A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそモダニズム】Episode 37『ハートがドキワク』~ドアーズ/GFR/ルー・リード/フロイド/イエス/ヘンリー・カウ/オックス/アナーキー/ブルハ

2022年02月18日 21時31分00秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2021年2月15日(月)16日(火)豊洲PITにて開催された「ウルトラ☆マキシマム☆ポジティブ☆ストーリー!!~バビュっといくよ未来にね☆~」でえいたそこと成瀬瑛美さんがでんぱ組.incを卒業してから1年と一日。その日以来筆者は、1998年のテオ・アンゲロプロス監督映画『永遠と一日』の重病を患った主人公の詩人の問い「明日の長さは?」に対して妻が「永遠と一日」と答えたように、永遠の推しメンであるえいたその幻影を求めて現在と過去と現在を旅するように過ごしてきたわけではない。実のところ、えいたそ卒業ライブのアンコールでサプライズでステージに登場した5人の新メンバーの中のひとり、ピンク色担当で金髪のりあぴこと小鳩りあちゃんに心奪われ、でんぱ組の新たな推しメンとしてピンク色を身に纏いピンクのサイリウムを手にして、まるで「初体験」のような新鮮な気持ちででんぱ現場で応援するドキワクな日々を過ごしてきた。コロナ禍のため大声で「りあちゃ~~ん!」とコールできないもどかしさすら愛おしい。

【字幕】でんぱ組.inc「プリンセスでんぱパワー!シャインオン!」Live Movie from「ウルトラ☆マキシマム☆ポジティブ☆ストーリー!! 〜バビュッといくよ未来にね☆〜」


・・・などとりあぴにばかり惚気(のろけ)ていると、えいたそのことを忘れたのかと誤解されるかもしれないがさにあらず。成瀬瑛美さんはもはや単なる推しメンではなく、天照大神の如く絶対的シンボルにして女神として筆者の心の中に鎮座しておられる。そして幸せなことに今でも会い(愛)に行(生)ける<現人神>であらせられるのである。その証拠にこの1年と一日の間にリアルに5回、バーチャル(オンライン)を含めると優に20回を超える頻度で謁見賜っているのである。

2021年
4月3日(土) 代官山UNIT 
2021年春のえいたそトキメキお花見コンサート!「チェリーブロッサムバビューイング!☆〜バビューッとキミをゴーインに連れて行くよ花見にね☆」



卒業後初のライブイベント。ジェームス・チャンス&ザ・コントーションズやSWANSやヒカシューやEP-4やNAZORANAIやBO NINGENなどアンダーグラウンド・ロックを多数観てきた地下倶楽部に太陽の女神が降臨した奇跡のライブショー。えいたそ地下アイドル化戦略のはじまりか。


5月19日(水) 秋葉原ディアステージ
トキメキ瑛美宣言!秩序のない現代に突発ファンミーティング



でんぱ組の聖地・秋葉原ディアステージで間近で話ができる神イベントに当選。感染対策のためライブ・パフォーマンスはスクリーン観戦だったが、帰り際に「ブログ見たよ!」と手を振ってくれたえいたその眩しさに精神がホワイトアウトする超常体験をした。


8月8日(日) 秋葉原ディアステージ(オンライン視聴)
えいたそディアステージ所属12周年記念イベント!



女神は二度微笑まなかった・・・現場イベントは残念ながら落選したが、同時配信にて舐めるような視線でじっくりとえいたその一挙一動一語一句を堪能しようと挑んだが、彼女の四肢と姿態の弾ける美しさに意識が攪乱されて何を歌ったのか思い出せない自分がいる。


9月13日(月) 早稲田Gallery&Barくらげ 
えいたそワールドへようこそ!☆~ディアステージ所属12周年なKHAOSな記念展~



えいたその漫画や絵画の展示イベントにえいたそ本人が在廊。最近のアー写やカラフルな油絵が並ぶ1Fもいいが、圧巻は地下帝国。小3から高校時代までに描いた漫画や小説のヤバさといったら、ここまで見せちゃっていいの?と驚愕レベル。えいたそから「風」というお題をいただいたのだが、カーニバルボーイズというバンドを結成する妄想に気を取られて、ブログを書くタイミングを逸してしまった。申し訳ない。


9月18日(土) 早稲田Gallery&Barくらげ(オンライン・イベント)
えいたそワールドオンラインイラスト



記念展最終日のオンライン・イベント。えいたそぬいぐるみを抱いてえいたそハットをかぶった筆者の写真を元に、えいたそ画伯が描いてくれた似顔絵イラストは一生の宝。おぬし、果報者よのう。


