A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【盤魔殿リターンズ11/29開催予定】FREE ZINE『盤魔殿アマルガム』公開~ Soupコンピ/Satori/Position Parallèle/大野松雄/ブリグリ/Sun Ra/VAKULA

2020年11月27日 00時34分00秒 | 素晴らしき変態音楽



盤魔殿DJ 今月の1枚  
盤魔殿DJ陣が毎月お気に入りの音源をご紹介。こだわりの選盤からどんな世界が広がるかお楽しみください。

●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
V.A. / Flowers in concrete -Compilation for SOUP- (SLUG TAPES)


未だ収束の気配すら見えない新型コロナウイルス騒動により社会的スケープゴート化されたライブハウス。もはやライブハウスという業態そのものが存続の危機にさらされているなか、2006年新宿区落合に誕生し長らく東京エクスペリメンタル・シーンを牽引してきた地下実験音楽スペースsoupもその例にもれず現在経営的な苦境に立たされている。「自助、自粛、自己責任」を「三本の矢」とする行政には何ひとつとして期待できないsoupの状況を少しでも打破すべく、ゆかりの国内外アーティストたちが集結して制作されたのが本ベネフィット・アルバムだ。そもそもは今年6月にBandcampにて発表された”Flowers in concrete-Side International-””Flowers in concrete-Side Japan”というふたつのコンピレーション作品を2CDフィジカルパッケージ化したもので、新トラック追加&soup音響担当、西山伸基による新規マスタリング、そしてex Whitehouse、現Cut Handsのウィリアム・ベネットがライナーノーツ寄稿(音源参加はしていないが)が特典として付いている。トラック提供はAaron Dilloway、Being、Daniel Menche、Fecalove、Kiran Arora、Lasse Marhaug(Jazkamer)、Leah P、Matmos、Purgist、Purgist、Shredded Nerve、Sickness、Torturing Nurse、Unsustainable Social Condition、Vomir、黒電話666、GxCx、Government Alpha、Kazuma Kubota、Kazumoto Endo、LIKE WEEDS、LINEKRAFT、P.I.G.S.、PAINJERK、scum、shikaku、T.美川+John Wiese、Wolf Creekによるもの。メンツをみての通りハーシュ・ノイズが中心であり、僕自身最近のシーン事情に疎遠だったこともあってか、かつて90年代にノイズ・コンピ作品を買っては全く予備知識ない未知のアーティストたちに胸ときめかせていた若い頃を思い出してしまった。soup救済という名目のみならず現行ハーシュ・シーンを知りうるうえでも重要な良コンピなので盤魔殿関係者たちにもぜひ購入していただきたいアイテムである。


●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
Satori / Kanashibari


あのBROKEN FLAGにも名を残す、英国のダーク・アンビエントユニットSatoriが2008年にリリースした8thアルバム。LPヴァージョンはDOGMA CHASEよりリリースされ、CDは当時メンバーであったJUSTIN MITCHELL運営のUKレーベルCOLD SPRINGよりリースということで、版元が異なるせいか、LPとCDではジャケが違うんですよねぇ。で、内容に関して言うと、ぼやけたパーカッションと暗黒金属音塊、どこまでも深いドローン・レイヤーが生み出す漆黒のアンビエント世界を感じる「ENTITY」が秀逸の出来栄えで素晴らしい上に、全体的にエレクトロニクスを中心とするミステリアスでエクスペリメンタルなサウンドスケープが展開する抜群の出来栄えの好作品...でも、タイトルがちょっと笑えるんだよねぇ!(笑)


●DJ Bothis a.k.a. 山田遼
Position Parallèle- En Garde À Vue (2017) LP Hau Ruck!


Dernière Volonté名義での活動が著名なGeoffroy D.とAuto-Immune名義での活動で知られるPierre Piのフランス人二人によるシンセ・ミニマル・ポップデュオによる2017年発表の3rdフルアルバム。そして出版レーベルはご存知Der BlutharschのAlbin Juliusが主宰のオーストリアのレーベルHau Ruck!からとなると、このPosition Parallèleというデュオが、一般的な意味でのポップという枠組みから逸脱していることが窺える。そもそも、Geoffroy D.によるDernière Volontéの作品を初期から現在まで順番に聴いてみると、王道のマーシャル・インダストリアルから徐々にマーチングドラム主体のエモーショナルなミリタリー・ポップというような独自の路線へと進化を続けていることが確認できる。そのようなGeoffroy D.がよりポップなシンセ・ミュージックを具現化したのがPosition Parallèleであり、その彼らの代表曲と言える完成度を誇る名曲が、本作『En Garde À Vue』の一曲目にあたる「Quelques Aiguilles」であろう。無駄の無い空間認識と、どっしりとした安定感を伴って刻まれる小気味良いリズム。世界中の闘争音楽や、シリアスなインダストリアルミュージックを通過してきた人が聴いても「あぁなるほどね」と納得できる労作。


●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
Sun Ra Arkestra / Swirling (2020)


自称“土星生まれ”の作曲家/ジャズ・ピアニストにしてバンドマスター、宇宙哲学者にして古代文明継承者、映画監督兼俳優でもあるサン・ラのことは盤魔殿に関わる人なら名前くらいは聞いたことがあるだろう。1914年生まれの彼が50年代に結成した総勢20数名のビッグバンドがアーケストラ。Ark(箱舟)+Orchestraという名前の由来のノアの方舟に乗り込んだ家族と動物の如く、総帥サン・ラの指導のもと共同生活を送りながら演奏旅行に出かけては、行く先々でライヴを録音した少数プレスのレコードを販売して日銭を稼ぐ日々を送った。フリージャズの嵐が吹き荒れた60年代ニューヨークで美術館に楽器を持ち込みレコーディングするなど斜め上を行く活動で異彩を放ち、70年代の反動保守ジャズ・フュージョン勢力の向こうを張って、奇怪なコスチュームのお祭り集団として欧米日のジャズフェスで乱痴気騒ぎのステージを繰り広げた。リリースしたレコードは200種とも300種とも言われ、誰も全貌を把握できない。メルツバウが当初の活動目標に「サン・ラを超える数のレコード・CDをリリースする」と掲げていたことは有名。93年にサン・ラ本人は地球を旅立った(逝去した)が、一番弟子のサックス奏者マーシャル・アレンが総帥の遺志を引き継ぎ、96歳になる現在までサン・ラ・アーケストラの活動を続けている。本作『Swirling(渦巻く)』は21年ぶりのスタジオ録音アルバム。サン・ラ神が見下ろす惑星で渦巻きの方舟に同舟したマーシャル・アレンと楽団員を描いたジャケが秀逸。一般的に宇宙人ネタ/エジプト太陽神コスプレ/電波系発言などで稀代のペテン師/色物のイメージがあるが、ニューオリンズ、スウィング、ビバップ、フリージャズからR&B/ゴスペル、エキゾチカ、サイケ、電子音楽、スペースロックまであらゆる音楽を坩堝化したサウンドは、世界文明を攪拌・濃縮した自家製ミックスジュースのように馨しい。現在も過去のアーカイブの再発が続々登場するので「どれを聴いたらいいか分からない」と戸惑う人も多いに違いない。そういう人には自信をもってこの最新作をおススメしたい。「え?でもサン・ラ総帥が入っていないじゃん」と反論する方にはこう答えよう。聖書を書いたのはキリストですか?仏典を記したのは仏陀ですか?コーランをまとめたのはムハンマドですか?--すべて弟子たちの偉業じゃん、と。


●DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元
大野松雄 / 茶の木仏のつぶやき


慶應元年に京都の山城で創業した茶問屋 “宇治香園”。
同社が創業155年という記念すべき年を機に音と光で茶を表現する”Tealightsound”シリーズを開始し、これまでにコンピューマ氏、竹久圏瞬間Enitokwa氏アキツユコ氏、CARRE氏らが音源をリリースしてきた。

今回、紹介させていただく2020年にリリースされた本作は大野松雄氏が宇治香園の思いを受け、昭和30年前後に京都の古道具屋で出会った茶の木仏の原始的な姿から受けた印象が発端となり、制作に至ったったとのこと。

みどりに囲まれた静謐な茶室で亭主の御手前をいただき、口から溢れ出た茶が喉へと流れる一瞬を感じるような心持ちでオーディオに正対していると
はじまりの一音が空気に触れ、僕の意識を宇宙へと一気に広げた…
あゝオープンリールによるエコーの何という素晴らしいことか…
あたかもゆらゆらと揺蕩う膜のようになって宇宙の波動が運ぶ鳥の囀り、樹々の騒めき等
様々な事象を巻き込んでは飲み込んでいく。
プリミティブなリズムは原始の記憶へと導き、
呼吸するたびに音の波の晴れやかさやみずみずしさがが体内の小宇宙を巡るように思えてならない…
60年以上に渡って音と向き合い、試行錯誤しながら創造してきた氏だからこそ表出できる正に他のどこにもない作品である。


