A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

GWは盤魔殿レーベル"Les Disques Du Daemonium"で決まり!~雑誌TH No.86「不死者たちの憂鬱」/配信イベント「BURST​​​公開会議​​​ 」/Disc Review

2021年05月01日 02時13分26秒 | 素晴らしき変態音楽


●トーキングヘッズ叢書(TH Seires)No.86「不死者たちの憂鬱」にて紹介記事掲載!


2021年4月28日発売!
TH No.86 "The Melancholy of immortals"

A5判・並製・224頁・税別1389円
ISBN 978-4-88375-439-7
発行=アトリエサード/発売=書苑新社(しょえんしんしゃ)
http://athird.cart.fc2.com/ca1/318/p-r-s/
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古来から人は、不老不死を夢見てきた。
その薬を求めた中国の始皇帝の逸話は、とりわけよく知られるところであり、
吸血鬼など不死者はさまざまな物語を生んできた。

現代でもその研究は続き、
ケン・リュウの「円弧」が映画化されるなど、不死への関心は薄れない。

不死は幸福か? 不死はときに苦しみを、永遠はときに退屈をもたらすものだ。

いまだからこそ、吸血鬼、火の鳥からAI、輪廻転生などまで、
不死をめぐるさまざまな想像力にふれてみたい。

■TH FLEA MARKET
◎『地下音楽への招待』の著者、剛田武主宰の「盤魔殿レーベル」から、故・近藤等則スタジオにて録音した、ケロッピー前田の最新音源リリース●ケロッピー前田


●バースト​​​・ジェネレーション presents 「BURST​​​公開会議​​​ #04」にて紹介+生演奏
90年代からゼロ年代にかけて、最も過激なストリートカルチャー誌として時代を疾走した『BURST』のオリジナルメンバーがお送りするネット配信&観覧のトークイベント。今回は、過激な表現ゆえにSNSでBAN(削除や凍結)されたアーティストたちによる企画展『私たちは消された展』主宰、女体を専門とする扇情カメラマン・酒井よし彦をスペシャルゲストに迎えする。 元ホスト、金融屋という異色な経歴を持ち、女体のエロティシズムの表現者となったいまも反骨精神を貫いている彼と、最もエッジな表現について、踏み込んだトークを展開する。

ケロッピー前田×剛田武による盤魔殿レーベル紹介は1:26:30くらいから。ピスケン&釣崎清隆​​とのコラボレーションあり。


●最新Disc Review
ケロッピー前田 x 剛田武『Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)』
Live Recording @ Kondo Sound Body Laboratory



ケロッピー前田と剛田武が、電子即興音楽の共演を今は亡き近藤等則のスタジオを利用して3月のある日、一日だけで作り上げた音源が本アルバム『Electric Tjurunga』だ。
Tjurunga(チューリンガ)はオーストラリア原住民アボリジニーのアルンタ族の言葉に由来する聖なる対象物で扁平な石焼で作られている。子供が誕生した時に作成され、その種族のトーテムであり、個人の霊魂と深く結びついている。ブーメランなどの武器の形をとることもある。電子的なトーテミズム、最もプリミティヴなものと尖端のテクノロジーの融合、未来と過去のシンクロニシティ、アルバムを聴く者にとって、その意味は多様かつ豊穣だ。ケロッピー前田の電子的に加工されたディジュリドゥとシンセサイザーの演奏、剛田武の電子加工されたサックス(正確にはフルートにサックスのマウスピースを付けたリード・フルートなる楽器)、フルート、トイドールの発信音などが即興的にコラージュされていく。一聴して私はAriel KalmaとRichrad Tintiが1978年にボルネオのジャングルの中でのフィールドレコーディングと電子音やサックス、ディジュリドゥ、ヴォイスインプロビゼーションなどを巧みにコラージュして作り上げた名盤『Osmose』を連想した。特にアルバムの表題曲である「Electric TjurungaⅠ」と「Electric TjurungaⅡ」にはその思いが強い。拍子木のような石器を打ち鳴らす打撃音で始まるイントロを聞いて、ケロッピー前田が土取利行の指導を受けた正統的なフリーミュージックのプレイヤーであることを思い出し、剛田の奏でるノイズの異音やサックスのプレイに、阿部薫の影響らしきものと同時に、80年代のVanityレコードの音楽家Salaried Man ClubやToleranceといったDIY的電子音楽家のエッセンスも感じた。何度も聴けば聴くほど二人のプレイヤーの音楽に対する愛が感じられてならない。
 現代の音楽作品は、電子的なデータとして作成されることが多く、CDやカセット、あるいはVinylといったフィジカルな物体へと加工されることは少なくなった。しかし作者の思いを込めた作品を、フィジカルな形で残すことは、Tjurungaと同じようになにがしかの呪術的な対象物を作成することになり、込められた音声データ以上の意味を持つことになると私は考える。彼らの作り出したこの呪術的な物体を保持して、あなたもなにがしかの呪力を感じてほしい。
宇田川岳夫


不要不急
黄金週間
盤魔殿

●ショップ情報
■tobira records

https://tobirarecords.com/collections/lddd

■Los Apson?

http://losapson.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=459864&csid=0&sort=n

■pianola records

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■Mangalitza Records

https://mangalitzarec.ocnk.net/product/116


●全作品試聴&DL/CD-R購入はこちら⇒盤魔殿レーベル"Les Disques Du Daemonium"Bandcamp
https://lesdisquesdudaemonium.bandcamp.com/music



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