになったら、
ぜひ読んでほしい本ですね。
現代にはそぐわない部分もありますが、
その精神と心得は、変わらないものとして、
心に深く、しっかりと留めておきたいです。
近く茶事をなさる方にも、すぐにでもと思いますが。


さて昨日は稽古を終えた後、社中の方と、
来年の新年顔合わせの茶会のための、茶室の予約に行ってきました。

恒例の場所ですが、三か月前から予約が始まります。
希望の日がまだ空いていてすぐにその日を押さえました。
平成30年1月21日の日曜日です。
早速皆さんにお知らせして、予定しておいていただこうと思います。

 

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10月です・・名残と口切の準備で・・

2017年10月01日 | お茶三昧

    

十月は名残の月です。
今日は簾を襖に戻して、単衣の着物を袷に入れ替えて、
すっかり秋の趣に代わります。

 

去年は「名残の茶事」をしましたが、
今年はしませんので、去年頑張った欠け風炉の灰も、
お稽古で楽しめればと思います。
何人かの方が、灰形作りを体験されたので、
灰にも興味を持っていただけそうですね。


今年は来月、「口切」をすることになったので、
稽古場は、それぞれの目的で皆さん頑張りますので、
わたしの頭は風炉と炉のミックス状態で、
道具もお点前も日々錯綜することになります。
壷の飾り紐も、先月から復習が始まっていますよ。

         

目的をもって稽古する皆さんを応援するのが私の役目ですから。
少しずつ楽しそうに進歩して行かれる姿が一番うれしいです。

動いて入れは私も元気でいられます。
十月は、お茶会に参加する機会も多いですし、
コンサートや講演会、お食事会と、予定がびっしりですので、
稽古も遊びも思い切り楽しみたいと思います。
遊びすぎといわれるのは覚悟の上ですけれど。

今月もよろしくお願いいたします。

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いよいよ灰形作りに挑戦ですね

2017年09月29日 | お茶三昧

     

今日から灰形作りコーナーを設けました。

まず私が、作り方の手順をお見せして、
それから、ともかくまずは、取り組んでいただくことにしました。
わたしとても満足のいく灰形ではありませんので、
お手本と言われると、ちょっと恥ずかしいのですが。

風炉を二つ用意しましたので、二人ずつ練習ができます。
他の方がお点前を稽古している間に、
上級者お二人が、時々「ああ~」とかため息をつきながら、
一心不乱に取り組んでいました。

          

「見るとやるとは大違いですね。」
「とにかく大変ということがわかりました。」
「体験だけでいいかも・・」
「先生がお茶事の前にちゃんと作ってくださっていたということを思うと・・」
と感想は様々で。

「これからは灰も自分で作れるといいですね」水を向けると、
「茶事は炉の時期にやることにします・・」ですって。

とにかく一時間以上、風炉の回りで汗をかいての灰形作りでした。
初めてですから完成はしませんでしたが、
灰形作りが自分に向いているかどうか?は、理解したようでしたよ。

 

これからは気が向いたら、時々風炉の前に座っていただくことにします。
とにかく上達するには、できるだけ数多く作ることですものね。
必要になって初めて、本気モードになるものでしょうけれど。
とにかくきっかけは作りました。
後は興味のある方はちゃんとしたところへ、
お勉強に行くのも良いと思いますね。

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名月近し

2017年09月27日 | お茶三昧

 中秋の名月が近づきました。

床には「掬水月在手」の軸をかけました。

お月見にぴったりのお干菓子をお土産に頂きました。



『半 蔀』(はしとみ) (弘前 大阪屋製)

写真ではわかりにくいでしょうが、よく見ると、名物裂の、



のような模様が一つ一つについています。
皆で、「ウサギですよね」と。
裂地にまでお稽古の話題が広がりました。
皆さんで楽しませていただきます。

今日は、文化祭でお点前を披露する茶道倶楽部顧問の方が、
当日のために初めて着物を着てお稽古でした。
いよいよ今週末が本番ということです。
一番勝手が違ったことは、着物の裾が開かずに、
立つのが大変だったということでした。
お茶のお点前をする時は、
着物はあまり美しく、裾つぼまりにきりりと着てしまうと、
とても厄介なことになりますね。
着て見てお点前をして、初めて気づくことがありますから、
やはり、時々着物を着てお稽古することも必要ですね。
お勤め帰りの方はなかなか無理ですが。
お一人のお稽古でしたので、私がお点前をして、
当日のイメージを膨らませていただきました。

時々私もお点前がしたくて、うずうずすることがあるのですよ。
口ばかりではつまらないですものね。

成功を祈ります。

 