10月9日(土) 鶯谷・東京キネマ倶楽部 
マキシマムえいたそ秋の大収穫祭コンサート!!!☆



キノコホテルやアーバンギャルド、大森靖子やじゅじゅやネクロ魔といった女子グループを多数観てきた元グランドキャバレーの絢爛なホールに太陽の女神が降臨した奇跡のライブショー。秋の味覚を収穫する寸劇仕立てのステージは、女優えいたその本領発揮だった。


2022年
1月10日(月・祝) 川崎CLUB CITTA'
ドギャーン!マキシマムえいたそ伝説の大ハートフル宇宙誕生コンサート! ~奇跡起こしスキルが9999(カンスト)!?バービュの神殿っ☆~



ソニック・ユースやワンダー・スタッフ、裸のラリーズやハイロウズ、OUTRAGEやドッグス・ダム―ルなどロックバンドを多数観てきた日本最初のオールスタンディング大型ライブハウスに太陽の女神が降臨した奇跡のライブショー。クラブチッタに前回来たのはThe Birthday、次回行くのはザ・クロマニヨンズ。つまり筆者にとってのえいたそはロックンローラーなのである。




えいたそモダニズム Episode37『ハートがドキワク』
2022年2月16日はえいたそ生誕の日であるとともに、でんぱ組卒業から1周年記念日。その日にソロ新曲『ハートフルフル♡超冒険記』が配信リリースされた。「あったまおかしくなるくらいドハピネスな♡エナジー♡ビタミンソングです」という本人のコメントからして尋常じゃないパワーが漲っている。そのパワーを1000倍に濃縮した3分間はタイトル通り“心が震える冒険譚”に違いない。筆者は2014年のえいたその1stソロ曲『トキメキ☆すちゃらかテキサス』をこう評した(ミュージック・マガジン2014年8月号)
“トキメキ界のカリスマ、成瀬瑛美語録をサンプリングしたアヴァンギャルドな詩と、イエスの『危機』を3分間に圧縮したようなパラノイア・トラック。でんぱ組の太陽が戦慄するハイテンションでトレンディーな狂気の電波ソング。”

それから8年経ってえいたそが世に問う新曲『ハートフルフル♡超冒険記』をこう評したい。
“ハードコアパンク顔負けの高速ビートで連射される言葉の洪水。突如無重力化するプログレッシブな展開が冒険的。疾走感の中心に確かな心(ハート)があるからこそポジティブを歌える。ガールズポップのもうひとつの王道がここにある。”

ハートフルフル♡超冒険記


えいたそのピュアなハートの中に隠された秘密を紐解いてみよう。

●ザ・ドアーズ『ハートに火をつけて』
The Doors / Light My Fire


ロック界のカリスマ、ジム・モリソン率いるザ・ドアーズの代表的ナンバー。原題「Light My Fire(私の火をともせ)」を心ではなく“ハート”に火をつけてと訳した日本タイトルの素晴らしさ。J-POPに同じタイトルを使った同名異曲がいくつもある。えいたそがともした筆者のハートの火は永遠に消えることはない。

The Doors - Light My Fire ( HQ Official Video )



●グランド・ファンク・レイルロード『ハートブレイカー』
Grand Funk Railroad / Heartbreaker


レッド・ツェッペリンのアメリカ公演の前座を務めた際に、その歌と演奏力で聴衆を熱狂させ、ツェッペリンを食ってしまったと言われる70年代アメリカンハードロックの雄グランド・ファンク・レイルロードの大ヒット曲。対抗したわけではないだろうが、ツェッペリンにも同名ナンバーがある。井上陽水がこの曲のコード進行をパクッて「傘がない」を作曲したことでも有名。Heartbreakerとは、相手を夢中にさせておきながらつれなくする人のこと。えいたそは筆者を夢中にさせるが、ツンデレではないのでハートブレーカーではない、と信じたい。

Grand Funk Railroad -- Heartbreaker -- 1974



●ルー・リード『レジェンダリー・ハーツ』
Lou Reed / Legendary Hearts


ロックのもうひとつの(オルタナティブな)王道と呼べるザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの中心人物ルー・リードの1983年の12thアルバムのタイトル曲。彼は『ロックンロール・ハート』というアルバムも出している。まさに確かなハートを持ったロックンローラーの代表格である。ルー・リードは「Legendary Heart(伝説の心)」だが、トキメキ界のカリスマ=マキシマムえいたそのハートは「Charismatic Heart(カリスマの心)」と呼ぶのが相応しい。

