<Capriccio Phoenix>
カプリッチョが保有している豊富な音源の中から選りすぐられた音源が新たにリ
マスター処理を施され、統一されたパッケージデザインとスリムなディジパック
仕様、そしてミッドプライスとなって復刻!ヴェーグ、コープマン、ペーターゼ
ン・クヮルテット、白井光子・・・カプリッチョを代表するアーティストたちに
よる名盤10タイトルが不死鳥の如くよみがえる。
67201 \1780
A・ヴィヴァルディ:協奏曲集 ――
フルート協奏曲ヘ長調《海の嵐》Op.10-1,RV.433
弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調RV.155
協奏曲変ロ長調《葬送》RV.579
弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調RV.156
弦楽と通奏低音のためのシンフォニア ホ長調RV.131
ヴァイオリン協奏曲イ長調《遠くのこだま》RV.552
フルート協奏曲ト短調《夜》Op.10-2,RV.439
コンチェルト・ケルン
クラウスの交響曲集やスペインの交響曲集、バッハ・ファミリーの音楽など名盤
を生み出してきたピリオド・オーケストラ、コンチェルト・ケルン。ヴァイオリ
ンやフルート、弦楽のための協奏曲を収録したこのヴィヴァルディも同オーケス
トラの名演に数えられている。1988年12月の録音。
67202 \1780
C・モンテヴェルディ:アリアとデュエット集 ――
聖なるマリアよ/われはシャロンの花/おお、慈悲深きイエス/主をたたえよ/
来たれ、見よ/わが魂よ、逃れゆけ/情け知らずの女たちのバッロ/あなたへの
口づけ/しかし、それは本当なのか/常に変わらぬ喜び/あなたはかつて私のも
のだった/おお、ロゼッタ/あの軽蔑した眼差し/シンフォニア/ポッペアよ、
身を横たえたまえ/ただあなたを見つめ
ミーケ・ファン・デル・スルス(ソプラノ)、
アクセル・ケーラー(カウンターテナー)、ラウテン・カンパニー
古楽、バロック分野の第1線で活躍するソプラノのファン・デル・スルス、カウン
ターテナーのケーラーによるデュオ・アルバム。ピリオド楽器を使用しているラ
ウテン・カンパニーの伴奏もいい味をだしている。1993年1月-3月の録音。
67203 \1780
G・P・テレマン:
カンタータ《1日のうつろい》/カンタータ《神の愛の現われしとき》
バルバラ・シュリック(ソプラノ)、ヒルケ・ヘリング(アルト)、
ディヴィット・コーディア(カウンターテナー)、
クリストフ・プレガルディエン(テノール)、ハイン・メーンズ(テノール)、
スティーヴン・ヴァーコー(バス・バリトン)、
ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)、
ヘルマン・マックス(指揮)、
ライニッシュ・カントライ、クライネ・コンツェルト
イギリスのバス・バリトン奏者スティーヴン・ヴァーコーなど一流のソリストを
揃えたテレマン。ライニッシュ・カントライ&クライネ・コンツェルトの演奏す
るカンタータへの評価は抜群。1988年-1989年の録音。
67204 \1780
D・スカルラッティ:16のソナタ ――
ソナタ ハ長調K.420/同ハ長調K.513/同ハ長調K.461/同ハ長調K.159/
同イ長調K.208/同イ長調K.209/同ホ長調K.380/同ホ長調K.216/同ハ短調K.115
/同ト長調K.146/同変ロ長調K.544/同変ロ長調K.545/同変ロ長調K.361/
同ニ長調K.490/同ニ長調K.491/同ニ長調K.492
トン・コープマン(チェンバロ)
チェンバロ奏者、オルガン奏者、そして指揮者として世界規模での活動を続ける
巨匠コープマン。カプリッチョに録音を行ったソロ録音の中からスカルラッティ
のソナタ集がフェニックス・シリーズで復刻。コープマンの鍵盤奏者の巨匠とし
ての名声もこの演奏で納得させられる。1986年12月の録音。
67205 \1780
J・S・バッハ:
カンタータ第143番《わが魂、主を讃えよ》BWV.143
カンタータ第14番《神もしこの時われらと共にいまさずば》BWV.14
カンタータ第51番《もろびとよ歓呼して神を迎えよ》BWV.51
モニカ・フリマー(ソプラノ)、エベルハルト・ブッフナー(テノール)、
アンドレアス・シャイブナー(バス)、
ルートヴィヒ・ギュトラー(コルノ・ダ・カッチャ)、
ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(指揮)、
マックス・ポンマー(指揮)、
ライプツィヒ聖ト-マス教会合唱団、ライプツィヒ新バッハ合奏団
バッハ自身がカントールを務めるなど縁の深い聖ト-マス教会合唱団による3つの
カンタータ。ソリストや合唱、管弦楽団も優秀だが、それにも増してギュトラー
のトランペットとコルノ・ダ・カッチャが効果的に響く!バッハの作品における
トランペットのお手本である。1984年の録音。
67206 \1780
