上原ひろみが高校生の時、来日したチック・コリアと共演した話は有名だ。チックはそのことを覚えていないようだが、ひろみにとっては何事にも代えられない貴重な体験だっただろう。それから約10年、今や世界期待の新進ピアニストに成長した彼女が再びチックと邂逅した。まずは2006年の東京JAZZで共演し、その際チックから直々に「一緒にライヴCDを作ろう」と提案されたという。そして昨年9月ブルーノート東京においてふたりの共演が3日間行われた。そのライヴを収録したのがこの作品。エヴァンス、ジョビン、モンク、レノン&マッカートニーなどの作品と、チック、ひろみ其々の自作曲を秀逸な録音で捉えた傑作だ。チック66歳、ひろみ28歳。40歳の歳の差を感じさせない息の合ったリリカルなデュエットを聴かせる。柔らかいタッチで包み込むように弾くチック、時に女性らしく優しく、時に男顔負けの尖がったフレーズを繰り出すひろみ。実の祖父と娘のような温かいムードが全編に溢れている。
初回限定のDVDがまたいい。二人の表情、弾けるような笑顔がとても身近に感じられる。買うならDVD付がお薦め。
ピアノ・デュオ作というと70年代の山下洋輔と佐藤允彦の火花飛び散る演奏が好きだが、こういう微笑みに満ちたデュオも素晴らしい。ジャケットの向かい合って笑う二人の表情がそのまま音になったようなアルバムだ。
上原ひろみ HP
見つめ合う
チックとひろみ
いいコンビ
4月に武道館でこのデュエットのライヴが決まったそうだ。でもブルーノートで観たかった!
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