●DJ Ipetam a.k.a. Rie fukuda
the brilliant green/ the brilliant green


1998年リリースのデビューアルバム。退屈なJ POPが溢れかえる中に久しぶりに新鮮な風が吹き込んだ様だった。ボーカルと詞を担当していた川瀬智子は当時20歳位だったのではないかな。
後のソロ作でもわかる様に、フレンチロリータ風味にイギリスの音楽がいかにも好きそうで、そこに60年代前半が香るムードを付け合わせたクレバーな戦略が当たったと思う。戦略と言ってもレコード会社の思惑ではなく、バンドのセンスである所が強かった。彼女は実際、後にアイドルグループのプロデュースも行っている。
60年代風ムードのミュージシャンは勿論あのネオGSブームで土台があったものの、ブリグリの洗練度はその比では無かった。早い時期にドラマ主題歌に使われた事もあり、忽ちメジャーシーンで活躍する様になる。
このデビューアルバムは、乾いた情感にほんの少しのアンダーグラウンドな感触、唯一無二の内向性が影を落とす原石の様な一枚。
川瀬智子氏のセンスの良さは間違いないと思われるが、ベース担当の奥田氏と入籍し、その後ギタリストが脱退、そしてバンドは彼女のソロプロジェクトに近いスタイルに変わったらしい。
私は松井氏のギターが好きだったので、この脱退はとても残念だった。下世話ながら、バンド形態の力関係やバランスの難しさを痛感する。いやこれは、私が勝手に邪推している事であって。
最後に、アルバムの中の印象的な一節を。
"振り返る様に、夢から覚めた"「冷たい花」より  

          
●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
地下音楽この1枚 VAKULA-IN SEARCH OF ANCIENT CIVILIZATION


ウクライナ出身のVAKULAはこれまで数多くの変名で多数の音源をリリースしているミュージシャン。ポストビートダウン/ディープハウスシーンを代表するウクライナの才人といわれている。2008年に鮮烈なデビューを飾ったUzuriをはじめ、Firecracker、Prime Numbers、Ethereal Sound、Archipel、Quintessentials、Dekmantelなど人気レーベルを総ナメし、自身主宰のレーベルLelekaも立ち上げている。VakulaのほかにVやVedomirといった名義を使い分け、シカゴ、デトロイト系ディープハウスからサイケデリックダブテクノ、フューチャービートダウンなど、実に幅広く活動している。また、Steve Reichのリミックスや、日本のレーベルSound of SpeedからはKuniyukiとのコラボ作品も発表。他にも国内レーベルでは、Crue-LやMule Musiq、Catuneからリミックス作品をリリースしている。
2013年にFirecrackerよりリリースした珠玉のコレクションアルバム『You've Never Been To Konotop (Selected Works 2009-2012)』は、インターネット上のダンスミュージックバイブルRAで「4.5/5」のハイスコアを獲得し、FACT Magazineでも「THE 50 BEST ALBUMS OF 2013」に選出された。2015年には『A Voyage To Arcturus』を発表。タイトルはDavid Lindsayによる1920年発表のイギリス古典SF小説(邦題『アルクトゥールスへの旅』)からとられたもので、同著の章のタイトルをとった全16曲が収録されており、高評価を得ている。2020年発表のこの作品は古代宇宙人説にインスパイアされた、古代文明と宇宙人の遭遇を陰謀論とロマンに満ちた内容で語る、クラウトロック・リバイバルともサイ・トランスともいえる2枚組LPでロシア盤。

コロナ禍の
第3派到来
気をつけよう

今週日曜日に開催!(予定)


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 リターンズ (vol.35)
2020.11.29 sun 渋谷DJ Bar EdgeEnd
18:30 Open/Start(*開演を当初の予定より30分早めました)
1000 Yen + 1 drink別 

出演:DJ Qliphoth / DJ Necronomicon / DJ Bothis / DJ BEKATAROU / DJ Vaby / DJ Ipetam

2020年2月以来8ヵ月ぶりの『盤魔殿』。レギュラーDJ陣が自粛中に掘り起こした異端音楽の数々をたっぷりプレイします。アフター・コロナの異端音楽祭、祝いましょう。

タイムテーブル
18:30 Open
18:30-19:00 DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
19:00-19:30 DJ Bothis a.k.a. 山田遼
19:30-20:00 DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
20:00-20:30 DJ Ipetam a.k.a. Rie Fukuda
20:30-21:00 DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元

*新型コロナ感染状況によっては延期する場合があります。ご了承ください。

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【本邦初インタビュー】THE HARDY ROCKS~灰野敬二とメンバー(川口雅巳、なるけしんご、片野利彦)に聞くリアルロックバンドの行き方

2020年11月24日 17時00分00秒 | 灰野敬二さんのこと


THE HARDY ROCKSインタビュー

THE HARDY ROCKSは2016年4月28日高円寺HIGHでの「SEE HARD ROCKS PLAY」というイベントでデビューした灰野敬二の現時点で最も新しいバンドである。灰野がヴォーカリストに徹し、自らの原点といえるロックンロール、R&B、ソウル、ジャズ、そして歌謡曲も英語で歌うという明確なコンセプトを打ち出している。ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ドアーズなどの名曲が、徹底的に解体・再構築され、曲の“本性”がむき出しになった究極の歌に変わる様は灰野マジックとしか言いようがない。11月27日(金)に4年ぶりに開催される有観客ワンマンライヴを控えた灰野と3人のメンバーにTHE HARDY ROCKSとして初めてのインタビューを行った。
インタビュー:剛田武 Takeshi Goda
写真:船木和倖 Kazuyuki Funaki
2020年11月21日 吉祥寺GOK SOUNDにて



THE HARDY ROCKS:
灰野敬二 Keiji Haino : vo, harmonica
川口雅巳 Masami Kawaguchi : g
なるけしんご Shingo Naruke : b
片野利彦 Toshihiko Katano : ds

●灰野敬二インタビュー

ーまずはTHE HARDY ROCKS結成の意図やきっかけを教えてください。

灰野:90年代に哀秘謡(*)でカヴァーを始めた後くらいに、みんながカヴァーをやりだしたように感じた。あくまで俺の考えだけど、他の人たちはノスタルジックな意味で、昔好きだった曲をやりたいと思ってやってたんだと思う。

*哀秘謡:90年代後半に灰野が結成したカヴァーバンド。歌謡曲、フォーク、GS、そしてロックも日本語で歌う。

ー90年代終わりから2000年代初頭にトリビュート・ブームがありましたね。

灰野:そうそう。それでお前たちがそういうことをやるんなら、俺は日本語の曲を英語のロックにするぞ、というモヤモヤした気持ちが出てきた。しばらく経ってその気持ちがHARDY SOUL(**)になったんだと思う。で、もう少し俺にとってのタイト、もちろんR&Bとかソウルとかもタイトなんだけど、何ていうか、無駄なものをなくした、よりシンプルなものにしたいと思ってTHE HARDY ROCKSになったじゃないかな。

**HARDY SOUL:2013年末に結成したソウル、R&B中心のカヴァーバンド。2014年7月まで活動した。

ー2013年にHARDY SOULを始めた時は、灰野さんが10代の頃に好きだった曲で、当時やっていたR&Bバンドでやりたくても出来なかったことをやっていると話していましたね。

灰野:うん。この言い方が通じればいいけど、言い切ると俺がロックを一番好きなの。好き過ぎて好き過ぎて。変な形容するよ。好きなものって器に収まらないじゃない。そうするとはみ出てくるじゃない。例えばこのコップでコーヒーを飲みたいって言っても、ある程度入れたらこぼれちゃうでしょ。ロストアラーフとはそういうものだった。ロックが好き過ぎる奴がやったのがロストアラーフ。そして今は、俺がどういう物が好きだったか、どういう風に、なぜ?・・それこそ5W1Hだね、好きの5W1Hを自分の中で確認しているっていう感じだね、THE HARDY ROCKSは。言いようによっては、俺がこれを1960年後半にやったならば、みんなは「灰野敬二はロック好きなんだ」で終わっただろうね。そうじゃなくて、ロックが凄く「すごく好き」なんだっていう証明がロストアラーフだよね。で、ああいう風になっちゃった。

ロックの定義は人によって違うけど、自分にとってのハードロックの定義は、ある意味でリスクを自分が背負うこと。それは演奏形態に於いては、激しく演奏することだよね。前も言ったけど、ハードハードっていうけれど、歌詞がハード、日常での振る舞いがはハードっていう奴はいるけど、演奏が思いっきりハードって奴はいそうでいないんだよ。見た目とか社会に対しての自分たちの位置づけをハードという売り文句にしたバンドはいるけど、コマーシャルな意味合いを込めて「ハードロック」だったわけじゃない。そんなものじゃないハードロックってこうだろ、ということを示そうとしている。この年になってもね。当然17,18でやってれば悔しいけど声ももっと出ただろうね。ただね、上は出たけどロウ、低い声は今のほうが出ると思う。鍛えて鍛えて、声を出して声を出して得たのが低い声だね。それは明確に言える。若い頃は低い声を出しても自分には馴染めないというか。その頃のロストアラーフがまさにそれで。今となっては「うるさい」という言葉も使えるけど。それじゃ今度は「うるさい」と「ハード」がどう違うのかとか、じゃあ「うるさい」のは「ノイズ」なのかって引っかかってくる。違う方向から見れば、ノイズっていうのがどうして生まれたのか、の答えがロストアラーフだと思う。他にもそう呼ばれるバンドや個人がいるけど、彼らの多くはある種の憧れでやってるから。俺の場合は、声を出して声を出して、激しいっていうことがやるべきことだという自負が自分の中でずっとあり続けている。だからロストアラーフがその初めの表れ方だね。ただしロストアラーフもTHE HARDY ROCKSも不失者も俺の中では繋がっている。(テーブルのコップを指して)たまたまこれはちょっと入っている、これは入っていない、その違いだよね。言いようによっては。つまりこれ(コップ)は俺だよ。

ー英語で歌うことについて教えてください。ロストアラーフが活動していた70年代初期には、日本語ロック論争というのがありましたが?