G・F・ヘンデル:オラトリオ《ヘラクレスの選択》
アーリン・オジェー(ソプラノ)、
ヴェンツェスラヴァ・フルバ=フライベルガー(ソプラノ)、
アラン・ゼプフェル(カウンターテナー)、
エベルハルト・ブッフナー(テノール)、
マックス・ポンマー(指揮)、
ライプツィヒ大学合唱団、ライプツィヒ新バッハ合奏団
ガンによって1993年に53歳という若さでこの世を去ったアメリカが生んだ希代の
大ソプラノ奏者アーリン・オジェーが参加している1982年の「ヘンデル」。自然
と引き込まれていくような歌声はやはり別格。1982年6月19日-25日の録音。
67207 \1780
W・A・モーツァルト:
行進曲ニ長調K.249/セレナード第7番ニ長調《ハフナー》K.250/
進曲ニ長調K.249
アルヴィド・エンゲゴール(ヴァイオリン)、
シャーンドル・ヴェーグ(指揮)、
ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ
巨匠ヴェーグの代名詞であるモーツァルトの録音の中からは、「ハフナー」が復
刻。同コンビが録音したモーツァルトの「セレナード&ディヴェルティメント集」
(49368)はもはや説明のいらない屈指の名盤である。1990年5月の録音。
67208 \1780
L・ボッケリーニ:
弦楽四重奏曲ヘ長調Op.64-1/同ニ長調Op.15-1/同ト短調Op.24-6/
同イ長調Op.39
ペーターゼン・クヮルテット
近現代作品の録音が増えているペーターゼン・クヮルテットのボッケリーニとい
う今では貴重なレパートリー。ドイツでアルバンベルク弦楽四重奏団を超えたと
評されるペーターゼン、やはり上手い。1991年11月-12月の録音。
67209 \1780
R・シューマン:
スペインのリーダーシュピールOp.74/ソプラノとテノールのための4つの二重唱
曲Op.78/4つの二重唱曲Op.34/スペインの愛の歌Op.138
白井光子(ソプラノ)、マルヤーナ・リポフシェク(アルト)、
ヨゼフ・プロチュカ(テノール)、マティアス・ヘレ(バス)、
ノーマン・シェトラ(ピアノ)、ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)
カプリッチョの歌曲シーンを支えてきた白井光子とスロヴェニア生まれの大歌手
リポフシェクのデュオが聴けるシューマンのライヴ録音。世界一流の歌手たちに
よる夢の共演が実現!
1984年10月3日-4日のライヴ録音。
67210 \1780
F・シューベルト:
ドイツ・ミサ曲ヘ長調D.872/オッフェルトリウム《声をはり上げよ》変ロ長調
D.963/スターバト・マーテル ト短調D.175/マニフィカト ハ長調D.486
セリーナ・リンズリー(ソプラノ)、ガブリエレ・シュレッケンバッハ(アルト)、
ヴェルナー・ホルヴェク(テノール)、ウォルトン・グレンロース(バス)、
マーカス・クリード(指揮)、RIAS室内合唱団、ベルリン放送交響楽団
マーカス・クリードとベルリンの名門RIAS室内合唱団によるシューベルト。全曲
を通してRIAS室内合唱団のハーモニーや表現力、バランスが際立っており、その
歌声に包み込まれるような感覚を覚えさせてくれる。
1986年11月&1988年6月の録音。
<Raumklang>
RK 2701 \2250
アントワーヌ・ダール(1715-1784):
バソン、またはチェロと通奏低音のための6つのソナタ(1759) ――
ソナタ第1番ハ長調/同第6番イ短調/同第2番ト長調/同第3番ハ短調/
同第4番ヘ長調/同第5番ニ短調
クリスティン・フォン・デル・ゴルツ(チェロ)、
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ)
太陽王ルイ14世の時代にオーボエとファゴット奏者として活躍したと伝えられて
いるアントワーヌ・ダール。そのルーツなど詳細は明らかになっていないが、パ
リ・オペラ座の母体となったヴェルサイユのオペラ・ロワイヤルの団員として18
世紀フランスの大作曲家たちのオペラを演奏したとされている。
1759年に作曲されたこの「6つのソナタ」は元来「バソンもしくはチェロ」のため
に書かれたもので、スピード感に満ちた早く細かいパッセージと高音域が全曲を
通した特徴となっており、高度な技術を身に付けた奏者でなければ演奏が困難な
作品である。
1991年から2004年までフライベルク・バロック・オーケストラのメンバーとして
活躍したフォン・デル・ゴルツ。ソリスト、室内楽奏者としても精力的な活動を
展開しており、ロンドン・フィルやハノーヴァー・バンド、ベルリン・バロック
・ソロイスツなどに招かれるなど実力派女流奏者として厚い信頼を寄せられてい
る。そしてザ・ハープ・コンソートのガンバ奏者としてその名を知られてきたパ
ール、世界的鍵盤奏者としての名声を確立したショルンスハイムの2人が通奏低音
としてフォン・デル・ゴルツの演奏を支えるという豪華な陣容が実現!強力トリ
オが18世紀フランスの知られざる音楽家が残した難曲に挑む!