Lou Reed - Legendary Hearts - 9/25/1984 - Capitol Theatre (Official)



●ピンク・フロイド『原子心母』
Pink Floyd / Atom Heart Mother


英国のプログレッシヴ・ロック・バンド、ピンク・フロイドの70年のアルバム。牛のジャケット+原題直訳四文字熟語+“ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり”というキャッチコピーで哲学的なイメージが喚起される、60年代から70年代への時代の変化を象徴するアルバム。21世紀の精神高ぶり女子(21stセンチュリー・ハイテンションA-POPガール)=えいたその母性は「Dempa Heart Mother(電波心母)」と呼ぶのが相応しい。

Pink Floyd - Atom Heart Mother: '71 Hakone Aphrodite



●イエス『ハート・オブ・サンライズ』
Yes / Heart Of The Sunrise


ピンク・フロイドと並ぶ英国プログレの雄イエスの71年のアルバム『こわれもの(Fragile)』に収録。邦題は「燃える朝やけ」。“Dream on on to the heart of the sunrise 日の出のハートにあなたを夢見続ける”という歌詞は筆者のえいたそへの想いそのままである。でんぱ組.incの太陽と呼ばれたえいたその輝きは、卒業しても「世界が萌える朝やけ」に他ならない。

Yes - Heart Of The Sunrise Live 1972 Yessongs [HD]



●ヘンリー・カウ『リヴィング・イン・ザ・ハート・オブ・ザ・ビースト』
Henry Cow - Living in the Heart of the Beast


英国プログレのもうひとつの(オルタナティブな)雄と呼べるヘンリー・カウの75年のアルバム『傾向賛美(In Praise of Learning)』に収録。「野獣の心に住む」という意味で、政治的な歌詞の難解な構成の15分におよぶ組曲。えいたそのハートの中に野獣の心があることは、2017年に筆者による論考『えいたそ野性時代』で考察したが、それから5年経った今でも獣のハートを保ち続けるパワーには恐れ入るしかない。ついにえいたそのハートの難解性を分析する研究が求められる時代が到来したのかもしれない。

Henry Cow - Living in the heart of the beast



●オックス『僕のハートをどうぞ』


グループ・サウンズ(以下GS)全盛期の1968年にデビューし「失神バンド」としてセンセーションを巻き起こしたオックス(OX)のセカンド・シングル「ダンシング・セブンティーン」のカップリング曲。17歳の誕生日(えいたそ談)を迎えた彼女にピッタリのドーナツ盤。もしえいたそから「私のハートをどうぞ」と言われたら、筆者は恐れ多くてハートアタック(心臓麻痺)で失神するに違いない。えいたそこそ「失神アイドル」なのかもしれない。

「僕のハートをどうぞ」オックス



●アナーキー『心の銃』


パンクロックのハートの中には何がある?その答えはアナーキー(亜無亜危異)がすぐに出してくれた。81年の3rdアルバム『亜無亜危異都市(アナーキーシティ)』に収録。“心の銃を使って戦っていくのさ”という青臭い歌詞は、41年経っても心に刺さる。言葉は単純なほうがいい。“人生百年上り坂”、“人生なんとかなるなる成瀬”といったえいたそ語録は、心の銃に負けない心の武器になるだろう。

アナーキー / 心の銃 《Music video》



●ザ・ブルーハーツ『リンダリンダ』


パンクロックのハートは何色だろう?1977年14歳の時に出たセックス・ピストルズの『勝手にしやがれ』は有名な黄色ジャケではなく、蛍光ピンクのアメリカ盤を買ったので、黄色とパンクは結びつかなかった。その10年後の1987年に『THE BLUE HEARTS』のジャケットを見たとき“パンクロックは青だ!”と確信した。35年経ってもザ・クロマニヨンズでロックンロールし続けるヒロト&マーシーのハートは今も青いままに違いない。えいたそのハートの色は黄色のままだろうか?見極めなければなるまい。

リンダ リンダ/THE BLUE HEARTS


明日開催される「マキシマムえいたそ生誕祭えいカラ2022!」に「リンダリンダ」をリクエストしたが、果たして瑛美は歌ってくれるだろうか?ドキワクである。

ハートから
溢れる愛に
ドキワクしたい



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