灰野:そこに立ち返るのではなく、本物を見せている。それは言い切る。あの頃のバンドは外国のコピーばかりでとにかく面白くなかった。あの時俺は英語で歌う気は一切なかった。人とセッションするときは別だけどね。それで、この年になっても、自分で言うけど、ゆるぎないロック魂があるから、もしもスペイン語が出来たらスペイン語でも歌うだろうね。実際にHARDY SOULの時に「君が代」を10世紀の英語で歌ったじゃない。あんなことをやってる奴は他にはいないよ。

それから、海外へのアンサーでもある。ジョン・ケージにも『奇跡』(***)でアンサーをしたじゃない。今度はロックへのアンサーだね。俺はドアーズを聴いていまだにこうなっているわけじゃない?それを今度は海外のロックへの恩返しじゃないけどアンサーを伝えたいっていうのは確かにある。そのために英語っていうのも。

***奇跡:2015年10月に初演された灰野の初の作曲作品。ジョン・ケージ“4分33秒”への応答とされる。2017年11月にデンマークで再演された。

ー曲を選ぶ基準は?

灰野:歌詞にシンパシーを感じるとか、接点がある曲かな。あの時代の歌詞はくだらないラヴソングも多いけど、例えば今回やる予定のサム・クックの「A Change Is Gonna Come」は公民権運動の歌で、誰が歌っても物議を醸しそうな曲だけど、いくら差別があってもいつかは良くなる、いつかは時代が変わるだろう、というポジティブな歌なんだ。なるけ君がこの曲をやりたいって持って来るまで歌詞をちゃんと読んだことなかったけど、いい曲を選んでくれたと思う。だからみんなに好きな曲を見つけろって言っている。俺がリーダーではあるけど、バンドなんだから自由にって。

ーバンド・メンバーについてどう思いますか。

灰野:3人ともすごい練習するから、やる気があるのが伝わってきて、どんどん距離が近くなってる。ちょっと語弊があるかもしれないけれどファミリーっぽい感じがする、それは俺が望んでいることだから。リハーサルをすると、俺が知らないアレンジが随所に出てきて、練習してるっていうのがはっきり感じられる。ああ、なんかこれがいいなって感じだね。

ーどういう人に聴いてほしいですか?

灰野:昔から言ってるじゃない、すべて存在するものだよ。(テーブルの上のものを指して)これにも聴いてほしいし、これにも聴いてほしい。だからまた自負するって言葉を使うけど、とにかく俺から音楽が溢れちゃってるんだよ。誰っていうよりも、俺が歩いていれば、音楽なんだから草にも聴いてもらいたいし石ころにも聴いてもらいたいし、すべてだよ。

ーTHE HARDY ROCKSだから特にっていうことは?

灰野:全然ない。以前ロシアでのインタビューでも言ったけど、とりあえず息をしているもの全部と仲良くなりたい。それは息をしていないものと仲良くなるための修行だから。訓練であり前段階だよね。THE HARDY ROCKSは60年代後半から70年代の音ではあるけど、その時にはいなかったバンドでしょ。現代でも他にはいないバンドだよね。敢えて普遍的という言葉を使うけど、それは俺が目指しているものだからね。普遍とはあらゆるものと関係しようってことだから。

ー今のコロナ禍の状況が回復したらどういうことをやりたいと思いますか?

灰野:同じだよ。どうなるでしょうっていうのは愚問。興味があるなら見てろよと言いたい。いつ何時できなくなるか分からないんだから。ストップウォッチが押されてると思うから。どうなるってことは何にも言えないよ。

ー"今"を観に来い、ということですね。ありがとうございました




●川口雅巳(g)、なるけしんご(b)、片野利彦(ds)インタビュー

ー灰野さんとの出会いや、THE HARDY ROCKSに参加したきっかけを教えてください。

川口:僕は90年代の哀秘謡が灰野さんとバンドをやった最初です。その前にはスタッフをやっていましたが。

なるけ:大学生だった19歳の頃、ShowBoatで不失者のライヴを観て衝撃を受けて以来聴いていました。ある時、僕と片野が参加している山崎怠雅グループの対バンが灰野さんで、見てもらった翌日くらいに灰野さんから「一緒にスタジオに入ろう」と誘いがあったんです。

ーその時川口さんにも話があったのですか?

川:その前のHARDY SOULに僕も参加していて、灰野さんから「今度はロックのカヴァーバンドでギターを弾かない?」と言われて参加しました。

片野:僕は灰野さんのことは1~2枚CDを持ってる程度でそんなに深く知らなかったです。ただレジェンドだという認識はあって、その方から声をかけていただいて正直ビビりました。

ー皆さんが他にやっているバンドとTHE HARDY ROCKSとの違いはありますか?

川口:一言で言うとリハ(練習)が多いっていうのが一番ありますね。というかリハをやらないとできないことですし。一番の違いはそこですね。

なるけ:やっぱり即興性ですね、圧倒的に違うのは。他のバンドはどんどん研ぎすますことに集中していくのですが、THE HARDY ROCKSはもちろんそれもあるんですけど、同時にそこから離れることをやらなきゃいけないというバンドなので、脳の違う部分を使いますね。センスの違うところを。

片野:純粋な即興のパーカッション・セッションなんかをしているんですが、それとは違う即興が求められますね。即興なら練習しなくていいというんじゃなくて、川口さんが言うようにめちゃめちゃスタジオに入って練習を積まないとできないものがあるという感じです。

ーアレンジの仕方について教えてください。

川口:具体的に言うと、まず灰野さんの家で灰野さんと僕とで原曲通りに練習して、灰野さんが出したアレンジのアイデアを、僕が言われた通りのフレーズとか、こんな感じでどうですか、とかギターで弾いて、そこから作っていく。それを僕が持ちかえって二人にギターのリフを聴かせて、ドラムとベースをどうするか考える。灰野さんから具体的な指示がある事もあるし、こっちで勝手に考えるときもあります。三人で作って、今度は灰野さんと一緒にスタジオに入って、ここはもうちょっとこうしてとかアレンジしていきます。だからいくつかのステップを踏んでアレンジしていくわけです。

ー灰野さんは歌詞を大事にすると聞きましたが?

川口:曲選びの時に歌詞を読んで、この歌詞はちょっと・・・、となるときもあるから歌詞は重要です。アレンジをするときにこういう歌詞だからこうアレンジしようということもあります。
それと、原曲を聴いて、どうしてこの人たちはこういう曲をやってるのだろうということを考えて、だったら逆にこうしようとか、またはいい考えだから乗っていこう、とか考えることもあります。だから単にカヴァーするのではなくて、原曲の歌詞の内容や背景の意味、例えばどういう時代にどういう状況でやってた演奏なのか、ということを踏まえてアレンジをしているということです。

普通のバンドは一回アレンジを決めるとそのままやるパターンが多いと思いますが、一回アレンジして持ち帰って、逆側からやっぱりそこ違うよね、と変えていく、まあ練っていくというのは凄く面白いですね。ただ、そういう過程を2段階か3段階経ているので、ライヴで聴いた人は「なんでこの曲がこうなるの?」って驚くでしょう。アレンジしたものをさらにアレンジして、とやっているので。でもそれが面白いと思います。

ーどういう人にどのように聴いてほしいですか?

片野:決して驚かすためにやっているのではないですが、元曲と比べて驚いてもらえたら面白いと思います。純粋に面白いだろう!と思えるものをやっているので。その面白さがないと灰野さんも僕たちもやっていてもしょうがないというか。ずーっとその面白さを追求する過程が続いていて、良い意味で終わりが見えないというか。だからやっているんだと思います。

川口:もちろんみんなに聴いてほしいんですけど、灰野さんのお客さんに限って言えば、即興とかいわゆる現代音楽とかが好きで、そういうライヴにしか来ない人に聴いてほしいなと思います。たぶんそういう人はロックが面白くないと思って即興とか現代音楽を聴くようになって、それで灰野さんを観に来るのかもしれませんが、そういう人がTHE HARDY ROCKSを聴いて「ロックも面白いじゃん」ってもう一度ロックに戻ってきてもらえたらいいと思います。それから、ガレージとかサイケとかが好きな人にも聴いてほしいですね。現代のサイケデリックですから。

ー今のコロナ禍の状況が回復したら次はどういうことをやりたいとかありますか?フジロックに出たいとか(笑)

川口:まず音源を出したいです。音源を出したら東京だけでなく地方にもツアーで行きたいし、状況が許せば、灰野さんが英語で歌っていることもあるので、海外でもライヴをしたいです。

