A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

Black Stage@吉祥寺 Manda-la2 2010.3.26 (fri)

2010年03月28日 00時39分54秒 | 灰野敬二さんのこと
灰野さん、鬼怒無月氏、勝井祐二氏のトリオで1990年代に活動していたユニット、Black Stageの久々のライヴ。
しかも今回は「in the Dark」という勝井氏の企画する特殊な状況での演奏だった。以下勝井氏の弁:

"in the Darkとは?

ROVOや渋さ知らズで参加した世界で最大規模のアヴァンギャルド音楽祭「メールス・フェスティヴァル」のプログラムに「Dark Tent」というものが有りました。会場内を完全な暗闇にして、視覚障害の人と同じ環境で演奏をする/聞く、という企画です。目を開けていても瞑っていても同じという環境で、音だけに集中する送り手と受け手の関係が新鮮でもあり、即興演奏での「音を出す動機」というものに新たな発見が見つけられたような気がして「これを日本でもやってみたい」と企画したのがin the Darkの始まりです。
現在はそれを出発点に、一歩踏み込んだ「暗闇イリュージョン」として捉えています。

今回はバンドBLACK STAGE(灰野敬二、鬼怒無月、勝井祐二)の久々のライブを、この 企画(in the Dark)でやってみようと思っています。
本当に真っ暗にするつもりなので演奏途中での入場はできません。"

この言葉の通り演奏中は完全な暗闇。エフェクターのインジケーターの光を遮断するために鬼怒氏、勝井氏は真っ黒な段ボールの柵の中での演奏だ。視覚が全く効かないと他の感覚が鋭く目覚めてくる。聴覚は勿論、触覚、嗅覚などが研ぎ澄まされるのだ。そして時間感覚が無くなる。丁度灰野さんの年末のオールナイト公演の第二部の時のように。

灰野さんはホースにマウスピースを付けた楽器やスネアとハイハット、シェイカーなどもプレイ。次に何が出てくるのか分からないからドキドキする。ヴォーカルもいつも以上に鋭く脳髄に染み込む。

今回が11回目という「in the Dark」(本当は前回の10回目に灰野さんとやりたかったのだが、連絡が取れず出来なかったとのこと)、今まで体験したことの無い新鮮な感覚のライヴだった。

目が見えない
ただそれだけで
異次元に

動画はアンコールでの演奏。

コメント
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