<EMI CLASSIS>
CDSW-0844132 2枚組 ¥1800
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
サンタ・チェチーリア国立アカデミア管弦楽団
アントニオ・パッパーノ指揮
録音:2011年1月8、10&11日
ローマ、アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ、
サラ・サンタ・チェチーリア(ライヴ)
Recording made in association with the RAI RADIO3
ブリリアント・ボックス 16Pブックレット
10月初旬に来日し、「悲愴」、「シェエラザード」やイタリア・オペラの序曲
などで全国で5回のコンサートが予定される、パッパーノとサンタ・チェチー
リアO。今秋のクラシック音楽界の大きな話題となる公演は日本の聴衆にその
存在感をさらに強烈に印象付けることになりそうで、その公演とほぼ同時に発
表されるこのマーラーは彼らのコンピの新たな境地と可能性を期待させる作品
です。
CDS-0842202 2枚組 ¥2200
パユ/フルート・キング(デラックス・エディション)(限定盤)
CD1
1.CPEバッハ:フルート協奏曲イ長調
2.ベンダ:フルート協奏曲ホ短調
3.フレデリック大王:協奏曲(フルート、弦楽合奏と低音のための)第3番
4.クヴァンツ:
協奏曲(フルート、弦楽合奏と通奏低音のための)ト長調QV5:174
CD2
1.JSバッハ:トリオ・ソナタ-音楽の捧げものBWV1079
2.アンナ・マリア・フォン・プロイセン:
ソナタ(フルートと通奏低音のための)ヘ長調
3.CPEバッハ:ソナタ(フルートのための)イ短調
4.アグリコーラ:ソナタ(フロートと通奏低音のための)イ長調
5.フレデリック大王:ソナタ(フルートと通奏低音のための)ロ短調
6.CPEバッハ:ハンブルク・ソナタ(フルートと通奏低音のための)ト長調
エマニュエル・パユ(フルート)
トレヴァー・ピノック(ハープシコード)
ジョナサン・マンソン(チェロ)(CD2)
マシュー・トラスコット(ヴァイオリン)(CD2‐1)
カンマーアカデミー・ポツダム(CD1)
録音:2011年6月9-13日 ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会
ケースバウンド・ブック 48Pブックレット
2012年に生誕300年をむかえる18世紀プロシアのフレデリック大王。彼自身フル
ートを愛しその名手として、作曲家としてそして音楽を含む芸術の大スポンサ
ーとして18世紀のヨーロッパにその名はとどろいていました。政治の本拠地ベ
ルリンと近郊ポツダムに建設した夏の離宮「サンスーシ(無憂)宮」とで、1日
のうち4時間は音楽を研究、練習、演奏して過ごしたとされる程、音楽とりわ
けフルートを愛したされます。そんな彼の宮廷には当時の代表的作曲家が訪れ、
大王と彼の友人達のためにフルート作品を作曲しており、このパユの新作アル
バムにはそれらの作品が収録されました。それらの作曲家は他のジャンルで有
名作を残していますが、このフルートの作品たちは比較的知られていない作品
集ともいえ、大王自身、さらに彼に手ほどきを受けたとされる妹、アンナ・マ
リアの作品まで収録されています。
フロント・カヴァーは「大王」に扮した衣装を着たパユの写真を使用、この
2枚組へのパユの並々ならぬ思いがつわたってくるようです。パユ・ファン、
そしてフルート音楽、バロック作品にに興味を持つファンには見逃せないパユ
の新作の登場です。
<Gimell>
CDGIM 044 ¥2180
ジョスカン・デ・プレ:
ミサ曲《祝福された聖処女》(ミサ・デ・ベアータ・ヴィルジネ)
第4旋法によるクレド/グレゴリオ聖歌:アヴェ・マリス・ステラ
ミサ曲《めでたし海の星》(ミサ・アヴェ・マリス・ステラ)
タリス・スコラーズ、ピーター・フィリップス(指揮)
1986年にレコーディングが行われ、1987年に英グラモフォン賞年間最優秀賞に
輝いた永遠の名唱「ミサ・パンジェ・リングァ」(CDGIM 009)から始まったタ
リス・スコラーズのジョスカンの歴史。
全集第5巻に収録されたのは、1497年"傑作の年"に作曲された全盛期の傑作「ミ
