2019年2月11日(月/祝)
「絶滅動物記」第28章~「野性の叛旗」
新宿モーション 03-3209-1278
東京都新宿区歌舞伎町2-45-2 ジャストビル5F
開場 18:00 / 開演 18:30
前売/当日 3,000円 +D代
ぐしゃ人間 / BBG48 / ゾンビロリータ / マリア観音(木幡東介 / 平野勇 / 伊藤明子 / a_kira)
ロッケンロールやパンク/ハードコア、サイケやプログレなどロックには様々なサブジャンルがあるが、そんなジャンル分けには収まり切らない、破れかぶれの表現衝動を隠そうともしない表現者に無性に惹かれる。あまりにも赤裸々で過剰な表現行為は陽の当たる場所では憚られる。場合によっては公序良俗に反すると糾弾されもしよう。極端音楽は地下の小さな会員制秘密倶楽部で選び抜かれた少数の退廃芸術愛好家相手に披露されるべきであろう。而して建国記念日の夜、「行き過ぎることを恐れない」という地下音楽のテーゼをROCKスタイルで最も激しく追求するバンド、マリア観音主催公演「絶滅動物記」が、地下アイドルイベントのメッカのひとつ新宿モーションにて開催された。
●ぐしゃ人間
あう(vo)と亀(g))の姉妹を中心としたガールズロックバンド。15年を超える活動歴の殆どを自虐・呪・恨み・畸形などネガティヴネタで埋め尽くす。観るのは3年ぶりだが、演奏のダイナミズムが増しつつ、客席乱入し対バンメンバーを巻き込んだ女体の絡み合いは、地下生活者の愛欲模様を戯画化した異能パフォーマンスであった。
⇒ぐしゃ人間/NECRONOMIDOL(ネクロ魔)/時効国家@池袋手刀 2015.12.23 (wed)
●BBG48
過激なパフォーマンスで知られる劇団ゴキブリコンビナートのアイドルグループ。BBG=分倍河原とのこと。エログロ嗜好・放送禁止用語を臆面もなく解放するパフォーマンスは地下でしか味わえない陰微な歓びである。全裸男性パフォーマーの生真面目な表情に劇団員の真髄を見た。
⇒劇団ゴキブリコンビナート公式サイト
●ゾンビロリータ
名前はずいぶん昔から聞いていたが観るのは初めて。全員白塗りのバンド+女性パフォーマーの演劇的パフォーマンス。ネクロ魔時代の瑳里ちゃんを思わせる妖艶な歌、SM緊縛ショー、ロリータ少女鏡プレイ、ティッシュ飛び交う乱痴気騒ぎがプログレハードコアに乗せて繰り広げられる。虚飾集団廻天百眼をデスメタル化したステージは、廚二病少年少女たちにも受けそう。ぜひ地下アイドル対バンで観てみたいものだ。
⇒ゾンビロリータ公式サイト
●マリア観音
<マリア観音という民族音楽>を豪語する木幡東介率いる4人組こそ日本地下ロックの体現者と言えるだろう。彼の言う日本人とは、モンゴル帝国時代の遊牧民にルーツがあると言う。ステージが狭いこともあり自爆気味のパフォーマンスを交え、特にドラムの即興性がいつも以上に高い気がした。ハモンドオルガンと和太鼓が絡み合う野太い土着ビートにモンゴルの風を感じた。
⇒「絶滅動物記」第十九章~ライヴ活動開始30周年記念マリア観音ワンマン公演@新大久保アースダム 2018.4.15 (sun)
地下に棲む
表現衝動
解放戦線
ゾンビロリータの双子デュオ「狂ミーズ」また会いたい。
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