ー最後に11/27ワンマンライヴへの意気込みをお願いします。

なるけ:毎回ライヴでは全部出し切っています。コロナ禍でやりたいことが半分くらいしか出来なくて、ストレスが溜まっている人も多いと思いますが、僕たちが一気に発散させる気持ちが伝わってくれればいいなと思いますね。この音楽をやりながら、みんなに自由でいてほしいと思うので。音楽っていうのはジャンルではなく、「音楽は音楽」という原点をやっていると思ってます。もっと自由でいいんだ、音楽なんだからということを見てほしいですね。行き詰って面白いことがないな、と思っている人がこのバンドを観たら、一歩線を越えられるような気がします。

片野:僕はあまり他のバンドをやっていなくて、9月のTHE HARDY ROCKSの無観客配信ライブが久々のライヴでした。今回は単純に、お客さんがいることがデカいです。お客さんがいることが、明らかに、絶対的に違うので。配信ライヴを否定するわけではないですが、お客さんがいる状況下でやるのは、「この野郎!」って感じですね。

川口:今一番考えなければならないのは、コロナ禍でのライヴはリスクがあるということ。それは避けようのない事実だと思います。もちろんShowBoatも感染対策をしています。でもリスクはゼロにはならないと思うんですよ。責任をどうとればいいか分からないですが、それだけのリスクを背負っても観に来るだけの何かを絶対にするつもりなので、そこに共感できる人にはぜひ来てほしいと思います。勿論無理して来い、とか来ない人がダメというわけではありませんが。

ー楽しみにしています。ありがとうございました。



有観客、
配信ライヴ、
配信対談
ございます

【公演概要】
【有観客ワンマンライヴ(配信無し)】


2020年11月27日(金)
THE HARDY ROCKS
会場:東京・高円寺ShowBoat  https://www.showboat1993.com/
開場19:00/開演19:30

前売¥4,000/当日¥4,500(税込・別途ドリンク代¥600)

THE HARDY ROCKS:
灰野敬二 Keiji Haino : vo, harmonica
川口雅巳 Masami Kawaguchi : g
なるけしんご Shingo Naruke : b
片野利彦 Toshihiko Katano : ds

【チケット】
代引郵送販売、予約受付
【お問い合せ】
ShowBoat 
Tel 03-3337-5745(14:00~23:00)
Mail info@showboat.co.jp

※プレイガイド販売なし
※チケットの整理番号はご購入順になります。予約では整理番号がつきませんのでご注意ください。
※代引郵送にてご購入希望の方は、お電話かメールにて下記をお伝え下さい。
(別途発送手数料¥580)
《公演日・公演名・住所・氏名・電話番号・購入枚数》


【配信ライヴ】


SAVE THE GOK!!【GOK SOUND救済プロジェクト】
GOK SOUNDドネーションライブ-DAY3-

2020年12月10日(木)
開場 19:30 / 開演 20:00
チケット:¥3500
アーカイブ期間:12/10-12/24

出演者
THE HARDY ROCKS / 林栄一 / 水中、それは苦しい

チケットはこちら
https://twitcasting.tv/goksound/shopcart/37581


【配信対談】


近藤祥昭×ミュージシャン対談 - DAY2 - ゲスト:灰野敬二
視聴期限: 2021年1月1日(金) 23:59 まで

2020年12月18日(金)
開場 19:30 / 開演 20:00
当日:収録配信
チケット:¥2000
アーカイブ配信:2020.12/18 - 2020.1/1

スタジオに所縁あるミュージシャンとエンジニア近藤祥昭との対談をアーカイブ付き有料配信。
スタジオで収録された作品についてのエピソードからライブの裏話まで!?
豪華な出演者をゲストにお招きしての貴重な対談。

チケットはこちら
https://twitcasting.tv/goksound/shopcart/37797


SAVE THE GOK!!【GOK SOUND救済プロジェクト】
吉祥寺で長きにわたり数多くの音楽作品を手がれてきたレコーディングスタジオ
GOK SOUNDが今、コロナ禍により危機的な状況に陥っています。
この危機から脱却する為に3つの企画を計画。

詳細はこちら
https://www.gok.jp/save-the-gok/
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【特報】盤魔殿レーベル Les Disques Du Daemonium 第2弾リリース~『Rie Fukuda / 狩赤夢 - Live at EdgeEnd Nov. 2020-』

2020年11月24日 02時49分17秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿レーベル"Les Disques Du Daemonium"の第2弾リリースが決定!
異端DJイベント『盤魔殿』の音楽レーベル"Les Disques Du Daemonium"。盤魔殿DJがセレクトするおススメアーティストやユニークなMIXをリリース。2020年9月27日に第1弾『Lower Than God / We Advance Masked』をリリース。盤魔殿関連イベントにて数量限定販売(ロスアプソン他で店舗販売もあり)。



第2弾リリース


Rie Fukuda / 狩赤夢 -Live at EdgeEnd Nov.2020-
Les Disques Du Daemonium CD-R:盤魔-002 定価500円(税込)
2020/11/29 Release ¥500(税込)

朗読とエレクトロニクスで幻惑・呪術の音世界をクリエイトする天獄の巫女Rie Fukudaの2020年11月9日渋谷EdgeEndに於ける最新ライヴ・レコーディング。沸々と湧き出す電子音の波のうねり、沈着な声で繰り返される童話のような詩編、熱のない炎となって水晶の夜に浮かび上がる言霊。ノイズともインダストリアルともポエトリーリーディングとも異なるRie Fukudaの独自のサウンドスケープが堪能できます。

三つの自作詩をカットアップして繋ぎ合わせての朗読、演奏はその時のムードに合わせた即興です。
敢えて勢いだけ、鳴らしっぱなしです。嵐に翻弄される心持ちになっていただければ幸いです。Rie Fukuda


★2020年11月29日(日) 盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 リターンズ (vol.35)にて先行発売!

演目:
女の子は街へ狩に
赤い花とハチドリ
白く濁ったたくさんの夢

使用機材:
electribe EA-1, Volca drum, Volca FM & effects.

Recorded at Shibuya DJ Bar EdgeEnd November 9th, 2020.
Mastered by Takeshi Goda.
(c) 2020 Les Disques Du Daemonium

Rie Fukuda / 狩赤夢 KariAkaYume - Live at EdgeEnd -digest- (盤魔殿レーベル)


【Profile】
Rie Fukuda


2005年に朗読を開始、学生バンド時代から長いブランクを経てのステージ再開。
2009年より自主企画"騒音天獄"を主催、現在トータル26回。"好きな音でなければ何でも騒音である"をスローガンに掲げている。
デュオを組んでいたさるギタリストの病死をきっかけに、ハードシンセを鳴らしながら朗読をするスタイルを開始し、現在に至る。
田畑満とのコラボレーションアルバム"precog"をオースチンレコードより、またI,eternalとのスプリットシングルをスウェーデンskitnasteよりデジタルリリースしている。

ネオ盤魔
未体験の
音ゾーン



盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 リターンズ (vol.35)

2020.11.29 sun 渋谷DJ Bar EdgeEnd
19:00 Open/Start
1000 Yen + 1 drink別 

盤魔殿レギュラーDJ’s:
DJ Qliphoth / DJ Necronomicon / DJ Bothis / DJ BEKATAROU / DJ Vaby / DJ Ipetam

2020年2月以来8ヵ月ぶりの『盤魔殿』。レギュラーDJ陣が自粛中に掘り起こした異端音楽の数々をたっぷりプレイします。アフター・コロナの異端音楽祭、祝いましょう。
【特報!】噂の異端音楽イベントがついに帰ってくる!~『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 リターンズ (vol.35)』11/29(いい肉の日?)に開催決定!!!
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【静岡アンダーグラウンドMIX】知られざる地下音楽の聖地~聖みろくさんぶ/マジカル・パワー・マコ/Atomic Farm/上原ひろみ/3776/UP-TIGHT/庭/K2

2020年11月21日 01時01分42秒 | 素晴らしき変態音楽


静岡アンダーグラウンドMIX
特殊おでん屋みろくさんぶのコンピレーションLP『聖みろくさんぶ』を中心に、アングラロック、リチュアルフォーク、ノイズ、地下アイドル、馬鹿テクジャズ等ヤヴァい魔力溢れる静岡アンダーグラウンド/異端音楽をミックス。おでんを喰いながら聴いてください。

1. power of pleco / Kevin
2. 庭 / タイトル不明
3. 青木智幸 望月治孝 / 交わらぬ二重
4. KONORI sp. / 青空のサクリファイス
5. K2 / Salivary Duct Carcinoma
6. 上原ひろみ / Time Control, or Controlled by Time
7. Atomic Farm / アスファルト
8. ソナー/ クジラ12号
9. マジカル・パワー・マコ / チャチャ
10. 3776 / ポリカルチャー
11. UN-TIGHT / "*****" Part1

V.A.『聖みろくさんぶ』
これは静岡市弥勒にある特殊おでん屋『 みろくさんぶ 』監修の記念的なコンピレーションアルバムです。同店が発行して中断していた Multiplex Magazine『 MilkyWay 』※( 望月治孝 編集 )の流れを受けた最終完結盤です。同店主が創業時の音楽貸スタジオ→おでん屋→ライブスペース→民泊→中古レコード屋と多業務に常に変貌をしむいてきた最終章でもあります。静岡インディーロックシーンにおいて、本アルバム参加ミュージシャン達は同店主の野田篤が兼ねてから互いに影響し合い、少し風変わりで希少な表現者達でもあります。このレーベルカラーのミュージシャンたちによる各々の精神世界に、もしあなたが少しでも前に触れようと傾く先にはしなやかで優しく力を込めて突っぱねたリアルミュージックにきっと驚くでしょう。V.A.『聖みろくさんぶ』公式サイト