サ曲《祝福された聖処女》」、聖母マリアのための賛歌に基づく「ミサ曲《め
でたし海の星》」の2作品。
<cpo>
777571-2 ¥2450
フランチェスコ・ドゥランテ:ナポリのクリスマス音楽集 第1集
1.イエス・キリストの誕生を祝すための牧歌的モテット ト長調
2.4声のマニフィカト 変ロ長調
3.賛美された聖母マリアのためのリタニー ヘ短調
4.4声のマニフィカト ハ短調
5.キリエ-グローリア・ミサ「田園にて」イ長調
ロバート・マメリ(ソプラノ)/ウルズラ・エィッテンガー(メゾ・ソプラノ)
アンドレアス・ポスト(テノール)
シュテファン・マックロード(バス・バリトン)/ケルン・アカデミー
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
イタリア後期バロック時代の作曲家ドゥランテ(1684-1755)は、シチリア王国
のフラッタマッジョーレに生まれ、幼い頃から音楽教育を受け、アレッサンド
ロ・スカルラッティをはじめとした多くの音楽家から教えを受けたとされます
が、あまり詳しいことは分かっていません。ただ、偉大なる教師であったこと
と、18世紀前半のナポリにおいて、最も偉大な教会音楽作曲家のひとりであっ
たことは間違いないようです。彼のクリスマス音楽は、ナポリの伝統的な形式
を順守したカンタータとモテットで、当時としては、明るさの中に少しだけ感
傷的な雰囲気を持ち込んだことでも高く評価されました。中でも変ロ長調のマ
ニフィカトは、最も愛されていた作品の一つで、19世紀になっても、頻繁に演
奏されていました。
777638-2 ¥2450
リヒャルト・ヴェッツ:
古いドイツ語の詩によるクリスマス・オラトリオ Op.53
マリエッタ・ツムブエルト(ソプラノ)/マーテ・ショーヨム= ナギ(バス)
エアフルト・ドンバーグ合唱団/エアフルト・フィルハーモニシャー合唱団
チューリンゲン・カンマーオーケストラ・ワイマール
ゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒト(指揮)
いくつかの交響曲で知られるヴェッツ(1875-1935)のクリスマス・オラトリオで
す。生まれた時代は後期ロマン派に属するものの、「目指したのはブルックナ
ーやワーグナーであっただろう」と想像させる作風が持ち味のヴェッツ。ここ
でもその方向性は変わることがありません。この作品は1927年から1929年の2年
間に渡って書かれ、1929年12月3日に彼自身の指揮で初演されました。その後、
ドイツの各都市で演奏されましたが、1945年以降は忘れ去られてしまい、一切
演奏の記録はありません。cpoは今までにもヴェッツの作品を取り上げています
が、作曲家の没後75周年に、このオラトリオを録音することで、一層認知度を
深めることに成功したといえるでしょう。用いられているテキストや、随所に
認められる見事な対位法の処理など、聴きどころ満載。ブルックナー好きはも
ちろんのこと、典礼音楽好きの方にもたまらない贈り物と言えそうです。
777402-2 ¥2450
ゲオルグ・フィリップ・テレマン:管楽器のための協奏曲集 第6集
1.フラウト・トラヴェルソ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ロ短調 TWV 51:h1
2.2つのフルート、ファゴット、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調
TWV 53:D1
3.オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 TWV 51:a1
4.2つのオーボエ、ファゴットと弦楽、通奏低音のための協奏曲 ハ長調
「フランス風」TWV 53:C1
5.フルートと弦楽、通奏低音のための協奏曲「ポロネーズ」ニ長調 TWV 51:D3
6.2つのリコーダーと弦楽、通奏低音のための協奏曲 変ロ長調 TWV 52:B1
7.2つのホルン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 TWV 52:F3
ラ・スタジオーネ・フランクフルト/カメラータ・ケルン(TWV 51:D3)