RK 2601 \2250
J・S・バッハ:モテット集 ――
伝承曲:コラール《来たれ、神にして創造主なる聖霊よ》
J・S・バッハ:
モテット第2番《御霊はわれらが弱きを助けたまう》BWV.226、
コラール《Du heilige Brunst》
伝承曲:《Zund uns ein Licht an im Verstand》
J・S・バッハ:モテット第5番《来ませ、イエスよ、来ませ》BWV.229
伝承曲:コラール《Denn du bist der Troster》
J・S・バッハ:コラール《おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け》BWV.622
作曲者不詳(15世紀):主キリスト、神のひとり子
J・S・バッハ:
モテット第3番《わが喜びなるイエスよ》BWV.227、コラール《主キリスト、神の
ひとり子》BWV.601
作曲者不詳(16世紀):
わが魂は主をあがめ/モテット第4番《恐るるなかれ、われ汝とあり》BWV.228
作曲者不詳(16世紀):主にみさかえあれ
伝承曲:コラール《Gott Vater sei Lob》
H・シュッツ:レスポンソリウム
J・S・バッハ:
「マニフィカト」によるフーガBWV.733、モテット第1番《主に向かいて新しき歌
を歌え》BWV.225
ジュリアン・ポッジャー(指揮&テノール)、トリニティ・バロック
ゴシック・ヴォイセズ、ザ・ハープ・コンソート、そしてタリス・スコラーズの
メンバーとして、またソリストや指揮者としても目覚しい活躍を見せているイギ
リスのテノール奏者ジュリアン・ポッジャーがリーダーを務めるトリニティ・バ
ロックの新録音がラウムクラング(Raumklang)からリリースに!
ルネサンス時代からバロック時代までの声楽作品のスペシャリスト集団としてケ
ンブリッジ・トリニティ・カレッジで結成されたトリニティ・バロック。
バッハのモテット集、マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、シュッツの宗教作品集、イ
ギリスのルネサンス音楽、スペインのミサ曲集など、楽曲研究や時代考察に基づ
いて組まれたトリニティ・バロックのコンサート・プログラムは各方面から絶賛
を受けている。この「バッハのモテット集」でもバッハのモテットだけでなく同
じくバッハのコラールや同時代に書かれたとされる作曲者不詳の作品、シュッツ
のレスポンソリウムが組み込まれるなど、1つ1つの作品に対する熱き信念とこだ
わりがプログラムに表れている。
RK 2303 \2250
ミルテイト-ギリシャの伝統歌曲集 ――
San To Feggari Tis Anixis/Lemonia/Apo Makran Elepose/Myrtate/El
Clavel y La Espada/Mia Paraskevi/Tis Trichas To Gefiri/Moiroloi Tou
Idomenea/Anathema Tis Moires/Anixe Porta Tis Xanthis/Pano Choros/
Triantafilia/Sto Pa Kais To Xanaleo
テオドラ・バカ(ヴォーカル)、ティミオス・アツァカス(リュート)、
パンテリス・パフリディス(リラ&ヴォーカル)、
ビヤン・チェミラニ(トンバック)
古くからギリシャに伝わる伝統的な11曲の歌曲を集めた作品集。ドイツのレーベ
ルであるラウムクラングは、旧ソ連の小国グルジアの伝統音楽を集めた「グルジ
アの旅-世俗的で霊的な合唱音楽」(RK 2304-1/2)をリリースするなど、ヨーロッ
パの伝統音楽の分野でもクォリティの高い録音を生み出した実績がある。
幼少の頃からギリシャの伝統歌曲に親しんできたヴォーカルのテオドラ・バカ。
ここでは伝統音楽の旋律や音色と、現在のギリシャや他国の音楽のスタイルの融
合に成功している。物悲しい歌声と独特のリズムが奏でるギリシャ音楽は魅力に
あふれている。
<Globe>
GLO 5229 \2250
フランスの合唱作品集Vol.3 ――
キャナ・ドゥ・シズィー(1950-):
カンショーネス、トゥ・ギャザー・パラダイス、ディオス
モーリス・オアナ(1914-1992):白鳥の歌、ルイーズ・ラベの墓
ローラン・ハイラベディアン(指揮)、オランダ室内合唱団
ドビュッシーやラヴェル、ジョリヴェ、フランセなどを収録した第1集(GLO 5215)、
メシアンやジョリヴェなどを収録した第2集(GLO 5216)に続く合唱ファン待望のオ
ランダ室内合唱団によるフランス作品集の続編が登場!
