クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-12 No.12-2

2007年12月11日 17時07分23秒 | Weblog
<Etcetera>
KTC 4022 \2250
ランベール・ド・セーヴ(1549-1614):
来なさい喜び歌おう、深き淵より、Et ecce terrae motus、Quod nova nupta、
知恵、アヴェ・ステラ・マトゥティナ、アヴェ・マリア、ミサ曲《主は王となら
れる》
ジョヴァンニ・プリウリ(1575-1626):
8声のカンツォン、8声のソナタ、6声のカンツォン
ジョヴァンニ・ガブリエリ(1554/7-1612):第10旋法によるカンツォン
ウィム・ベク(指揮)、アンサンブル・オルトレモンタノ、カピラ・フラメンカ
リエージュで生を受け、ウィーンのインペリアル・チャペルでは当時有数の作曲
家だったフィリップ・デ・モンテの弟子となったランベール・ド・セーヴの宗教
作品集。
最終的には16世紀オーストリア帝国の宮廷音楽監督にまで上り詰めたとされるド
・セーヴ。最重要作品と評されるミサ曲「主は王となられる」に加えて同時期に
活躍したプリウリとガブリエリのカンツォンとソナタも併録しており、声楽と器
楽両方の神々しいハーモニーが響いてくる。
ベルギーの中世&古楽の音楽を歌わせたら並ぶもののいない「カピラ・フラメン
カ」と、サクバット&コルネットを主体としたピリオド・アンサンブル「オルト
レモンタノ」の相性もすこぶる良い。

KTC 1351(特別価格) \2850
D・ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタOp.147
ラムゼイ・ナスル:冬のソナタ-ショスタコーヴィチへの追憶
ラムゼイ・ナスル(朗読)、
スザンヌ・ファン・エルス(ヴィオラ)、ラインベルト・デ・レーウ(ピアノ)
ハーグ・レジデンティ管やシェーンベルク・アンサンブル、ニュー・シンフォニ
エッタ・アムステルダムのヴィオラ奏者を務めてきたオランダの女流ヴィオラ奏
者ファン・エルスのショスタコーヴィチ。ファン・エルスの奏でるダークな音色
が作品の持つ暗く深い雰囲気とマッチしており、表現力も見事。スタンダードの
1つとして食い込む可能性は十分にある。
カップリングにはオランダの俳優ラムゼイ・ナスルが朗読する「冬のソナタ」を
収録。第2楽章で狂気とも言える凄まじいヒートアップを聞かせてくれる「冬の
ソナタ」は、ショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタの影響を受けて書かれた約
30分の朗読である。ちなみに韓国の某ドラマとは無関係なのでご注意を。
(A5サイズの特殊ディジパック仕様となります。)




<Cobra Records>
COBRA 0020 \2250
P・I・チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ長調Op.50
E・ブロッホ:3つの夜想曲
オシリス三重奏団
1988年に結成されたオランダを本拠地とするオシリス三重奏団。ハーグ王立音楽
院で共に学んだピアノのエレン・コーヴァーとチェロのラリッサ・グレーネフェ
ルトに加えて、
新たに2005年からはロイヤル・コンセルトへボウ管のコンサートマスターである
ヴェスコ・エシュケナジーがメンバーに参加。2007年6月にオランダのフリース
ランドで開催された音楽祭では15のコンサートが完売するなど、現在のオランダ
で特に勢いのあるアンサンブルである。
チャイコフスキーとブロッホの両作品でもまろやかで包み込むようなサウンドを
生み出しており、各楽器のバランスや表現の統一感も素晴らしい。
2007年2月6日-8日の録音。




<AR Re-Se>
AR 2007-1 \2250
ニコラ・バクリ(1961-):
弦楽四重奏曲第6番Op.97/同第5番Op.57/同第4番Op.42《ベートーヴェンへのオ
マージュ》/同第3番Op.18《墓碑のスケッチ》
プソフォス弦楽四重奏団
2006年、2007年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」に出演するなど日本
でも知名度の高まりを見せているプソフォス弦楽四重奏団の新録音。
フランスを拠点として活動中のプソフォス弦楽四重奏団は、日本人ヴァイオリン
奏者の田中綾子を中心にリヨン国立高等音楽院出身の奏者によって1997年に結成
された女流奏者4人によるアンサンブルである。既にリリースされているオアナの
弦楽四重奏曲全集(AR 2004-7)が話題を呼ぶなど近現代作品の演奏と解釈に称賛の
声を受けており、新たにリリースされるバクリの作品集の完成度も高い。
2007年4月11日-14日の録音。