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
テレマン(1681-1767)の膨大な作品を整理し、その素晴らしい旋律美と見事な
対位法の技術を再認識するためにと企画されたこのシリーズも第6集となりま
した。今回もシュナイダーによる統率の取れた演奏と、オリジナル楽器による
自然な響きでこれらの名作をお聴きいただけます。テレマンはイタリアやポー
ランド、フランスの舞曲を自らの音楽様式に積極的に取り入れたことでも知ら
れますが、この曲集に収録されたいくつかの作品にも、その傾向は顕著に表れ
ています。タイトルに「フランス風」や「ポーランド風(ポロネーズ)」と記さ
れたものはもちろんのこと、他の曲も、イタリア風の華麗な妙技を誇るものや、
品のよいフランス風の味付けを施された小粋なものばかり。
777683-2 ¥2450
アンジェイ・パヌフニク:交響的作品集 第4集
1.交響曲 第2番「悲歌の交響曲」/2.交響曲 第3番「神聖な交響曲」
3.交響曲 第10番
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
ルーカス・ボロヴィツ(指揮)
ワルシャワで生まれ、パリ、ウィーンで学びロンドンで生涯を終えた作曲家パ
ヌフニク(1914-1991)。cpoからは、これまでに3枚の管弦楽作品のリリースがあ
り、そのどれもが世界中で高い評価を受けています。今作は今までのポーラン
ド放送管弦楽団ではなく、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団による演奏
で、今までとは違った趣きが楽しめること間違いありません。交響曲第2番は
1957年に書かれたもので、1942年のワルシャワ蜂起における犠牲者の為に書か
れた鎮魂のための交響曲です。初期の作品ということもあり、まだまだ調性に
支配されたどちらかというと古典的な作品です。第3番は最もよく演奏される
曲で、宗教心と愛国心に満ち、現代的な響きの中に驚くほどの清冽な表情が見
える特異なものです。1988年に作曲された第10番はシカゴ交響楽団の創立100
周年とゲオルク・ショルティへのための委嘱作品で、凝縮された内容を持つ
15分程度の短い交響曲です。
777546-2 ¥2450
グロスファーナー・コレクションからのソプラノ・カンタータ集
1.ヨハン・ハインリヒ・ブットシュテット(1666-1727):それは我が喜び
2.ゲオルク・フリードリヒ・クエンステル(1699-1700頃に活躍):
私は罪におびえたい
3.ヨハン・ハインリヒ・ブットシュテット:食事の準備ができている
4.ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):私の肉体は正しい食物
5.ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
味わう、そして見る TVWV 7:32
6.ゲオルク・フィリップ・テレマン:
私は願う-あなたはとても優雅です TVWV 1:deest
7.ゲオルク・フィリップ・テレマン:神のみわざは善きかな TVWV 1:1526
8.ヨハン・トップ(1700年頃):神よ、あなたはわが神
マリア・ヨナス(ソプラノ)
Chursaechsische Capelle Leipzig
チューリンゲン州は、ドイツを構成する16の連邦州のひとつです。この中の小
さなコミュニティであったグロスファーナーには、600を超える教会音楽の写譜
があります。これらは、17世紀から18世紀にかけてザクソンの教会で音楽監督
を務めたエイブラハム・ネーゲルのコレクションであり、中部ドイツ、または
その近隣の町で演奏された教会音楽が広く含まれているものです。その中には
J.S.バッハの作品や、パッヘルベル、テレマンの作品から、今では名も忘れら
れてしまったような作曲家の作品まで様々で、当時の人気の曲は、宮廷の枠を
越えて演奏されていたことがよくわかるというものです。ソプラノのマリア・
ヨナスが8曲のカンタータを選び、当時の雰囲気を感じさせる素晴らしい演奏
を聴かせます。
777712-2 ¥1700
ゲオルク・シューマン:ピアノ三重奏曲集