第1集と第2集から収録作品の時間がさらに現代へと進んだ第3集では、21世紀とな
った現在も活躍中の女流作曲家ドゥ・シズィーと20世紀の作曲家オアナの作品を
カップリング。
両者の作品とも独特で高度な技術を要する難曲であるが、世界有数の室内合唱団
に数えられるオランダ室内合唱団の何を歌わせても揺るぐことのない安定感とハ
ーモニー、そして別格の上手さは流石である。
前2作ではスパニャールトからカリユステに指揮者が引継がれたが、第3集ではフ
ランスの現代合唱作品のスペシャリストであるハイラベディアンがタクトを執っ
ている。
GLO 5228(CD+DVD-PAL/1枚分価格) \2250
16世紀-17世紀のコンソート・ミュージック ――
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):
アルマンド、パドゥアーナ、ガリアード、アルマンド、ヴォルタ、マスカレード、
アルマンド
W・バード:6声のファンタジア、5声のブラウニング
クリストファー・タイ(c.1505-1571/3):5声のイン・ノミネ
作曲者不詳:6声のイン・ノミネ
エルウェイ・ベヴィン(c.1554-1638):3声のブラウニング
ヒュー・アシュトン(c.1485-1558):ヒュー・アシュトンのマスク
トマス・カンピオン (1567-1620):卿のマスク(1613)より
アムステルダム・ブリスク・リコーダー四重奏団、
スザンナ・ブラウマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ライナー・ジッパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
コンスタンツェ・アラニック(ハープ)
スヴェーリンク音楽院で名手ケース・ブッケとワルター・ファン・ハウヴェにリ
コーダーを師事し、生粋のオランダ系ヴィルトゥオーソとして活躍中の女流奏者
サスキア・コーレン擁するアムステルダム・ブリスク・リコーダー四重奏団のコ
ンソート・ミュージック集。
16世紀-17世紀のイギリスで流行した「マスク」と呼ばれる仮面劇のために作曲
された作品など、当時のイギリスで親しまれた器楽作品の姿が演奏からしっかり
と伝わってくる。またメインのリコーダー四重奏だけでなく、通奏低音的な形で
加わるヴィオラ・ダ・ガンバが響きの幅を広げる重要な役割を果たしている。
ボーナスDVDにはブリスク・リコーダー四重奏団の演奏とアニメーションがコラボ
した映像が収録されている。
(ボーナスDVDはPAL方式となります。予めご了承下さい。)
GLO 6062 \1880
劇場音楽の黄金時代-1600年-1650年のオランダの劇場音楽 ――
P.C.ホーフト-グラニダ(1605)より、Geeraerdt van Velsen(1613)より、
Baeto(1626)より/J.H.クラル-ディアナ(1623)より、Rosemondt en Raniclis
(1632)より、Pastorel Musyck-Spel van Juliana, en Claudiaen(1634)より
J・ファン・デン・フォンデル-Gijsbrecht van Aemstel(1638)より、Peter &
Pauwels(1641)より
J.J.スタルテル- Zingende klucht van Lijsje Flepkous(1621)より
カメラータ・トラジェクティナ
オランダやベルギーなどで劇場音楽が最も輝いたとされる17世紀前半。J・ファン
・デン・フォンデルなど16世紀オランダで活躍した4人の劇作家たちにが手懸けた
舞台作品の復刻演奏を収録したのがこのアルバム。
主に17世紀オランダの古楽作品を専門としている声楽と古楽器によるユニークな
アンサンブル、カメラータ・トラジェクティナ。オブレヒトの世俗作品集やアン
トワープの歌曲集など、歴史的にも価値のある録音を残している。
<Phaedra>
DDD 92052 \2250
In Flanders' Fields Vol.52 ――
ピート・スウェルツ(1960-):交響曲第2番《朝焼け》
ベルナデット・ルジュラン(ソプラノ)、
ビャルテ・エンゲセト(指揮)、フランダース放送管弦楽団&合唱団
ベルギーの作曲家の作品を世界中に向けて紹介する“In Flanders' Fields”も今
回で第52集。
日本では「マルテニッツァ」、「エピタフ」、「タイタニック・サーガ」など吹
奏楽作品の作曲家としてその名を広く知られているベルギーの作曲家ピート・ス
ウェルツ。ベルギーのレメンス音楽院で史上最高となる成績で卒業を果たし、
1993年度のエリザベス女王国際コンクールで1位を獲得するなど抜群の実績を誇る。
2000年に作曲された全7楽章で構成される「交響曲第2番」は、ネオ・ロマンティ
ックを標榜するスウェルツに相応しい聴き応え十分の大作である。第3楽章の「怒
りの日」は、これまでにヴェルディやベルリオーズといった大作曲家たちが残し
てきた作品にも匹敵する激しさと劇的な表現が大きな特徴であり魅力。また第4、