<Pavane>
ADW 7517 \2250
J・N・フンメル:七重奏曲ニ短調Op.74
W・A・モーツァルト(フンメル編):交響曲第39番変ホ長調K.543
ルク・デヴォス(ピアノフォルテ)、ソルスティス・アンサンブル
ソルスティス・アンサンブルは、ブリュッセル王立音楽院でトラヴェルソの名匠
バルトハルド・クイケンに師事した女流奏者イザベル・ランファルシーを中心と
したベルギーのピリオド・アンサンブル。
七重奏の主役ルク・デヴォスは、ペルルミュテールを師と仰ぎシギスヴァルト・
クイケン&ラ・プティット・バンドからもその実力を認められた鍵盤奏者。素朴
で深い音色がアンサンブルの演奏にに華を添えている。
ピリオド楽器の演奏による室内楽編曲版の「交響曲第39番」も興味深いところ。
2006年の録音。

ADW 7377 \2250
C・P・E・バッハ:
フルートとチェンバロのためのソナタ ニ長調Wq.83/同ト長調Wq.86/デュエット
ハ長調Wq.73/トリオ・ソナタ変ロ長調Wq.161-2/二重奏曲ホ長調Wq.84
クリスティアン・ナイキスト(チェンバロ)、
ジャン=ミシェル・タンギー(フルート)
ベートーヴェンオーケストラ・ボン、ロッテルアダム・フィル、ベルギー国立管
などの首席奏者などを歴任したフルート奏者ジャン=ミシェル・タンギー。
パヴァーヌ(Pavane)にはマクサンス・ラリューとのコンビでバッハ・ファミリー
のレコーディングを行うなど、名門オーケストラで磨かれた音色を録音でも遺憾
なく発揮してくれている。1996年9月の録音。

ADW 7381 \2250
アブラハム・ファン・デン・ケルクホーフェン(c.1618-1701):オルガン作品集
幻想曲ヘ長調/ファンタジア・コルネット ハ長調/フーガ ト長調/前奏曲とフ
ーガ ニ短調/幻想曲ニ短調/幻想曲ト長調/幻想曲《Pro Duplici Organo》/
フーガ ト短調/幻想曲 ハ短調/前奏曲とフーガ ト長調/幻想曲ニ短調/
フーガ イ短調/幻想曲ハ短調/前奏曲とフーガ ニ短調
フランソワ・ウタール(オルガン)
ブリュッセルの音楽一族に生まれたフランドル楽派の作曲家ケルクホーフェンは
オーストリアのヴィルヘルム大公にオルガン奏者として仕え、その作品はオルガ
ン作品のみという特徴でも知られている。
16世紀前半から続く伝統的なスタイルを継承した作品がルクセンブルク大聖堂の
オルガンから重厚に鳴り響く。1995年9月の録音。

ADW 7367 \2250
チェンバロ・インプレッション ――
ジョン・ブル(1562-1628):パヴァーナ、ガリアルダ
ルイ・マルシャン(1669-1732):組曲ニ短調
J・S・バッハ:前奏曲とフーガ イ短調BWV.894
ハンス・フォークト(1911-1992):スティナート・スタディ(世界初録音)
D・スカルラッティ:
ソナタ ハ長調K.132、同イ短調K.175、同ト短調K.426、同ト長調K.427
クリスティアン・ナイキスト(チェンバロ)
フルート奏者タンギーとの共演などでパヴァーヌ・レーベルから録音をリリース
してきたナイキストのソロ・アルバム。
ロサンゼルスに生まれ、アスペレンやレオンハルトから学んだチェンバロの腕前
は相当のもの。16世紀のブルから20世紀のフォークト(世界初録音)までの幅広い
レパートリーでいい仕事をしている。1994年-1995年の録音。