1.ピアノ三重奏曲 第1番 Op.25/2.ピアノ三重奏曲 第2番 Op.62
ミュンヘン・ピアノ三重奏団
同じファミリー・ネームではありますが、このゲオルク・シューマン(1866-
1952)は、かのロベルトの子孫ではありません。しかし、音楽的な家庭に生ま
れたゲオルクも、若い頃からコンチェルトを楽々演奏するほどの才能あるピア
ニストに育ち、その音楽的才能を嘱望されたのです。とはいえ、彼はソロスト
としての活動には興味を持たず、学友たちと室内楽を演奏することを好み、ま
た、生涯を通じて室内楽の作曲に力を注いだのです。この第1番のピアノ三重
奏曲は、彼がブレーメンで指揮者として経験を積んでいた頃の作品で、若々し
い情熱に満ちた楽想を持っています。第2番は1916年頃の作品で、後期ロマン
派の特徴を前面に押し出した濃厚な作風となっています。
777253-2 ¥1700
フェリックス・ワインガルトナー:弦楽四重奏曲集 第3集
1.弦楽四重奏曲 第2番 Op.26/2.弦楽四重奏曲 第4番 Op.62
ザラストロ弦楽四重奏団
今では指揮者として知られるワインガルトナーの作曲家としての足跡を辿る
cpoのシリーズ、今回は弦楽四重奏曲の第3集です。ここで注目したいのは、ワ
インガルトナー(1893-1942)が自身の弦楽四重奏曲第1番と第2番を献呈したと
いうヴァイオリニスト、カール・ハリジュ(1859-1909)で、彼はヨアヒムに学
び、ベルリン芸術大学の教授を務め、ヨアヒムやゲオルク・シューマンと弦楽
四重奏団を結成し、その後、自らの名前を冠した弦楽四重奏団も結成しました。
そのハリジュ弦楽四重奏団による第1番の初演の模様を後にワインガルトナーが
記していますが、どうもあまり良い印象は得られなかったようです。ハリジュ
の演奏もイマイチだったのかもしれませんが、何より曲が暗すぎて、彼が示唆
した恐怖を聴衆が理解しきれなかったというあたりが本当のところでしょうか。
そんなワインガルトナー、1917年に作曲された第2番と第4番の弦楽四重奏曲は、
もっと耳に優しい響きを持っていて、ベートーヴェン、シューベルトから連な
る伝統に則った堅固な作風を有しています。
CDSW-0844132 2枚組 ¥1800
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
サンタ・チェチーリア国立アカデミア管弦楽団
アントニオ・パッパーノ指揮
録音:2011年1月8、10&11日
ローマ、アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ、
サラ・サンタ・チェチーリア(ライヴ)
Recording made in association with the RAI RADIO3
ブリリアント・ボックス 16Pブックレット
10月初旬に来日し、「悲愴」、「シェエラザード」やイタリア・オペラの序曲
などで全国で5回のコンサートが予定される、パッパーノとサンタ・チェチー
リアO。今秋のクラシック音楽界の大きな話題となる公演は日本の聴衆にその
存在感をさらに強烈に印象付けることになりそうで、その公演とほぼ同時に発
表されるこのマーラーは彼らのコンピの新たな境地と可能性を期待させる作品
です。
CDS-0842202 2枚組 ¥2200
パユ/フルート・キング(デラックス・エディション)(限定盤)
CD1
1.CPEバッハ:フルート協奏曲イ長調
2.ベンダ:フルート協奏曲ホ短調
3.フレデリック大王:協奏曲(フルート、弦楽合奏と低音のための)第3番
4.クヴァンツ:
協奏曲(フルート、弦楽合奏と通奏低音のための)ト長調QV5:174
CD2
1.JSバッハ:トリオ・ソナタ-音楽の捧げものBWV1079
2.アンナ・マリア・フォン・プロイセン:
ソナタ(フルートと通奏低音のための)ヘ長調
3.CPEバッハ:ソナタ(フルートのための)イ短調
4.アグリコーラ:ソナタ(フロートと通奏低音のための)イ長調
5.フレデリック大王:ソナタ(フルートと通奏低音のための)ロ短調
6.CPEバッハ:ハンブルク・ソナタ(フルートと通奏低音のための)ト長調
エマニュエル・パユ(フルート)
トレヴァー・ピノック(ハープシコード)
ジョナサン・マンソン(チェロ)(CD2)
マシュー・トラスコット(ヴァイオリン)(CD2‐1)