6、7楽章の歌詞はリルケの詩が題材となっており、宗教的な表題を持つ第1、2、
3、5楽章との対比と融合も斬新と言えるだろう。
ノルウェーのマエストロ、ビャルテ・エンゲセトのタクト捌きとフランダース放
送管&合唱団の熱演が光る。2000年9月7日のライヴ録音。
カプリッチョが保有している豊富な音源の中から選りすぐられた音源が新たにリ
マスター処理を施され、統一されたパッケージデザインとスリムなディジパック
仕様、そしてミッドプライスとなって復刻!ヴェーグ、コープマン、ペーターゼ
ン・クヮルテット、白井光子・・・カプリッチョを代表するアーティストたちに
よる名盤10タイトルが不死鳥の如くよみがえる。
67201 \1780
A・ヴィヴァルディ:協奏曲集 ――
フルート協奏曲ヘ長調《海の嵐》Op.10-1,RV.433
弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調RV.155
協奏曲変ロ長調《葬送》RV.579
弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調RV.156
弦楽と通奏低音のためのシンフォニア ホ長調RV.131
ヴァイオリン協奏曲イ長調《遠くのこだま》RV.552
フルート協奏曲ト短調《夜》Op.10-2,RV.439
コンチェルト・ケルン
クラウスの交響曲集やスペインの交響曲集、バッハ・ファミリーの音楽など名盤
を生み出してきたピリオド・オーケストラ、コンチェルト・ケルン。ヴァイオリ
ンやフルート、弦楽のための協奏曲を収録したこのヴィヴァルディも同オーケス
トラの名演に数えられている。1988年12月の録音。
67202 \1780
C・モンテヴェルディ:アリアとデュエット集 ――
聖なるマリアよ/われはシャロンの花/おお、慈悲深きイエス/主をたたえよ/
来たれ、見よ/わが魂よ、逃れゆけ/情け知らずの女たちのバッロ/あなたへの
口づけ/しかし、それは本当なのか/常に変わらぬ喜び/あなたはかつて私のも
のだった/おお、ロゼッタ/あの軽蔑した眼差し/シンフォニア/ポッペアよ、
身を横たえたまえ/ただあなたを見つめ
ミーケ・ファン・デル・スルス(ソプラノ)、
アクセル・ケーラー(カウンターテナー)、ラウテン・カンパニー
古楽、バロック分野の第1線で活躍するソプラノのファン・デル・スルス、カウン
ターテナーのケーラーによるデュオ・アルバム。ピリオド楽器を使用しているラ
ウテン・カンパニーの伴奏もいい味をだしている。1993年1月-3月の録音。
67203 \1780
G・P・テレマン:
カンタータ《1日のうつろい》/カンタータ《神の愛の現われしとき》
バルバラ・シュリック(ソプラノ)、ヒルケ・ヘリング(アルト)、
ディヴィット・コーディア(カウンターテナー)、
クリストフ・プレガルディエン(テノール)、ハイン・メーンズ(テノール)、
スティーヴン・ヴァーコー(バス・バリトン)、
ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)、
ヘルマン・マックス(指揮)、
ライニッシュ・カントライ、クライネ・コンツェルト
イギリスのバス・バリトン奏者スティーヴン・ヴァーコーなど一流のソリストを
揃えたテレマン。ライニッシュ・カントライ&クライネ・コンツェルトの演奏す
るカンタータへの評価は抜群。1988年-1989年の録音。
67204 \1780
D・スカルラッティ:16のソナタ ――
ソナタ ハ長調K.420/同ハ長調K.513/同ハ長調K.461/同ハ長調K.159/
同イ長調K.208/同イ長調K.209/同ホ長調K.380/同ホ長調K.216/同ハ短調K.115
/同ト長調K.146/同変ロ長調K.544/同変ロ長調K.545/同変ロ長調K.361/
同ニ長調K.490/同ニ長調K.491/同ニ長調K.492
トン・コープマン(チェンバロ)
チェンバロ奏者、オルガン奏者、そして指揮者として世界規模での活動を続ける
巨匠コープマン。カプリッチョに録音を行ったソロ録音の中からスカルラッティ
のソナタ集がフェニックス・シリーズで復刻。コープマンの鍵盤奏者の巨匠とし
ての名声もこの演奏で納得させられる。1986年12月の録音。
67205 \1780
J・S・バッハ:
カンタータ第143番《わが魂、主を讃えよ》BWV.143
カンタータ第14番《神もしこの時われらと共にいまさずば》BWV.14
カンタータ第51番《もろびとよ歓呼して神を迎えよ》BWV.51
モニカ・フリマー(ソプラノ)、エベルハルト・ブッフナー(テノール)、
アンドレアス・シャイブナー(バス)、
ルートヴィヒ・ギュトラー(コルノ・ダ・カッチャ)、
ハンス=ヨアヒム・ロッチュ(指揮)、
マックス・ポンマー(指揮)、
ライプツィヒ聖ト-マス教会合唱団、ライプツィヒ新バッハ合奏団
バッハ自身がカントールを務めるなど縁の深い聖ト-マス教会合唱団による3つの
カンタータ。ソリストや合唱、管弦楽団も優秀だが、それにも増してギュトラー
のトランペットとコルノ・ダ・カッチャが効果的に響く!バッハの作品における
トランペットのお手本である。1984年の録音。