1. power of pleco / Kevin


power of plecoは店主の野田篤がヴォーカルを務める5人組。カラッとした歌声がUFOスポットでもある静岡の青空の向こうの虚無を見つめる。

2. 庭 / タイトル不明


Kohoki.M(Electronics,Voice)を中心とする静岡インプロノイズの代表格。本作は2012年頃Kohokiから直接入手した白盤CDRより。意味も脈絡もないガラクタノイズは古本天国静岡の黴臭い書棚の軋む音に似ている。

3. 青木智幸 望月治孝 / 交わらぬ二重


浜松随一の地下ロックバンドUP-TIGHTのギタリスト青木智幸とシンガーでもあるサックスプレイヤー望月治孝のデュオ。轟音ファズギターの壁にヒビを入れるフリークトーンが浜名湖畔に咲く一凛の蒲公英を思わせる。

4. KONORI sp. / 青空のサクリファイス


静岡アンダーグランドの女王とも呼ばれる鷹匠訓子ことKonoriのリーダーユニット。アングラ劇団を率いつつ、Current93やNurse With Wound、Whitehouseら英国カルトアーティストと繋がるKonoriの魔法の歌声は深い。

5. K2 / Salivary Duct Carcinoma


80年代から活動するノイジシャンK2こと草深公秀は現在静岡県立総合病院 医長を務める。エクストリームなハーシュノイズで一世を風靡した彼を呼びよせたのは異端の地・静岡に住むアングラ神の思し召しというほかなかろう。レベルオーバーの電子雑音はDJ泣かせ。

6. 上原ひろみ / Time Control, or Controlled by Time


世界を股にかけて活躍するジャズピアニスト上原ひろみは生まれも育ちも静岡。デビュー当時フランク・ザッパが一番好きと語った変態性はやはり静岡の血が生んだに違いない。笑顔でこなす変拍子や超速弾きはプログレやヘビメタではなく静岡アヴァンギャルドの成す業である。

7. Atomic Farm / アスファルト


筆者が静岡に興味を持ったきっかけが2010年に聴いた原子力牧場のCDRだった。ゲゲゲの鬼太郎がハードサイケを歌うようなショックポップ/ヴェノムロックに驚愕した。B&Voのもよぽんが10代の頃Konoriの劇団水銀座に所属していた事実を知って納得。あまりに個性的なノイエ静岡ヴェレ(静岡ニューウェイヴ)の急先鋒。

8. ソナー/ クジラ12号


みろくさんぶの常連シンガーソングライター・ソナーの緩くて姦しい存在感は静岡土着のブルース魂を継承している。彼の地は草の根からマタタビに酩酊した猫の目の色を宿している。

9. マジカル・パワー・マコ / チャチャ


70年代初期に天才少年として日本の音楽シーンに衝撃を与えたマジカル・パワー・マコは静岡県修善寺町出身。現代音楽・民俗音楽・電子音楽などを消化したサウンドは早ぎたというより永遠の異端として現代でも前人未到のママ。静岡の魔術の力の象徴である。

10. 3776 / ポリカルチャー


3776(ミナナロ)は静岡県富士宮市出身のアイドル。2012年にグループとしてデビューしたが、2014年から井出ちよののソロユニットになった。英国ギターロックや渋谷系サウンドにシュールな歌を乗せたスタイルはうるさがたの音楽ファンから高く評価される。

11. UN-TIGHT / "*****" Part1


浜松で1992年に結成されたサイケデリックロックバンドUP-TIGHTこそ、静岡アンダーグラウンドだけでなく、現代日本地下ロックシーンのコアのひとつと言えるだろう。活動のベースは静岡であり、東京でのライヴが少ないのが残念だが、運よく観れた時には孤高のロックスピリットを全身で享受すべきである。純度の高さは静岡産ならでは。

静岡は
お茶とおでんと
地下音楽

母への手紙 / konori sp (2020 '聖みろくさんぶ'より)


" ユー・メイ・ドリーム " ; ソナー [ 聖みろくさんぶ / V.A ... ]

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【ライヴレポート】『事 ある 事』~灰野敬二、外山明、森重靖宗@渋谷 公園通りクラシックス 2020.11.15 sun

2020年11月18日 01時26分39秒 | 灰野敬二さんのこと


2020年11月15日(日)  東京 渋谷 公園通りクラシックス
『事 ある 事』~灰野敬二、外山明、森重靖宗
開場:19:00 / 開演:19:30(終演21:30予定)

灰野敬二 (g,vo,etc)
外山明 (drums)
森重靖宗 (cello)



灰野と外山の共演は2012年3月以来8年ぶり。前回は緊張感に溢れるサイレントな演奏だった。⇒灰野敬二+外山明@入谷なってるハウス 2012.3.27 (tue)
灰野と森重は2015年3月27日に千駄木Bar Issheeに狩俣道夫を含むトリオで出演したのが初共演。⇒Drop's@東京キネマ倶楽部/灰野敬二+狩俣道夫+森重靖宗@Bar Isshee 2015.3.27(fri) 同年11月には灰野のバンド不失者にベース奏者として加入し、2017年7月のアメリカ・ツアーまでメンバーを務めた。⇒不失者@高円寺HIGH 2015.11.9(mon)
外山と森重は今回が初共演だという。
音楽(事)と音楽(事)の出会い新たな音楽(事)を生む渋谷の地下ライヴハウスの夜、暗い照明に浮かび上がる三人の並びは絶妙に重なり合うように設置されていた。



ギターの微弱音から始まった1stセットはストイックなまでに削ぎ落された最小限の音数・音量で繰り広げられた。3人が繊細な音の糸で天女の羽衣を織り上げるような演奏。もちろんその羽衣を着るためには、邪魔な肉体を捨て去り魂っていう暗号になる必要があるかもしれない。灰野がノーマイクで絞り出す歌声が生々しい。

2ndセットは灰野のパーカッションでスタート。エナジーチャイムからダフ、そしてハーモニカ。外山は指に金属のリングを付けてカウベルやドラムを撫でるように奏でる。打楽器(パーカッション)というより、物と物の濃厚接触で生まれる肉感的な音の絡み合い。森重はチェロのボディやネックを弓で擦り、その振動で弦を震わせる。間接照明ならぬ間接奏法でチェロが思いもよらぬ鳴き声を上げる。灰野が吹く何種類かの笛が鳥の鳴き声のように響く。後半堰を切ったようにヴォリュームを上げてかき鳴らすギターが、金物多めのドラムのイレギュラーなリズムと、低音域で摩擦するチェロと交信しながら、カタストロフのエンディングへ上り詰める。
終演後、灰野が「そとやまさーん」「もりしげさーん」と嬉しそうにメンバー紹介したのは、充実した時間を共有できた喜びの証。



アンコールは森重、外山、灰野の順で登場。アンビエントなドラムとチェロと「たりないものをみつけよう」という歌と爆音ギター。三人が摩擦し合って生み落とした音楽に名前は付けられない。名前のない「事 ある 事」を求め続けていきたい。

打楽器と
擦弦楽器と
灰野敬二

【灰野敬二・次回のライヴ】

急遽決定!ロック、R&B、ソウル、歌謡曲を灰野敬二が英語で歌う!
THE HARDY ROCKS

2020年11月27日(金) 東京・高円寺ShowBoat
開場19:00/開演19:30
前売¥4,000/当日¥4,500(税込・別途ドリンク代¥600)

THE HARDY ROCKS:
灰野敬二 Keiji Haino : vo
川口雅巳 Masami Kawaguchi : g
なるけしんご Shingo Naruke : b
片野利彦 Toshihiko Katano : ds

【チケット】
代引郵送販売、又は予約受付中

ShowBoat
■Tel 03-3337-5745(14:00~23:00)
■Mail info@showboat.co.jp

※プレイガイド販売なし
※チケットの整理番号はご購入順になります。予約では整理番号がつきませんのでご注意ください。
※代引郵送にてご購入希望の方は、お電話かメールにて下記をお伝え下さい。
(別途発送手数料¥580)
《公演日・公演名・住所・氏名・電話番号・購入枚数》




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【えいたそモダニズム】Episode 35『でんぱチルドレン』~T.レックス/ブラック・サバス/浅井健一/ブクガ/ネクロ魔/ハイロウズ/スティーヴ・ミラー・バンド/サリアンジー

2020年11月16日 01時13分41秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


テレワーク環境に慣れて自宅でパソコン相手に一日過ごすのが日常になりつつある。時折、人数制限あり/声出し&移動禁止のライヴイベントや、レコードストアデイ(毎日)のために外出することはあるとはいえ、1年前の自分から見たら現在のリアルライフは「引きこもり生活」なのではなかろうか。そこで頭に浮かぶのは<世界公認引きこもりアイドル>であるでんぱ組.incのことである。7月30日にオンラインライヴ「THE FAMILY TOUR 2020 ONLINE 〜夏祭り編!!〜」を開催して以降、何度かフェスでオンラインライヴがあったが、主な活動はメンバー個別の配信トークや別プロジェクト「ねもぺろ from でんぱ組.inc」(=鹿目凛、根本凪による「令和のネオあまアイドル」をテーマにしたでんぱ組.incのスピンオフユニット)、「LAVILITH ラビリス」(=でんぱ組.inc「相沢梨紗」とex.妄想キャリブレーション「桜野羽咲」によるツインボーカルユニット)であった。