カンマーアカデミー・ポツダム(CD1)
録音:2011年6月9-13日 ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会
ケースバウンド・ブック 48Pブックレット
2012年に生誕300年をむかえる18世紀プロシアのフレデリック大王。彼自身フル
ートを愛しその名手として、作曲家としてそして音楽を含む芸術の大スポンサ
ーとして18世紀のヨーロッパにその名はとどろいていました。政治の本拠地ベ
ルリンと近郊ポツダムに建設した夏の離宮「サンスーシ(無憂)宮」とで、1日
のうち4時間は音楽を研究、練習、演奏して過ごしたとされる程、音楽とりわ
けフルートを愛したされます。そんな彼の宮廷には当時の代表的作曲家が訪れ、
大王と彼の友人達のためにフルート作品を作曲しており、このパユの新作アル
バムにはそれらの作品が収録されました。それらの作曲家は他のジャンルで有
名作を残していますが、このフルートの作品たちは比較的知られていない作品
集ともいえ、大王自身、さらに彼に手ほどきを受けたとされる妹、アンナ・マ
リアの作品まで収録されています。
フロント・カヴァーは「大王」に扮した衣装を着たパユの写真を使用、この
2枚組へのパユの並々ならぬ思いがつわたってくるようです。パユ・ファン、
そしてフルート音楽、バロック作品にに興味を持つファンには見逃せないパユ
の新作の登場です。
<Gimell>
CDGIM 044 ¥2180
ジョスカン・デ・プレ:
ミサ曲《祝福された聖処女》(ミサ・デ・ベアータ・ヴィルジネ)
第4旋法によるクレド/グレゴリオ聖歌:アヴェ・マリス・ステラ
ミサ曲《めでたし海の星》(ミサ・アヴェ・マリス・ステラ)
タリス・スコラーズ、ピーター・フィリップス(指揮)
1986年にレコーディングが行われ、1987年に英グラモフォン賞年間最優秀賞に
輝いた永遠の名唱「ミサ・パンジェ・リングァ」(CDGIM 009)から始まったタ
リス・スコラーズのジョスカンの歴史。
全集第5巻に収録されたのは、1497年"傑作の年"に作曲された全盛期の傑作「ミ
サ曲《祝福された聖処女》」、聖母マリアのための賛歌に基づく「ミサ曲《め
でたし海の星》」の2作品。
<cpo>
777571-2 ¥2450
フランチェスコ・ドゥランテ:ナポリのクリスマス音楽集 第1集
1.イエス・キリストの誕生を祝すための牧歌的モテット ト長調
2.4声のマニフィカト 変ロ長調
3.賛美された聖母マリアのためのリタニー ヘ短調
4.4声のマニフィカト ハ短調
5.キリエ-グローリア・ミサ「田園にて」イ長調
ロバート・マメリ(ソプラノ)/ウルズラ・エィッテンガー(メゾ・ソプラノ)
アンドレアス・ポスト(テノール)
シュテファン・マックロード(バス・バリトン)/ケルン・アカデミー
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
イタリア後期バロック時代の作曲家ドゥランテ(1684-1755)は、シチリア王国
のフラッタマッジョーレに生まれ、幼い頃から音楽教育を受け、アレッサンド
ロ・スカルラッティをはじめとした多くの音楽家から教えを受けたとされます
が、あまり詳しいことは分かっていません。ただ、偉大なる教師であったこと
と、18世紀前半のナポリにおいて、最も偉大な教会音楽作曲家のひとりであっ
たことは間違いないようです。彼のクリスマス音楽は、ナポリの伝統的な形式
を順守したカンタータとモテットで、当時としては、明るさの中に少しだけ感
傷的な雰囲気を持ち込んだことでも高く評価されました。中でも変ロ長調のマ
ニフィカトは、最も愛されていた作品の一つで、19世紀になっても、頻繁に演
奏されていました。
777638-2 ¥2450
リヒャルト・ヴェッツ:
古いドイツ語の詩によるクリスマス・オラトリオ Op.53
マリエッタ・ツムブエルト(ソプラノ)/マーテ・ショーヨム= ナギ(バス)
エアフルト・ドンバーグ合唱団/エアフルト・フィルハーモニシャー合唱団
チューリンゲン・カンマーオーケストラ・ワイマール
ゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒト(指揮)