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分かることから、そしていつか解る・・

2017年09月19日 | お茶三昧

大沼の秋の兆し

北海道から送った荷物が、いましがた一日遅れで届きました。
お土産のお菓子が、明日からの稽古に間に合いました。 

 

何年も前ですが、
稽古を始めて二~三年経った方に、
もうよいかしらと、お茶に関するある本を薦めてみました。
原典は難しいのですが、易しく解説も付いています。
「ありがとうございます。読んでみます・」とお持ち帰りでしたが、
次の週に、「私にはまだはやいようです。」
と返してくださいました。

背伸びをしない正直な方ですね。
その後お仕事が忙しくなり、今は稽古を中断しています。
そのまま稽古を続けていたら、今頃は、読む気持ちになられたでしょうか。

最近ふとしたきっかけで、読み始めた本です。

        
何年もお茶に親しみ、精進し、これからの道を探ろうという方には、
きっと得るところの多い、本と思います。
こういう本は全部わからなくとも、ひとまずわかるところだけでもね。

私にとっては、混とんとした知識を整理してもらえる、
「ああそういうことなのね」
と、教えるという立場で、茶道を考えさせられる本です。

稽古は体で覚えるものですが、
精神的な構えを確かにしてくれる知識も欠かせないものだと思います。
稽古が進んだら、興味のあることから、
知識を深めていくことも楽しみたいです。

そうそう、最近になって、井伊直弼が茶人であり、
「一期一会」という言葉を使った人物だと知った方が、
「やっと先生が、井伊直弼とよくおっしゃったことが理解できました」と。

ではその方には「茶湯一会集」を読んでいただかなくては。
最近読みやすく現代語で書かれた本が出ましたので、注文してみました。
この本、話題にはしていても、私も全部ちゃんと読んだことがありません。
私が読み終わったら貸して差し上げようと思います。

実は上の本を読んで、「稽古」という言葉の意味するところが解りましたので、
私もしっかり勉強しないといけないと・・・頑張りますね。

 

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がんばれ!!

2017年09月13日 | お茶三昧

            

職場で茶道倶楽部の顧問をなさっている若い先生。
顧問になって必要に迫られて、お稽古を始められたのですが、
もうすぐ一年が経ちます。

今度倶楽部の発表で、部員ゃご自分がお点前をして、
お客様にお茶を差し上げることになったそうです。

お稽古も始めてから日が浅いですから、私もいろいろと心配で、
「お棚は何を使うのかしら?お部屋の間取りは?」等々たずねましたが、
うまく説明がができないということで、写真で送っていただきました。
お棚は「吉野棚」を使うということがわかりましたので、
このお棚は、本人はまだ稽古では使ったことがありませんから、
今日はそのお棚を出して、お点前を勉強しました。
学校の備品としてあるお棚を使おうとなさったのでしょうが、
初めてのお棚では組み立て方から、飾り方まで、よくわからないのも当然ですね。

茶道口は正面茶道口とわかりましたので、
「こことは違いますから、回り方は反対にになりますよ。」
と当日までに稽古はあと一度ですから、私も必死でした。
お点前はとても丁寧にきれいになさいますから大丈夫ですが。

その他いろいろ心配で、お話しすることがたくさん。
当日私の体か空いていたら、こっそり裏で応援をと。
しかし残念ながら稽古日と重なり行って差し上げられません。
できる限り顧問として恥ずかしい思いをなさらないようにと、
あれは、これはと、気が付く範囲でお話ししました。

「無知とは怖いものとあらためて思いました。」とご本人の感想です。
かえって知らないから、できるのかも。
知れば知るほど、怖くなるのかお茶の道ですから‥。
でも生徒たちのために頑張るそのの熱意には感心しています。
きっと今回頑張ったことは、一年以上お稽古したことに値するくらい、
価値ある経験になると思います。

目的があって必死に頑張ることが何より進歩につながるはずですね。
「頑張れ!!」とエールです。

 

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月を待つ日々

2017年09月06日 | お茶三昧

     

梅酒羹(老松製)

「今日は車でいらしたの。」
「ちがいます。」
「では大丈夫ね。かなり梅酒が効いていますよ。」

というわけで、今日のお菓子は車の方にはお出しできません。
関所を通った方だけで、突破できなかった方にはアルコールゼロのお菓子を。
お強そうな方でも、車の方はダメですよ。
なぜそんなお菓子を用意してしまったかというとですね・・
美味しそうだったからです。