67206 \1780
G・F・ヘンデル:オラトリオ《ヘラクレスの選択》
アーリン・オジェー(ソプラノ)、
ヴェンツェスラヴァ・フルバ=フライベルガー(ソプラノ)、
アラン・ゼプフェル(カウンターテナー)、
エベルハルト・ブッフナー(テノール)、
マックス・ポンマー(指揮)、
ライプツィヒ大学合唱団、ライプツィヒ新バッハ合奏団
ガンによって1993年に53歳という若さでこの世を去ったアメリカが生んだ希代の
大ソプラノ奏者アーリン・オジェーが参加している1982年の「ヘンデル」。自然
と引き込まれていくような歌声はやはり別格。1982年6月19日-25日の録音。
67207 \1780
W・A・モーツァルト:
行進曲ニ長調K.249/セレナード第7番ニ長調《ハフナー》K.250/
進曲ニ長調K.249
アルヴィド・エンゲゴール(ヴァイオリン)、
シャーンドル・ヴェーグ(指揮)、
ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ
巨匠ヴェーグの代名詞であるモーツァルトの録音の中からは、「ハフナー」が復
刻。同コンビが録音したモーツァルトの「セレナード&ディヴェルティメント集」
(49368)はもはや説明のいらない屈指の名盤である。1990年5月の録音。
67208 \1780
L・ボッケリーニ:
弦楽四重奏曲ヘ長調Op.64-1/同ニ長調Op.15-1/同ト短調Op.24-6/
同イ長調Op.39
ペーターゼン・クヮルテット
近現代作品の録音が増えているペーターゼン・クヮルテットのボッケリーニとい
う今では貴重なレパートリー。ドイツでアルバンベルク弦楽四重奏団を超えたと
評されるペーターゼン、やはり上手い。1991年11月-12月の録音。
67209 \1780
R・シューマン:
スペインのリーダーシュピールOp.74/ソプラノとテノールのための4つの二重唱
曲Op.78/4つの二重唱曲Op.34/スペインの愛の歌Op.138
白井光子(ソプラノ)、マルヤーナ・リポフシェク(アルト)、
ヨゼフ・プロチュカ(テノール)、マティアス・ヘレ(バス)、
ノーマン・シェトラ(ピアノ)、ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)
カプリッチョの歌曲シーンを支えてきた白井光子とスロヴェニア生まれの大歌手
リポフシェクのデュオが聴けるシューマンのライヴ録音。世界一流の歌手たちに
よる夢の共演が実現!
1984年10月3日-4日のライヴ録音。
67210 \1780
F・シューベルト:
ドイツ・ミサ曲ヘ長調D.872/オッフェルトリウム《声をはり上げよ》変ロ長調
D.963/スターバト・マーテル ト短調D.175/マニフィカト ハ長調D.486
セリーナ・リンズリー(ソプラノ)、ガブリエレ・シュレッケンバッハ(アルト)、
ヴェルナー・ホルヴェク(テノール)、ウォルトン・グレンロース(バス)、
マーカス・クリード(指揮)、RIAS室内合唱団、ベルリン放送交響楽団
マーカス・クリードとベルリンの名門RIAS室内合唱団によるシューベルト。全曲
を通してRIAS室内合唱団のハーモニーや表現力、バランスが際立っており、その
歌声に包み込まれるような感覚を覚えさせてくれる。
1986年11月&1988年6月の録音。
<Raumklang>
RK 2701 \2250
アントワーヌ・ダール(1715-1784):
バソン、またはチェロと通奏低音のための6つのソナタ(1759) ――
ソナタ第1番ハ長調/同第6番イ短調/同第2番ト長調/同第3番ハ短調/
同第4番ヘ長調/同第5番ニ短調
クリスティン・フォン・デル・ゴルツ(チェロ)、
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ)
太陽王ルイ14世の時代にオーボエとファゴット奏者として活躍したと伝えられて
いるアントワーヌ・ダール。そのルーツなど詳細は明らかになっていないが、パ
リ・オペラ座の母体となったヴェルサイユのオペラ・ロワイヤルの団員として18
世紀フランスの大作曲家たちのオペラを演奏したとされている。
1759年に作曲されたこの「6つのソナタ」は元来「バソンもしくはチェロ」のため
に書かれたもので、スピード感に満ちた早く細かいパッセージと高音域が全曲を
通した特徴となっており、高度な技術を身に付けた奏者でなければ演奏が困難な
作品である。
1991年から2004年までフライベルク・バロック・オーケストラのメンバーとして
活躍したフォン・デル・ゴルツ。ソリスト、室内楽奏者としても精力的な活動を
展開しており、ロンドン・フィルやハノーヴァー・バンド、ベルリン・バロック
・ソロイスツなどに招かれるなど実力派女流奏者として厚い信頼を寄せられてい
る。そしてザ・ハープ・コンソートのガンバ奏者としてその名を知られてきたパ
ール、世界的鍵盤奏者としての名声を確立したショルンスハイムの2人が通奏低音
としてフォン・デル・ゴルツの演奏を支えるという豪華な陣容が実現!強力トリ
オが18世紀フランスの知られざる音楽家が残した難曲に挑む!