いくつかの交響曲で知られるヴェッツ(1875-1935)のクリスマス・オラトリオで
す。生まれた時代は後期ロマン派に属するものの、「目指したのはブルックナ
ーやワーグナーであっただろう」と想像させる作風が持ち味のヴェッツ。ここ
でもその方向性は変わることがありません。この作品は1927年から1929年の2年
間に渡って書かれ、1929年12月3日に彼自身の指揮で初演されました。その後、
ドイツの各都市で演奏されましたが、1945年以降は忘れ去られてしまい、一切
演奏の記録はありません。cpoは今までにもヴェッツの作品を取り上げています
が、作曲家の没後75周年に、このオラトリオを録音することで、一層認知度を
深めることに成功したといえるでしょう。用いられているテキストや、随所に
認められる見事な対位法の処理など、聴きどころ満載。ブルックナー好きはも
ちろんのこと、典礼音楽好きの方にもたまらない贈り物と言えそうです。
777402-2 ¥2450
ゲオルグ・フィリップ・テレマン:管楽器のための協奏曲集 第6集
1.フラウト・トラヴェルソ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ロ短調 TWV 51:h1
2.2つのフルート、ファゴット、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調
TWV 53:D1
3.オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 TWV 51:a1
4.2つのオーボエ、ファゴットと弦楽、通奏低音のための協奏曲 ハ長調
「フランス風」TWV 53:C1
5.フルートと弦楽、通奏低音のための協奏曲「ポロネーズ」ニ長調 TWV 51:D3
6.2つのリコーダーと弦楽、通奏低音のための協奏曲 変ロ長調 TWV 52:B1
7.2つのホルン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 TWV 52:F3
ラ・スタジオーネ・フランクフルト/カメラータ・ケルン(TWV 51:D3)
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
テレマン(1681-1767)の膨大な作品を整理し、その素晴らしい旋律美と見事な
対位法の技術を再認識するためにと企画されたこのシリーズも第6集となりま
した。今回もシュナイダーによる統率の取れた演奏と、オリジナル楽器による
自然な響きでこれらの名作をお聴きいただけます。テレマンはイタリアやポー
ランド、フランスの舞曲を自らの音楽様式に積極的に取り入れたことでも知ら
れますが、この曲集に収録されたいくつかの作品にも、その傾向は顕著に表れ
ています。タイトルに「フランス風」や「ポーランド風(ポロネーズ)」と記さ
れたものはもちろんのこと、他の曲も、イタリア風の華麗な妙技を誇るものや、
品のよいフランス風の味付けを施された小粋なものばかり。
777683-2 ¥2450
アンジェイ・パヌフニク:交響的作品集 第4集
1.交響曲 第2番「悲歌の交響曲」/2.交響曲 第3番「神聖な交響曲」
3.交響曲 第10番
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
ルーカス・ボロヴィツ(指揮)
ワルシャワで生まれ、パリ、ウィーンで学びロンドンで生涯を終えた作曲家パ
ヌフニク(1914-1991)。cpoからは、これまでに3枚の管弦楽作品のリリースがあ
り、そのどれもが世界中で高い評価を受けています。今作は今までのポーラン
ド放送管弦楽団ではなく、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団による演奏
で、今までとは違った趣きが楽しめること間違いありません。交響曲第2番は
1957年に書かれたもので、1942年のワルシャワ蜂起における犠牲者の為に書か
れた鎮魂のための交響曲です。初期の作品ということもあり、まだまだ調性に
支配されたどちらかというと古典的な作品です。第3番は最もよく演奏される
曲で、宗教心と愛国心に満ち、現代的な響きの中に驚くほどの清冽な表情が見
える特異なものです。1988年に作曲された第10番はシカゴ交響楽団の創立100
