The Courettes JAPAN 2022
2022年10月5日(水) 新宿ロフト
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV¥3900 / DOOR¥4400(DRINK代別¥600)
The Courettes
The 5.6.7.8's
Opening Act:ザ・ハイマーツ
爆団バンドで初ライヴをしたことで自分の中でバンド熱が沸騰気味である。タイミングよく夏前からお気に入りだったデンマークとブラジルの二人組ザ・クーレッツの来日公演が開催。対バンがゴロッパチことThe 5.6.7.8'sとガールズガレージの新星ザ・ハイマーツという、国籍・年代・芸歴を超えたガールズバンドの三つ巴である。新宿ロフトはガールズバンド推しの年配男性やレコードマニアっぽい洋楽ロックファンを中心に、ガレージロックが好きそうな若者もちらほら。15年前は他のファンとつるむこともなく、ぼっちで粛々とガールズガレージ現場に通っていた筆者であるが、今回は地下アイドルやDJイベント繋がりの知り合いがかなりいてアットホームな気分。前から2列目でかぶりつきで女子ライヴを堪能した。
●ザ・ハイマーツ
近年ぴか一のお気に入り女子バンドであるにも関わらず、2回くらいしかライヴを見たことがないザ・ハイマーツ。気が付けば男性ベーシストが加入、ギターはフライングVに変わっていた。しかしながら、演奏は以前に増してワイルド。キャッチ―なGS調歌メロも素晴らしい。物販で購入した新作カセット『DODGY DEMO』が滅茶苦茶カッコよい。これまで少しアイドルヲタク目線で観ていたが、今後はバンドとして素直に受け入れたいと思う。
●The 5.6.7.8's
過去ブログを調べたところ、ゴロッパチを観るのは2015年1月30日六本木SuperDeluxe以来7年半ぶり。しかしまったく久しぶりな気がしないのは、彼女たちの奏でるロックンロールが時代を超越しているからだろう。1950年代に生まれたロックンロール魂は70年余り経ってもロックンロール魂のまま転がり続けるのだから。ハイマーツやクーレッツのようにワイルドなパワーで突き進むのではなく、ある意味ジャズやラテンバンドに通じる熟練のグルーヴで聴き手の腰を振らせる技はもはや伝統芸と呼ぶしかない。朝まで踊っても疲れない至福のR&Rパーティショーに痺れた。
●The Courettes
初の日本で初のライヴコンサート。ザ・クーレッツの二人でなくても最高にハッピーな時間に違いない。時差ぼけだ、と言いながらも覚醒しまくった勢いのマーティンが怒涛のロックンロールビートを叩き出す。フラヴィアはぴょんぴょん跳ねながらファズギターをかき鳴らす。アルバムでは凝ったアレンジをしているが、ライヴはライヴとしてワイルド一辺倒で突っ走る振り切れ方が潔い。さすが夫婦ならではの阿吽の呼吸とヨーロッパのライヴシーンで鍛えられた客煽りで観客も巻き込まれてテンションが上がりっぱなし。ポストコロナの声出し禁止令を忘れて歓声を上げると益々気分上々。マシンガンギターを目の前で観て、このまま撃ち殺されても構わない、と一瞬昇天しかけたかもしれない。戻ってこれてよかった。だって最高のロックンロールをもっとたくさん聴きたいから。
ガレージロック
パンクロックと
陸続き