RK 2601 \2250
J・S・バッハ:モテット集 ――
伝承曲:コラール《来たれ、神にして創造主なる聖霊よ》
J・S・バッハ:
モテット第2番《御霊はわれらが弱きを助けたまう》BWV.226、
コラール《Du heilige Brunst》
伝承曲:《Zund uns ein Licht an im Verstand》
J・S・バッハ:モテット第5番《来ませ、イエスよ、来ませ》BWV.229
伝承曲:コラール《Denn du bist der Troster》
J・S・バッハ:コラール《おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け》BWV.622
作曲者不詳(15世紀):主キリスト、神のひとり子
J・S・バッハ:
モテット第3番《わが喜びなるイエスよ》BWV.227、コラール《主キリスト、神の
ひとり子》BWV.601
作曲者不詳(16世紀):
わが魂は主をあがめ/モテット第4番《恐るるなかれ、われ汝とあり》BWV.228
作曲者不詳(16世紀):主にみさかえあれ
伝承曲:コラール《Gott Vater sei Lob》
H・シュッツ:レスポンソリウム
J・S・バッハ:
「マニフィカト」によるフーガBWV.733、モテット第1番《主に向かいて新しき歌
を歌え》BWV.225
ジュリアン・ポッジャー(指揮&テノール)、トリニティ・バロック
ゴシック・ヴォイセズ、ザ・ハープ・コンソート、そしてタリス・スコラーズの
メンバーとして、またソリストや指揮者としても目覚しい活躍を見せているイギ
リスのテノール奏者ジュリアン・ポッジャーがリーダーを務めるトリニティ・バ
ロックの新録音がラウムクラング(Raumklang)からリリースに!
ルネサンス時代からバロック時代までの声楽作品のスペシャリスト集団としてケ
ンブリッジ・トリニティ・カレッジで結成されたトリニティ・バロック。
バッハのモテット集、マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、シュッツの宗教作品集、イ
ギリスのルネサンス音楽、スペインのミサ曲集など、楽曲研究や時代考察に基づ
いて組まれたトリニティ・バロックのコンサート・プログラムは各方面から絶賛
を受けている。この「バッハのモテット集」でもバッハのモテットだけでなく同
じくバッハのコラールや同時代に書かれたとされる作曲者不詳の作品、シュッツ
のレスポンソリウムが組み込まれるなど、1つ1つの作品に対する熱き信念とこだ
わりがプログラムに表れている。
RK 2303 \2250
ミルテイト-ギリシャの伝統歌曲集 ――
San To Feggari Tis Anixis/Lemonia/Apo Makran Elepose/Myrtate/El
Clavel y La Espada/Mia Paraskevi/Tis Trichas To Gefiri/Moiroloi Tou
Idomenea/Anathema Tis Moires/Anixe Porta Tis Xanthis/Pano Choros/
Triantafilia/Sto Pa Kais To Xanaleo
テオドラ・バカ(ヴォーカル)、ティミオス・アツァカス(リュート)、
パンテリス・パフリディス(リラ&ヴォーカル)、
ビヤン・チェミラニ(トンバック)
古くからギリシャに伝わる伝統的な11曲の歌曲を集めた作品集。ドイツのレーベ
ルであるラウムクラングは、旧ソ連の小国グルジアの伝統音楽を集めた「グルジ
アの旅-世俗的で霊的な合唱音楽」(RK 2304-1/2)をリリースするなど、ヨーロッ
パの伝統音楽の分野でもクォリティの高い録音を生み出した実績がある。
幼少の頃からギリシャの伝統歌曲に親しんできたヴォーカルのテオドラ・バカ。
ここでは伝統音楽の旋律や音色と、現在のギリシャや他国の音楽のスタイルの融
合に成功している。物悲しい歌声と独特のリズムが奏でるギリシャ音楽は魅力に
あふれている。
<Globe>
GLO 5229 \2250
フランスの合唱作品集Vol.3 ――
キャナ・ドゥ・シズィー(1950-):
カンショーネス、トゥ・ギャザー・パラダイス、ディオス
モーリス・オアナ(1914-1992):白鳥の歌、ルイーズ・ラベの墓
ローラン・ハイラベディアン(指揮)、オランダ室内合唱団
ドビュッシーやラヴェル、ジョリヴェ、フランセなどを収録した第1集(GLO 5215)、
メシアンやジョリヴェなどを収録した第2集(GLO 5216)に続く合唱ファン待望のオ
ランダ室内合唱団によるフランス作品集の続編が登場!