それはそうと、昔は甘党か辛党に別れていたような気がしますが。
お茶をなさる方には両党の方が多いようです。
千鳥の盃でいい気持ちになって、甘い主菓子を頂いて、
美味しいお茶でおもてなしをされる。
お茶事は両党の方には、至福の時間でしょうね。
わたし、十分にその口かも。

 

月見について、こんな話を聞きました。
現代の月見は、夜空に煌々と輝く月を眺めるのが月見のようですが、
昔は日の出を待つと同じように、
月の出を待つところから月見が始まったようです。
ですから、十五夜の月の後の月を、
十六夜(16日)
立待月( 17 日)
居待月(18日)
臥待月(19日)
というように月の出が日に日に遅くなるので、
待つ姿勢が、違ってくることからこんな風に呼んだのですね。

十六夜を「いざよい」と言いますが、
これは、ためらうという意味のいざようから来ているようです。
ためらいながら出てくる月なんて、なんと奥ゆかしいのでしょう。

ちなみに今年の中秋の名月は10月4日。
実際の満月より、二日早いそうで、満丸とはいかないようです。
かなり遅い月見になりますね。
ですから後の月と言われる十三夜は11月1日です。

まだ暑い地方もあるでしょうが、
関東はもうすっかり、夜は虫の声と冷気に包まれています。

 

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やがて実になり

2017年09月05日 | お茶三昧

       

ムラサキシキブの青い実。
つややかな紫の実になるのはいつごろでしょうか。

茶花には実のあるものは使わないといいますが、
10月だけは特別で、いろいろな実が花入れに納まっています。

大きなアケビや烏瓜も秋の実りを豊富っとして、いいなあと思います。
これから少しずつ涼しくなってくると、
木々の葉の間からちらちら覗く赤い実が、気になりだします。

 

小さな実に育った方がお二人、この度お茶名を拝受しました。
茶道の道では、まだまだ小さな実なんですね。
私も、まだちょっと色づいたくらいですから終わりなき道です。
だから気長に楽しめますし、楽しまなくてはと思います。
近々お茶名の引次の式をいたします。

お茶名は一つの大きな目標ですが、
終点ではなくて、新たな出発点ですね。
これからが自分のお茶を見つけるための修行の始まりでしょうか。
一緒に修行をする仲間に加えていただけたのです。
ここで目標を失うと、お茶名はいただきましたが・・・になってしまいますね。

ここまでは私がリードできました。
これからは自分で歩くもとのその一ですね。

「稽古とは 一より習い十を知り 十よりかへる もとのその一」

もちろん十まで知らなくても、お茶は楽しめますよ。
求め方、向かい方は様々てあってよいと、私は思うのですが。

 

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月見の茶事など

2017年09月03日 | お茶三昧

   

 二季鳥香合

二季鳥とは雁のことで、
秋に北方から来て春にもどっていく習性にちなんだ言い方です。

秋になると気になるのが月見ですね。
今年の中秋の名月は10月4日です。

「木の間よりもりくる月のかげ見れば心づくしの秋は来にけり」詠み人しらず
ふたつなきものとおもひしを水底に山の端ならで出づる月影」紀貫之

こんな歌など浮かびます。

伝説では、月には巨大な桂の木があって、
それが茂って大きくなると月は満ち、枯れると欠ける。
又芽が出て葉が茂ると、満月になる・・それを繰り返しているとか。
月は再生の象徴のようです。
そう思うと月を眺める気持ちが少し変わってきます。
友人に、桂子さんという人います。
その話を聞いたとたんにいい名前だなあと思ったりして。

昨日の稽古の中で、
「秋になると月見の茶会などしたくなりますね」という声が。
「いいですね。来年はそれでいきましょう。」
では、言い出しっぺさんが亭主かしらね。

去年は「名残の茶事」でした。
今年は11月に「口切」に挑戦する方が、いらっしゃいますので、
そろそろそのための準備に取り掛かります。
そして
来年は月見かもしれませんから、私も心がけておかなくては。

こんな社中の計画がとても楽しみです。


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浦風

2017年08月30日 | お茶三昧

        

八月も終わりますね。
このころはお稽古で使う道具の銘にも悩みます。
今日は「浦風」という銘を使った方が。
皆さんいろいろと他の方の使わない銘を見つけてお答えしてくださいますが、
この銘は初めて使われました。
「浦風」とは、海辺を吹く風、浜風のことですが、
夏の終わりをどことなく感じさせます。