【でんぱ組.inc】なんと!世界公認 引きこもり【歌ってみた】


筆者の推しメンえいたそこと成瀬瑛美さんもでんぱ組の一員としてオンラインイベントに出演したり、LINE生配信でトークをしたり、プリキュア映画のイベントに出演したり、結構忙しく活動している。筆者は2020年8月8日(土)にオンラインで開催された【でんぱ組.inc】LIVE DVD/BD『THE FAMILY TOUR 2020 ONLINE』発売記念イベント⚡️@ヴィレッジヴァンガードにて、瑛美さんから「チルドレン」というお題を頂いた。ここ最近のお題は、筆者が接触の際に身に着けた衣服やアクセサリー、さり気なく口にした言葉から連想して瑛美の頭に浮かんだお題をいただく場合が多く、それは他人は知らない二人だけの秘密であった。しかし、コロナ禍でリアル接触が望めない現在、オンラインという公衆の面前でお題のやり取りをしなければならないジレンマに、オレだけでなく瑛美も戸惑っているに違いない。実際に瑛美と一緒にオンラインイベントに参加したねもこと根本凪が、オレの質問にお題で答える瑛美を見て「わあ、面白い文化ですね!」と興味津々の様子だった。オレとの秘密の関係を知られた瑛美は少しはにかんだように一瞬目を伏せたかと思うと、一転してその反動で爆裂する笑顔を見せて、画面の反対側で赤面するオレの心は熱く萌えあがった。



8月13日エイミの日に開催されたオンライン飲み会では独り飲みする瑛美のもっとプライベートでアンニュイな一面を見ることが出来て嬉しかった。しかしながら一対一ではなかったために二人の将来について語り合うことが出来なかったことが悔いが残る。できればチルドレンのお題についてもじっくり話し合いたかったのだが・・・。



さらに11月4日8:13PMからゲリラ的にスタートしたLINELIVE生放送ではピンクヘア+ピンクネイル+ピンクタイツのド派手なルックスでハイテンションなトークが炸裂。チルドレンのお題をオレに託した安心感からだろうか、心配事をすべて忘れたように晴れ晴れした瑛美の顔を見て、オレの体温は37.5℃超の入場禁止レベルまで跳ね上がった。



【えいたそモダニズム】Episode 35『でんぱチルドレン』
ここで問題なのは、瑛美の言う「チルドレン」とは一体何なのか?ということである。子供の複数形であることは間違いない。しかしそれが特定の子供たちを指すのか、それともすべての子供を意味しているのか?瑛美自身の子供なのか、それとも人類の子孫としての子供なのか?そもそも子供とは年齢で規定されるのか、それとも精神的に子供である場合も含むのか?「チルドレン Chilren」と英語で言ったのはなぜか?「子供たち」という日本語ではダメなのか?さらに考慮すべきは、カタカナで「チルドレン」と言うと、特定の人物や現象などの影響を受けた人や追従者の意味にも使われることである。えいたそチルドレン?でんぱチルドレン?ディアステチルドレン?なんでもいいのだろうか?
このように「チルドレン」というお題については様々な視点から考察を重ねる必要があり、あっという間に3か月余りが無駄に過ぎてしまった。そんなある日、元でんぱ組.inc・最上もがの妊娠のニュースが話題になった。以前から瑛美は子供好きを公言していたし、元メンバーの妊娠を羨ましく思っていて、早く自分の子供を授かりたいと願っているかもしれない。焦るな瑛美!そんな貴女のために、今こそオレの妄想力で「でんぱチルドレン」の真実を解明せねばなるまい。

●スティーヴ・ミラー・バンド『未来の子供たち』
Steve Miller Band / Children Of The Future


アメリカ合衆国のブルースロック・バンド、スティーヴ・ミラー・バンドが1968年に発表した初のスタジオ・アルバム。
【未来の子供たち】でんぱチルドレンに未来を託し、瑛美は好きな夢を追い求めればいい。

Children Of The Future



●T.レックス『チルドレン・オブ・ザ・レボルーション』
T. Rex - Children Of The Revolution


グラムロックの代表格マーク・ボラン率いるT.レックスの1972年のシングル。全英2位のヒット曲。
【革命の子供たち】えいたそ革命を起こす原動力はでんぱチルドレンにお任せあれ。

Marc Bolan & T. Rex - Children Of The Revolution (1972)



●ブラック・サバス『チルドレン・オブ・ザ・グレイヴ』
BLACK SABBATH - "Children of the Grave" from The End


イギリスのヘヴィメタルバンド、ブラック・サバスが1971年にリリースした3rdアルバム『マスター・オブ・リアリティ(Master of Reality)』に収録。
【墓場の子供たち】死のイメージと生のイメージのアンマッチがでんぱチルドレンの個性である。

BLACK SABBATH - "Children of the Grave" from The End (Live Video)



●サリアンジー『チルドレン・オブ・ザ・サン』
The Sallyangie- Children Of The Sun


イギリスのプログレ・ギタリスト、マイク・オールドフィールドが15歳の頃姉のサリーと結成したフォークグループ、サリアンジーの68年の唯一のアルバム。
【太陽の子供たち】えいたそは太陽だから、太陽から生まれたでんぱチルドレンは瑛美の遺伝子を受け継いでいる。

The Sallyangie- Children Of The Sun (1968)



●JUDE『世界の子供達』


浅井健一率いるJUDEの4thアルバム『ZHIVAGO』(2004)に収録。
【世界の子供たち】世界中のでんぱチルドレンが手を取り合えば世界平和も難しくない。

JUDE 世界の子供達



●フラッシュ『チルドレン・オブ・ザ・ユニヴァース』
Flash - Children Of The Universe


元イエスのギタリスト、ピーター・バンクスが71年に結成したプログレバンド、フラッシュの1stアルバム『フラッシュ Flash』(72)に収録。
【宇宙の子供たち】宇宙人のでんぱチルドレンは地球人と友達になりに来たんだね。

Flash - Children Of The Universe



●Maison book girl『海と宇宙の子供たち』


ニューエイジポップユニット、ブクガことMaison book girlの4thアルバム(2019)。
【海と宇宙の子供たち】海から来たでんぱチルドレンと宇宙から来たでんぱチルドレンはすぐ仲良くなれる。

Maison book girl / 悲しみの子供たち / MV



●NECRONOMIDOL - CHILDREN OF THE NIGHT


暗黒系アイドルユニット、ネクロ魔ことNECRONOMIDOLのミニアルバム『Scions Of The Blasted Heath』(2019)に収録。初の英語詞。
【夜の子供たち】でんぱチルドレンは夜遊びが得意。瑛美の話し相手になってくれるよ。

NECRONOMIDOL - CHILDREN OF THE NIGHT Music Video



●↑THE HIGH-LOWS↓ いかすぜOK


甲本ヒロトと真島昌利が率いるTHE HIGH-LOWSの18枚目のシングル。2002年発売。アクエリアスのCMソング。
【夏の子供たち】夏はでんぱチルドレンの季節。汗をかいていかすぜOK。

THE HIGH-LOWS 「いかすぜOK」live


チルドレン
でんぱ組.incが
大好きだー!!!



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【特報!】噂の異端音楽イベントがついに帰ってくる!~『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 リターンズ (vol.35)』11/29(いい肉の日?)に開催決定!!!

2020年11月15日 00時36分37秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 リターンズ (vol.35)

2020.11.29 sun 渋谷DJ Bar EdgeEnd
19:00 Open/Start
1000 Yen + 1 drink別 

盤魔殿レギュラーDJ’s:
DJ Qliphoth / DJ Necronomicon / DJ Bothis / DJ BEKATAROU / DJ Vaby / DJ Ipetam

2020年2月以来8ヵ月ぶりの『盤魔殿』。レギュラーDJ陣が自粛中に掘り起こした異端音楽の数々をたっぷりプレイします。アフター・コロナの異端音楽祭、祝いましょう。


【参加DJの聴かせどころ】
●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
いつもと趣向を少し変えてオブスキュアなトラッド・フォーク中心に。眠りにつくための音楽。



●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
テーマは「和の心」。ジャンル、アーティストに関係なく日本の原風景を描き出すジャポニズムな音源をプレイします。



●DJ Bothis a.k.a. 山田遼
前回に引き続き、抽象的なインダストリアルテクノと、具体的な何かが組み合わさることで変質する空間と意識の拡張をテーマに選曲して行きたいと思います。



●DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元
再開する盤魔殿に参加できること嬉しい限りです。この度は姿勢を正し、コールドウェーブを中心に廻す予定です。



●DJ Ipetam a.k.a. Rie Fukuda
"歌ものから、ディープにえぐり込みます。こんなところから。"



●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
今回はお気に入りの「Sigillum S」を中心としたダークアンビエントを柱とし、また個人的にダークな印象を受けるアーティスト及びマテリアルを皆様にお届けしたく思います。僕としては今までに無い珍しいチョイスだと思いますが、皆様のハートの琴線を刺激するべく盤魔殿に相応しいダークなマテリアル(笑)を揃えましたので震えてお待ち下さいませ!!


