昨日無事に、社中の有志の「口切の茶事」が終わりました。
まずお天気に恵まれたことが嬉しいです。
我が家はマンションで、ベランダが露地ですから、雨の影響はありませんが、
爽やかな風が流れる腰掛は、気持ちが良いですものね。
初座の軸は「平常心是道」
後座は曽呂利の花入れに、椿を一輪。
高取の茶壺の口を切りました。
熱心な練習の甲斐あって、滞りなく終了。
その後の飾り紐も上手に結べていますよね。
備前の水指に、瀬戸の肩衝茶入れ(銘清友)、
釜は柏葉姥口で、木越三右エ門作。
今回は亭主役の方は、待合の色紙と、主茶碗と茶杓を持参されました。
茶碗は志野で、加藤藤九郎三男、加藤重高作。
どっしりとしたお茶碗で、4人分の濃茶を点てられました。
練習で何服かお付き合いしましたが、
この日が一番のお茶が練られたと思いました。
やはり精進の賜物ですね。
お二人で組んで、分担されての亭主ですが、
お互いにご自分の役目を十分に果たされたと思います。
亭主側は三名で、主菓子作り、干菓子作り、懐石も分担されました。
懐石は心強い先輩が担当ですから、安心してお任せでした。
お茶名拝受の記念の茶事という気持ちの晴れやかさと、
随所に見られた、手作りの温かさが、何よりの、
素敵な思い出に残る茶事になったと思います。
亭主にも、客にも、思わぬ失敗は多々ありましたが、
これも次の修行に繋がる糧となる事でしょう。
お客様も含め皆様お疲れ様でした。
これで今年の社中の行事もすべて終わりました。
私はやっと気持ちがのんびりというところですが、
12月に入ったら、早速新年のことを考えなくてはなりません。
でもちょっとの間、お茶会に出向いたりして、
気楽にお茶を楽しむ時間を持とうと思います。