第1集と第2集から収録作品の時間がさらに現代へと進んだ第3集では、21世紀とな
った現在も活躍中の女流作曲家ドゥ・シズィーと20世紀の作曲家オアナの作品を
カップリング。
両者の作品とも独特で高度な技術を要する難曲であるが、世界有数の室内合唱団
に数えられるオランダ室内合唱団の何を歌わせても揺るぐことのない安定感とハ
ーモニー、そして別格の上手さは流石である。
前2作ではスパニャールトからカリユステに指揮者が引継がれたが、第3集ではフ
ランスの現代合唱作品のスペシャリストであるハイラベディアンがタクトを執っ
ている。
GLO 5228(CD+DVD-PAL/1枚分価格) \2250
16世紀-17世紀のコンソート・ミュージック ――
ウィリアム・ブレイド(1560-1630):
アルマンド、パドゥアーナ、ガリアード、アルマンド、ヴォルタ、マスカレード、
アルマンド
W・バード:6声のファンタジア、5声のブラウニング
クリストファー・タイ(c.1505-1571/3):5声のイン・ノミネ
作曲者不詳:6声のイン・ノミネ
エルウェイ・ベヴィン(c.1554-1638):3声のブラウニング
ヒュー・アシュトン(c.1485-1558):ヒュー・アシュトンのマスク
トマス・カンピオン (1567-1620):卿のマスク(1613)より
アムステルダム・ブリスク・リコーダー四重奏団、
スザンナ・ブラウマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ライナー・ジッパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
コンスタンツェ・アラニック(ハープ)
スヴェーリンク音楽院で名手ケース・ブッケとワルター・ファン・ハウヴェにリ
コーダーを師事し、生粋のオランダ系ヴィルトゥオーソとして活躍中の女流奏者
サスキア・コーレン擁するアムステルダム・ブリスク・リコーダー四重奏団のコ
ンソート・ミュージック集。
16世紀-17世紀のイギリスで流行した「マスク」と呼ばれる仮面劇のために作曲
された作品など、当時のイギリスで親しまれた器楽作品の姿が演奏からしっかり
と伝わってくる。またメインのリコーダー四重奏だけでなく、通奏低音的な形で
加わるヴィオラ・ダ・ガンバが響きの幅を広げる重要な役割を果たしている。
ボーナスDVDにはブリスク・リコーダー四重奏団の演奏とアニメーションがコラボ
した映像が収録されている。
(ボーナスDVDはPAL方式となります。予めご了承下さい。)
GLO 6062 \1880
劇場音楽の黄金時代-1600年-1650年のオランダの劇場音楽 ――
P.C.ホーフト-グラニダ(1605)より、Geeraerdt van Velsen(1613)より、
Baeto(1626)より/J.H.クラル-ディアナ(1623)より、Rosemondt en Raniclis
(1632)より、Pastorel Musyck-Spel van Juliana, en Claudiaen(1634)より
J・ファン・デン・フォンデル-Gijsbrecht van Aemstel(1638)より、Peter &
Pauwels(1641)より
J.J.スタルテル- Zingende klucht van Lijsje Flepkous(1621)より
カメラータ・トラジェクティナ
オランダやベルギーなどで劇場音楽が最も輝いたとされる17世紀前半。J・ファン
・デン・フォンデルなど16世紀オランダで活躍した4人の劇作家たちにが手懸けた
舞台作品の復刻演奏を収録したのがこのアルバム。
主に17世紀オランダの古楽作品を専門としている声楽と古楽器によるユニークな
アンサンブル、カメラータ・トラジェクティナ。オブレヒトの世俗作品集やアン
トワープの歌曲集など、歴史的にも価値のある録音を残している。
<Phaedra>
DDD 92052 \2250
In Flanders' Fields Vol.52 ――
ピート・スウェルツ(1960-):交響曲第2番《朝焼け》
ベルナデット・ルジュラン(ソプラノ)、
ビャルテ・エンゲセト(指揮)、フランダース放送管弦楽団&合唱団
ベルギーの作曲家の作品を世界中に向けて紹介する“In Flanders' Fields”も今
回で第52集。
日本では「マルテニッツァ」、「エピタフ」、「タイタニック・サーガ」など吹
奏楽作品の作曲家としてその名を広く知られているベルギーの作曲家ピート・ス
ウェルツ。ベルギーのレメンス音楽院で史上最高となる成績で卒業を果たし、
1993年度のエリザベス女王国際コンクールで1位を獲得するなど抜群の実績を誇る。
2000年に作曲された全7楽章で構成される「交響曲第2番」は、ネオ・ロマンティ
ックを標榜するスウェルツに相応しい聴き応え十分の大作である。第3楽章の「怒
りの日」は、これまでにヴェルディやベルリオーズといった大作曲家たちが残し
てきた作品にも匹敵する激しさと劇的な表現が大きな特徴であり魅力。また第4、
6、7楽章の歌詞はリルケの詩が題材となっており、宗教的な表題を持つ第1、2、
3、5楽章との対比と融合も斬新と言えるだろう。
ノルウェーのマエストロ、ビャルテ・エンゲセトのタクト捌きとフランダース放
送管&合唱団の熱演が光る。2000年9月7日のライヴ録音。