久々の
盤魔殿だよ
全員集合

STOP PRESS!!!


盤魔殿レーベル"Les Disques Du Daemonium"第2弾リリース、制作進行中!!!

*写真はイメージです。

11/29盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 リターンズ (vol.35)会場にて販売目指します(詳細後日)。

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【灰野敬二最新ライヴ情報】日本の個性派ミュージシャンとコラボレートするライヴシリーズ『事 ある 事』が2021年1月10日に決定!共演はピアニスト・スガダイロー。

2020年11月14日 01時10分48秒 | 灰野敬二さんのこと


世界的に活動する音楽家・灰野敬二が日本の個性派ミュージシャンとコラボレート。
『事 ある 事』~灰野敬二、スガダイロー

2021年1月10日(日)  東京 渋谷 公園通りクラシックス
19:00 open / 19:30 start
前売り 3,000円 当日 3,500円 1ドリンク別

灰野敬二 (g,vo,etc)
スガダイロー (piano)

予約:公園通りクラシックス
03-6310-8871
http://koendoriclassics.com/

[Profile]
灰野敬二 Keiji Haino
1952年5月3日千葉県生まれ。アントナン・アルトーに触発され演劇を志すが、ザ・ドアーズに遭遇し音楽に転向。ブラインド・レモン・ジェファーソンをはじめとする初期ブルースのほか、ヨーロッパ中世音楽から内外の歌謡曲まで幅広い音楽を検証し吸収。1970年、エドガー・アラン・ポーの詩から名を取ったグループ「ロスト・アラーフ」にヴォーカリストとして加入。また、ソロで自宅録音による音源制作を開始、ギター、パーカッションを独習する。1978年にロックバンド「不失者」を結成。1983年から87年にかけて療養のため活動休止。1988年に復帰して以来、ソロのほか不失者、滲有無、哀秘謡、Vajra、サンヘドリン、静寂、なぞらない、The Hardy Rocksなどのグループ、experimental mixture名義でのDJ、他ジャンルとのコラボレーションなど多様な形態で国際的に活動を展開。ギター、パーカッション、ハーディ・ガーディ、各種管弦楽器、各地の民間楽器、DJ機器などの性能を独自の演奏技術で極限まで引き出しパフォーマンスを行なう。200点を超える音源を発表し、確認されただけでも1,800回以上のライブ・パフォーマンスを行なっている。
http://www.fushitsusha.com/

スガダイロー Suga Dairo
幼少の頃よりクラシックピアノに親しむ。中学校時代に山下洋輔(ジャズ・ピアニスト)ジョン・ルイス(モダン・ジャズ・カルテットのピアニスト)を聴いてジャズに目覚める。生物学者を目指し大学で生物学を専攻し学ぶも、その道を断念しピアニストに転向[1]。当時客員教授だった山下洋輔に教えを請うため洗足学園短期大学(当時)ジャズコースに第1期生として入学。卒業後バークリー音楽大学に4年間留学。バークリー音楽大学の同期生に、同じくジャズピアニストの上原ひろみがいる[2]。帰国後は「渋さ知らズ」や「鈴木勲OMA SOUND」で活躍し、自己のトリオでの活動のほか、ジェイソン・モラン(en:Jason Moran)、田中泯、夢枕獏、京極夏彦、飴屋法水、近藤良平(コンドルズ)、酒井はな、contact Gonzo、向井秀徳(ZAZEN BOYS)、七尾旅人、中村達也(LOSALIOS、ex:BLANKEY JET CITY)、志人(降神、TriuneGods、templeATS)、灰野敬二、U-zhaan、仙波清彦、MERZBOW、吉田達也(RUINS、是巨人、ZENI GEVA)らと即興対決を行うなど、様々なアーティストと共演している。

▼デュオ公演は2013年3月以来7年10か月ぶり
灰野敬二×スガダイロー【3.11後の世界,音楽の虹の橋】2013.3.11


対峙する
歌とピアノの
事と事

【明日開催!】ドラムとチェロと灰野敬二 


2020年11月15日(日)  東京 渋谷 公園通りクラシックス
『事 ある 事』~灰野敬二、外山明、森重靖宗
有観客ライヴ(配信無し)

開場:19:00 / 開演:19:30(終演21:30予定)
前売り:3,000円 当日:3,500円 1ドリンク別

灰野敬二 (g,vo,etc)
外山明 (drums)
森重靖宗 (cello)

★当日券あり
予約:公園通りクラシックス
03-6310-8871
http://koendoriclassics.com/


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【オンラインDJイベント開催中】『クラウド盤魔殿10/11月 - Disque Daemonium Soundcloud October/November』~リアルイベント音源も公開中。

2020年11月13日 00時11分52秒 | 素晴らしき変態音楽


クラウド盤魔殿10&11月が公開中。ウィズ・コロナの世の中で次第にライヴやイベントが開催されるようになり、盤魔殿関連のリアルイベントも増えてきました。今回はイベントでのライヴやトーク、DJミックスのドキュメント音源が複数公開されています。勿論異端DJミックスの数々も聴き逃せません。これからはリアルイベントとバーチャルチャンネル「Soundcloud」の両面で『盤魔殿 Disque Daemonium』をお楽しみいただけます。



●Rie Fukuda Keroppy

2020年10月24日 @zubar_shibuya
The Third Mind Vol.2
ピスケン処女詩集『火舌詩集 1 ハードボイルド・ムーン』 発売記念LIVE


●PissKen Keroppy TKD

2020年10月24日 @zubar_shibuya
The Third Mind Vol.2
ピスケン処女詩集『火舌詩集 1 ハードボイルド・ムーン』 発売記念LIVE
ピスケン:ポエトリーリーディング
ケロッピー前田:パーカッション、シンセ、ディジュリドゥ
DJ TKD:トラック
ピスケンのブログ


●NEO UNDERGROUND2 #1 20201031

●NEO UNDERGROUND2 #2 20201031

2020/10/31 sat 阿佐ヶ谷TABASA
盤魔殿 presentsNEO UNDERGROUND vol.2
#1 DJ's:DJ Athmodeus a.k.a.持田保~Talk "Underground Now" 宇田川岳夫×剛田武~Live Act:モリモトアリオミ
#2 DJ Vaby a.k.a.大場弘則~Live Act:Risaripa~Collaboration:Risaripa ×モリモトアリオミ


●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫

DJ Qliphoth Mix dedicated to Yukio Mishima
Tracklist:
1. 三島由紀夫 - 起て!紅の若き獅子たち(合唱)
2. Gabe Unruh - Ausgangssperre
3. EAA (Eurasian Artists Association) - 17 Suveräna - Helligkeit
4. ACID VATICAN - NEVER FORGET HOW TO BEAR - 07 GRAVEYARD SHIFT
5. Xenomorph - Capitalist Infiltration
6. Kreuzweg Ost - Kohlenklau
7. Muslimgauze - Indo Muslem Atlas
8. Ah Cama-Sotz - Narayana
9. ThuleSehnsucht In Der MaschinenZeit - Itaca
10. Unhuman + Surit - Impact Bashing
11. Xenomorph - Totalitarian Democracy
12. Flint Glass, Prospero - Contagious and Rebirth
13. SDH - Semiotics Department Of Heteronyms - 08 Static Moment
14. Die Form - Suspiria de Profundis


●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武

DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武 『静岡アンダーグラウンドMIX』
特殊おでん屋みろくさんぶのコンピレーション・アルバム『聖みろくさんぶ』を中心に、アングラロック、リチュアルフォーク、ノイズ、地下アイドル、馬鹿テクジャズ等ヤヴァいオーラを放つ静岡アンダーグラウンド・異端音楽をミックス。おでんを喰いながら聴いてください。
1. power of pleco / Kevin
2. 庭 / タイトル不明
3. 青木智幸 望月治孝 / 交わらぬ二重
4. KONORI sp. / 青空のサクリファイス
5. K2 / Salivary Duct Carcinoma
6. 上原ひろみ / Time Control, or Controlled by Time
7. Atomic Farm / アスファルト
8. ソナー/ クジラ12号
9. マジカル・パワー・マコ / チャチャ
10. 3776 / ポリカルチャー
11. UN-TIGHT / "*****" Part1


●DJmalo23 a.k.a. Marc Lowe

DJmalo23
Mental Ward #9 (feat. Takeshi Goda)
Self Control (Redux)
Unnormally New
The Day After

このセトリはMarc Loweの最近作った音源中心です。
一曲目はLower Than Godというプロジェクトから生まれた新曲で、武剛田も参加。二曲目はSelf Controlの再アレンジ・再録音でピアノ、ストリングス、そしてボーカルのみのバージョンです。三曲目は生エレクトロニックドラムやノイズボックスも入ってて、なかなか珍しいインストです。四曲目はドローン的なアンビエント的なインストです。www.darkshroudrecords.com


