A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【地下アイドルへの招待】第1回:暗黒系「NECRONOMIDOL(ネクロ魔)」とシューゲイザー「・・・・・・・・・(dotstokyo)」

2017年11月26日 01時14分40秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


地下アイドルへの招待  
第1回:暗黒系とシューゲイザー

DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka 剛田武)


『地下アイドル』とは?・・・・筆者の提唱する『地下』とは掘り甲斐のある肥沃な大地の奥の無限の荒野であり、『アイドル』とは欲望の対象である。本稿は盤魔殿に集う異端音楽マニアの心を魅了するであろう豊潤な音楽性と異端の美学を兼ね備えた『地下アイドル』の世界への誘いである。勿論文字では魅力を伝えきれないので、是非ともネットやYouTubeで視聴し、さらに現場で体験することをお勧めしたい。

●NECRONOMIDOL(ネクロノマイドル)


2014年春結成の暗黒系アイドルユニット。ブラックメタルやポストブラック、ダークウェーブ、NWOBHMといったヘヴィメタルのサブジャンルを取り入れた音世界と猟奇的なビジュアルは唯一無二。緑の髪に白塗りが印象的な瑳里を始め、柿崎李咲、夜露ひな、今泉怜、月城ひまりの5人のメンバーは個性的なヘアやメイク、異様なオカルト衣装に惑わされがちだが、実はかなりの美少女揃い。重低音がフロアを振動させる濃厚空間に展開されるパフォーマンスは、ダンスというより即興芝居かパントマイム。最大の魅力はクリスタルなフィメールヴォイス。初期は日本のホラーやクトゥルフ神話に倣っていたが、表現の幅を広げ世界を拡大している。ファンクラブを「暗黒教団」と呼ぶなど、神秘主義者の秘密結社をモデルにしている。

NECRONOMIDOL - ABHOTH 白塗り百鬼夜行ドキュメント


公式サイト


●・・・・・・・・・(ドッツ東京)


2016年4月に結成された「ポスト・ポケモンGO!時代のアイドル」。ゲームやテクノロジーを駆使した近未来的コンセプトを実戦する。メンバーはサングラスで顔を隠し、名前は全員「・(テン)ちゃん」。最初は素顔がわからないアイドルを推せるものかと思ったが、逆に視線を感じないお陰で緊張せずに接触できるし、数多くの謎を解明する歓びもある。hakobuneがノイズ制作で関わっていたり、マサカー(フレッド・フリス)の曲を振り付けで踊ったり、鈴虫の籠を音楽作品として展示したり、音が収録されていないCDを発売したり、コンセプトの宝庫過ぎて訳が分からないのが楽しい。シューゲイザーアイドルと呼ばれる楽曲のクオリティは高い。レジデンツや第五列、DD.Recordsなど、正体不明の地下音楽に通じるワクワク感が魅力。

・・・・・・・・・/文学少女

公式サイト
DJイベント『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會』来場者特典ZINE『盤魔殿アマルガム』に連載中


目眩く
豊かな土壌
愛奴流さん

発売中
『地下音楽への招待』
剛田武 (著),‎ 加藤彰 (編集)
定価 3000円(税抜)(ロフトブックス)




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