A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

未来は明るい~Hair Stylistics 「Welcome to the Future」

2008年12月02日 00時10分39秒 | 素晴らしき変態音楽
月刊ヘア・スタイリスティックスの第8弾。
今回中原氏はミニマル・ミュージックという意味ではなく"最小限の"という意味でミニマルな電子音楽を展開している。「未来へようこそ」というタイトルだが、音的にはシュトックハウゼンやクセナキス、或いは武満徹や湯浅譲二などが1950~60年代の初期電子音楽期に追求したようなシンプルな音響を思わせる。主旋律を奏でるのはオシレーターのキュイーンという可愛い電子音。それが頭の中を蠢動し、爆発することのないノイズが空間に散逸する。聴き終えて晴れやかな気分になる官能的な世界だ。ワビサビのノイズ・ワールドと言って良かろうか。
スタジオ・ボイスの最新号の高橋源一郎氏との対談では、「文筆活動は止めた」と断筆宣言をしている。あれほど嫌がっていた文壇とは縁を切って音楽に集中していくという。
このCDに漲る澄み切った風景には、中原氏の清々した明るい気持ちが投影されているのかもしれない。本人作成のオブジェを使ったジャケットも陽気な一枚。

ぴゅーんぴゅん
ぎゅいーんががが
ぴろぴろぴー

確かに彼の最近のライヴ活動は活発になっている。


コメント
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