周年とゲオルク・ショルティへのための委嘱作品で、凝縮された内容を持つ
15分程度の短い交響曲です。
777546-2 ¥2450
グロスファーナー・コレクションからのソプラノ・カンタータ集
1.ヨハン・ハインリヒ・ブットシュテット(1666-1727):それは我が喜び
2.ゲオルク・フリードリヒ・クエンステル(1699-1700頃に活躍):
私は罪におびえたい
3.ヨハン・ハインリヒ・ブットシュテット:食事の準備ができている
4.ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):私の肉体は正しい食物
5.ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
味わう、そして見る TVWV 7:32
6.ゲオルク・フィリップ・テレマン:
私は願う-あなたはとても優雅です TVWV 1:deest
7.ゲオルク・フィリップ・テレマン:神のみわざは善きかな TVWV 1:1526
8.ヨハン・トップ(1700年頃):神よ、あなたはわが神
マリア・ヨナス(ソプラノ)
Chursaechsische Capelle Leipzig
チューリンゲン州は、ドイツを構成する16の連邦州のひとつです。この中の小
さなコミュニティであったグロスファーナーには、600を超える教会音楽の写譜
があります。これらは、17世紀から18世紀にかけてザクソンの教会で音楽監督
を務めたエイブラハム・ネーゲルのコレクションであり、中部ドイツ、または
その近隣の町で演奏された教会音楽が広く含まれているものです。その中には
J.S.バッハの作品や、パッヘルベル、テレマンの作品から、今では名も忘れら
れてしまったような作曲家の作品まで様々で、当時の人気の曲は、宮廷の枠を
越えて演奏されていたことがよくわかるというものです。ソプラノのマリア・
ヨナスが8曲のカンタータを選び、当時の雰囲気を感じさせる素晴らしい演奏
を聴かせます。
777712-2 ¥1700
ゲオルク・シューマン:ピアノ三重奏曲集
1.ピアノ三重奏曲 第1番 Op.25/2.ピアノ三重奏曲 第2番 Op.62
ミュンヘン・ピアノ三重奏団
同じファミリー・ネームではありますが、このゲオルク・シューマン(1866-
1952)は、かのロベルトの子孫ではありません。しかし、音楽的な家庭に生ま
れたゲオルクも、若い頃からコンチェルトを楽々演奏するほどの才能あるピア
ニストに育ち、その音楽的才能を嘱望されたのです。とはいえ、彼はソロスト
としての活動には興味を持たず、学友たちと室内楽を演奏することを好み、ま
た、生涯を通じて室内楽の作曲に力を注いだのです。この第1番のピアノ三重
奏曲は、彼がブレーメンで指揮者として経験を積んでいた頃の作品で、若々し
い情熱に満ちた楽想を持っています。第2番は1916年頃の作品で、後期ロマン
派の特徴を前面に押し出した濃厚な作風となっています。
777253-2 ¥1700
フェリックス・ワインガルトナー:弦楽四重奏曲集 第3集
1.弦楽四重奏曲 第2番 Op.26/2.弦楽四重奏曲 第4番 Op.62
ザラストロ弦楽四重奏団
今では指揮者として知られるワインガルトナーの作曲家としての足跡を辿る
cpoのシリーズ、今回は弦楽四重奏曲の第3集です。ここで注目したいのは、ワ
インガルトナー(1893-1942)が自身の弦楽四重奏曲第1番と第2番を献呈したと
いうヴァイオリニスト、カール・ハリジュ(1859-1909)で、彼はヨアヒムに学
び、ベルリン芸術大学の教授を務め、ヨアヒムやゲオルク・シューマンと弦楽
四重奏団を結成し、その後、自らの名前を冠した弦楽四重奏団も結成しました。
そのハリジュ弦楽四重奏団による第1番の初演の模様を後にワインガルトナーが
記していますが、どうもあまり良い印象は得られなかったようです。ハリジュ
の演奏もイマイチだったのかもしれませんが、何より曲が暗すぎて、彼が示唆
した恐怖を聴衆が理解しきれなかったというあたりが本当のところでしょうか。
そんなワインガルトナー、1917年に作曲された第2番と第4番の弦楽四重奏曲は、
もっと耳に優しい響きを持っていて、ベートーヴェン、シューベルトから連な
る伝統に則った堅固な作風を有しています。