浦風と言えば、日本相撲協会の年寄名跡のひとつにその名がありますね。
江戸時代から続く名跡で、
初期の浦風親方の時代には大関雷電爲右エ門が在籍したそうですが。

九月場所も近いです
最近盛り上がっているスー女。
何事も熱中できることがあるというのはいことです。
相撲人気を支える一助になっていますから。
スー女まではいきませんが、(どなたかががスー婆かもと)
最近は若いこれからのお相撲さんが、みなかわいいなあと思います。

夏休みも終わります。
先日お稽古に来た中学生の男子。
まだ宿題が終わっていませんと言いながら帰りました。
もう無事に終わったでしょうか。

外は降るような虫の声。
風も涼しく、今夜は気持ちよく眠れそうです。

     


ウサギもいいけどイノシシもね

2017年08月26日 | お茶三昧

   

「わあ、ウサギのクッション、かわいいですね」
二三日前からおいてあるクッションに初めて気が付いたのは、
やはりというか、ウサギ年生まれの人でした。

なんとなく自分の干支は可愛いもので、
身近にグッズを置いておきたくなったり、集めたりしますよね。

私はウサギではなくて亥年でこのクッションはたまたま頂いたのですが。
これから秋になってお月様がきれいになると、
お茶席にも、ウサギがか登場しますね。
毎年登場出来てうらやましいです。

でも自分の干支はいつでもこじつけでも、おまけでも使えますから、
幾つか持っていると楽しめますよ。

わたしの持っているイノシシは、今のところ

          

            

                   

 

             
お茶碗と、帛紗、それからお釜ですが、
香合も気に入ったものが見つかったらほしいかしら。
畑を荒らしたりして悪い子のイメージもありですが、
お茶ではちゃんと役立っているのですよ。
亥は陰陽五行説で水にあたり、火災を逃れるとされるため、
「亥の月の亥の日から火を使い始めると安全」といわれていますし。
無病息災を祈っていただく「亥の子餅」もありますし。
人気は兎にはかないませんが、頑張っていもらわなくては。

 

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冷茶で一息

2017年08月25日 | お茶三昧

 

暑さがぶり返して、夏らしくて嬉しいといったら笑われますね。
あと数日なら我慢しますよ。

今日は薄茶は冷茶の趣向で、一息入れていただきました。
手ごろなポットに氷水を入れて、
盆略点前良し、茶箱良しです。
少し濃いめに点てた冷たいお薄は、なんだか懐かしい味です。
そう、かき氷の宇治金時のシロップ抜きの味がしました。
目の前に風炉の火がないだけでも、ずっと涼しいですね。

冷茶のお点前などありませんから、
いろいろと自分で工夫して、暑さをしのぐお茶を、
それぞれお家て楽しまれてはと思います。

 

夏は普段ご一緒しない方とお稽古が一緒になったりします。
「初めまして」が時々あります。
昨日はお若い方が、初めて一緒になり、
もしかして同じくらいの年齢ではと思ったら、
同い年の同月生まれでした。
お稽古の曜日が違うと、「次は初釜ですね」なんてことにもなりますが。

お茶の稽古も、一期一会ですね。
その時が素敵な出会いになりますように。

 

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花の法度も数寄の道にはなし

2017年08月15日 | お茶三昧

           

金襴手秋草茶碗

利休における茶花の禁花

「花の法度  木ずり、十文字、一花一葉、四花四葉、たけくらべ
 四方くれない、わかれのえだ、ぬきとおし、えぎり、しんくずし、
 さすえだ、返り葉、ひがき、ともずり、きらひ申す事あるなれ共、
 数寄のみちにはなし・・」

茶花を入れるときにしてはならないことの例のようですが、
わたしの注目するのは最後の"数寄のみちにはなし"のところです。
数寄者となれば、この限りではないということですね。
何事でも一度突き抜けた人は、何をしても、人を納得させるもの。

ここで「守破離」という言葉が浮かぶのです。
守・・ひたすら教に従い守る段階。
破・・個性を出して少し型を破る段階。
離・・そのものから離れて新しいものを創造する段階。
でしょうか。
道を求めるものはこの段階を踏んでいかなくてはならないようです。

私などまだまだ守守守(まるで蒸気機関車みたい)の段階なのですが、
いつの日か"数寄の道には無し"と自信をもって、
自ら思うところを実践してみたいものです。

今日は図書館へ行って、本を何冊か借りてこようと思っていたので、
午前中に支度をして化粧までしたのに、雨が降り出しました。
往復30分の道程を、傘をさして重い本をもって歩くのがおっくうになり、
天気の良い日にしようと計画を断念しました。
数寄者は雨でも行くのだろうか・・と、ふがいない私です。

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