●DJ BEKATAROU

DJ BEKATAROU MIX
〜オープニング〜
まついいっぺいあきつゆこ/ 他人の庭
1.Gum / Sporadic Acts Of Violence
2.Sugai Ken / 瑞泉 -Zuisen-
3.石橋英子 / Hyakki Yagy? Part 1
4.Ralph Lundsten's universe / The Celestial Pilgrim
5.まついいっぺいあきつゆこ/ どんな世界
〜エンディング〜
まついいっぺいあきつゆこ/ 他人の庭

ゆめうつつを彷徨うような不思議な楽曲達を廻しました…


●Keroppy Mochida Thisheat 20201109

ケロッピー前田 & 持田保 #狂気音楽 #デヴィッド・カニンガム #ディス・ヒート
ケロッピー前田
持田保
カウンターカルチャーの最先端・身体改造を日本に紹介してきたケロッピー前田が、『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!』の著者・持田保とともに、数々の音源を振り返りながら、クレイジーミュージックのカリスマたちの文化的な背景やカウンターカルチャーとのかかわりを読み解く!!
今回は、1970年代末にジョン・ライドンのPILと並んで、ソリッドで殺伐としたポストパンク特有のサウンドを作り上げたディス・ヒート、その才能を発掘&プロデュースし、自らもフライング・リザーズでメジャーヒットを飛ばしたノンミュージシャン、デヴィッド・カニンガムを取り上げる。
ここでいう「ノンミュージシャン」とは、ブライアン・イーノが提唱し、彼自身も実践した「楽器はできなくても音楽は作れる」人のこと。79年のカニンガムの大ヒット曲「マネー」は、バスドラの代わりにベースの弦を叩き、オモチャのピアノとギター、女性ボーカルが歌詞を棒読みしただけの代物だった。それこそが、パンクスピリッツの表明であり、反権力や反芸術を標榜したダダなど過去の芸術運動から引き継がれる自主独立の自由な表現だった。
また、その時期のロンドンには、1962年の独立が原因で貧困化したジャマイカからの移民流入があり、パンクとレゲエは同時に流行し、レゲエから派生したダブの手法は、ポストパンクのサウンド作りの基本となった。
さらにディス・ヒートの最高傑作『ディシート』(1981年)の根底に流れる「核戦争」や「第三次世界大戦」への恐怖は、米ソ冷戦の緊張が最も高まったレーガン・サッチャー時代のカウンターカルチャーとしての人類滅亡史観を反映している。
 いま改めて、当時の最も先鋭的な音楽と同時代のカルチャーとのかかわりを数々の貴重音源を聴きながら検証する!

おたのしみ
リアルとバーチャル
盤魔殿

【次回のリアル盤魔殿】
11月29日(日) 渋谷DJ Bar EdgeEnd
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 リターンズ (vol.35)
19:00 Open/Start
1000 Yen + 1 drink別 

盤魔殿レギュラーDJ’s:
DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
DJ Bothis a.k.a. 山田遼
DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元
DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
DJ Ipetam a.k.a. Rie Fukuda

*2020年2月以来8ヵ月ぶりの『盤魔殿』。レギュラーDJ陣が自粛中に掘り起こした異端音楽の数々をたっぷりプレイします。アフター・コロナの異端音楽祭、祝いましょう。

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【地下ジャズDisc Review】フィールド・レコーディング+即興コンポジションによる野生音響~ノー・タンズ No Tongues『オヤポックの道 Les voies de l’Oyapock』

2020年11月12日 00時38分45秒 | 素晴らしき変態音楽


『No Tongues / Les voies de l’Oyapock』
LP/CD/DL : Ormo Records ‎– 316544452341775WV

Matthieu Prual – saxophones and bass clarinet
Alan Regardin – trumpet, cornet, objects
Ronan Courty – double bass and objects
Ronan Prual – double bass

1. Pirogue
2. Suite Tule
3. Mbatui
4. Tortue Géniale
5. Tourner Gibier
6. Troisième Saut
7. Moyutule
8. Général Paku
9. Kami Kami

Recorded and mixed by Mathieu Fisson at Studio Arpège (les Sorinières, France) in june 2019.
Mastering : Sebastien Lohro
Artwork : ANTOINE BAILLARGEAU

No Tongues Bandcamp

フィールド・レコーディング+即興コンポジション。フランスの若手カルテットが提示する自然とのコラボの在り方。

今年4月~5月の緊急事態宣言による外出自粛期間に、生活必需品の買い出し以外に唯一外出するのは、ジョギングを兼ねた近隣の都立公園の散策だけだった。交通機関や経済活動がほとんど停止し、定期的な市役所の警報アナウンス以外は静まり返った公園で、木々の間を吹く風の音や、鳥の囀りや虫の声といった自然の音の魅力に気が付いた。街の喧騒の中にこれほど美しく想像力豊かなサウンドが潜んでいたとは、普通に生活していたら気がつかなかっただろうし、もし気づいても日常に追われて忘れてしまったに違いない。さっそくデジタル・レコーダーを持ち出して、公園の自然の音を録音(フィールド・レコーディング)した。その素材にレコードや楽器演奏を多重録音してMIX音源を作ったりもした。

他方、数年前から海外の音楽ファンの間で「環境音楽」や「アンビエント・ミュージック」への興味が高まっており、日本のアンビエント音楽やニューエイジ・ミュージックが発掘され人気を得る現象が起こっている。その人気は日本へも飛び火して、人工的な音楽だけではなく、自然に寄り添った音楽やフィールド・レコーディングへの興味が一部の音楽マニアの間で高まっている。

そういう流れの中で密かな話題を呼んでいるのがNo Tongues(言葉いらず)というフランスのグループである。トランペット、リード楽器、ダブルベース×2という変則的な編成のカルテット。メンバーの詳しいバイオグラフィーは分からないが、4人とも2010年前後から活動する若手ミュージシャンで、ジャズや即興音楽だけでなくエレクトロクスや現代音楽の分野でも活動しているようだ。2016年頃にNo Tonguesとして活動を開始。2018年にリリースした1stアルバム『Les Voies Du Monde(世界の道)』は、世界中の声のフィールド・レコーディングを集めたアンソロジー・アルバム『Les Voix Du Monde (Une Anthologie Des Expressions Vocales) 』(1996)をモチーフに制作され、イヌイットやピグミー、チベット仏僧などの声と4人の即興演奏を絡めたプリミティヴでミニマルな作品だった。ユニークな試みとしてフランスだけでなく世界中の音楽メディアで評価された。

2020年2月にリリースされた2ndアルバムが本作『Les Voies De L’Oyapock(オヤポックの道)』である。2018年8月にフランス領ギアナとブラジル国境を流れるオヤポック川奥地に住むテコ族とワヤンピ族の村を訪れて、彼らの儀式やワークショップに参加してレコーディングした音源を基にして制作された。前作は既に録音された音源だったが、今回現地の人々と一緒に密林で3週間過ごした経験が、音楽のみならず文化と伝統への深い理解につながったという。アルバムは「ピローグ」というクルーザーでオヤポック川を遡るシーンからスタートし、現地の音楽家や祈祷師の歌・演奏や自然界の様々な音との出会いが音楽紀行のように展開される。時には民俗楽器との五重奏、時には祈祷師の祈りの背景音楽、時には原生林の騒めきに木霊するアンビエント・ミュージック。音のまにまに漂う濃厚なアミニズムは、アート・アンサンブル・オブ・シカゴの多楽器主義に通じるものがある。

SUITE TULE - Les Voies de l'Oyapock - No Tongues


民族音楽とジャズのコラボと言えばドン・チェリーの『Organic Music Society』(1973)や、オーネット・コールマンがモロッコのジャジューカと共演した「Midnight Sunrise」(『Dancing In Your Head』(1977)に収録)を思い出す。フィールド・レコーディングを使った即興音楽では、エヴァン・パーカーが鳥の囀りとコラボした『Evan Parker with Birds / For Steve Lacy』(2004)という異色作があった。しかしNo Touguesの方法論は本質的にチェリーやコールマンやパーカーとは異なる。単にフィールド・レコーディングと共演するのではなく、録音された音源を<テーマ(主題)>として曲を構築しているのである。だからメンバー個々のプレイは即興(Improvisation)だとしても、アンサンブルとしては作曲(Composition)であり、作品としては録音音源が主、No Touguesのパフォーマンスは従と言える。自らの演奏をフィールド・レコーディングの中に埋没させることにより、得てして自己主張の戦場になりがちな即興演奏を、情念の柵(しがらみ)から救出して、録音の原野(Recording Field)に解放する試みと言えないだろうか。

巷では「ウィズ・コロナ」の時代が来たと騒がしいが、Covid-19という災厄のおかげで再認識された<自然>との共生、つまり「ウィズ・ネイチャー」こそ、我々人類が本気で取り組むべき課題に違いない。No Touguesの疑似民俗音楽は、自然と人類の芸術的コラボレーションの新たな形を予感させてくれる。(2020年10月28日記)
*初出:JazzTokyo No.271 2020年11月1日

舌の根も
乾かぬうちに
野外録音

▼No Tonguesのライヴ演奏は、フィールド・レコーディング音源を使わなくても原野の野生音響だ。
NO TONGUES - Inuit Suit (Les Voies du Monde) - LIKE A JAZZ MACHINE 2019
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