<Hortus>
HORTUS 505 \2250
ホルンとオルガン ――
オレスト・ラヴァネロ(1871-1938):瞑想曲
L・モーツァルト:ホルン協奏曲ニ長調
W・A・モーツァルト:ラルゲットK.581
L・ケルビーニ:ホルン・ソナタ ヘ長調
G・F・ヘンデル:アンダンテ
ベルンハルト・クロル(1920-):ミサ・ムタOp.55
アルヴィド・クリシャンス(ホルン)、オルゲルツ・シンティンス(オルガン)、
タリヴァルディス・デクスニス(オルガン)、
アイワールス・カレイス(オルガン)
世界遺産に指定されているリガの旧市街にあり、世界最古のオルガンの設置やス
テンドグラスで有名なラトヴィアのリガ大聖堂。
このアルバムは、歴史的にも重要な建築物を舞台とした世界最古のオルガンとホ
ルンのデュオというオルガン・レパートリーに強いオルトゥス(Hortus)らしい内
容となっている。
ホルンのクリシャンスは、1954年からラトヴィア国立交響楽団の団員としてその
サウンドを響かせてきたラトヴィアきっての名手。ホルンファンにもオススメ。

HORTUS 005 \2250
ルイ・アルフレッド・ルフェビュール=ヴェリ(1817-1869):
サン・シュルピス教会のクリスマス・ミサ
ヴァンサン・ジャンヴラン(オルガン)、ラ・リーヌ・セラフィク&モデルヌ
「ダヴィンチ・コード」でも広くその名を知られるようになったパリのサン・シュ
ルピス教会でもオルガン奏者を務めていたルフェビュール=ヴェリ。この教会で
演奏するために自ら作曲を行ったのが「サン・シュルピス教会のクリスマス・ミ
サ」である。
ルフェビュール=ヴェリの19世紀フランスにおけるオルガン奏者、作曲家として
の真価を知り得ることが出来る作品である。





<BNL>
BNL 112945(CD+dts/2枚分価格) \4500
F・ショパン:
夜想曲第8番変ニ長調Op.27-2/バラード第1番ト短調Op.23
夜想曲第7番嬰ハ短調Op.27-1/バラード第2番ヘ長調Op.38
夜想曲第13番ハ短調Op.48-1/バラード第3番変イ長調Op.47
バラード第4番ヘ短調op.52
ジャン=セバスチャン・バルドン(ピアノ)
フルート奏者の父とピアニストの母を両親に持つジャン=セバスチャン・バルド
ンは、1972年生まれのフランスのピアニスト。リヨン国立高等音楽院では、ロケ
・アルシーナやバルビゼ、ハイドシェックといった名手たちから指導を受けた経
歴を持つ。陰と陽を上手く使い分けた表現力と、骨格のはっきりとした演奏スタ
イルが印象に残る演奏を実現させている。
(このCDはノーマルCD+同内容の5チャンネルdts盤がセットになっております。
/dts盤は専用の再生機器でないと再生することができません。スーパーオーディ
オCDプレイヤーやDVDプレイヤーとは異なります。ご注意下さい。)

BNL 112916 \2250
J・S・バッハ:
ソナタ第1番ト長調BWV.1027/同第2番ニ長調BWV.1028/同第3番ト短調BWV.1029
ポール・ジュリアン(チェロ)、ルドミラ・ヤンコフスカ(ピアノ)
ピエール・フルニエの門下生だったフランスのチェロ奏者ポール・ジュリアンと
クラコウ音楽大学でペンデレツキから音楽を学んだポーランドの女流ピアニスト、
ルドミラ・ヤンコフスカによるデュオ・アルバム。
大きな表現を抑えて作品の持つ自然な流れを大切にした演奏を聴かせてくれてい
る。2001年5月の録音。

BNL 112917 \2250
C・P・E・バッハ:
6つのシンフォニアWq.182,H.657-662(ハンブルク・シンフォニア)
ディディエ・タルパン(指揮)、コンチェルト・ポラッコ
Cコンチェルト・ポラッコは鍵盤楽器奏者であり指揮者でもあるマレク・トポロフ
スキによって1991年に結成されたポーランドのピリオド・アンサンブル。
バロック時代から古典派初期に作曲された作品の演奏には特に定評があり、BNLレ
ーベルにはベートーヴェン&メユール(BNL 112920)やヴィヴァルディ(BNL 112941)
など高い評価を受けた優秀な録音を残している。2001年7月の録音。

BNL 112912 \2250
フランスのバッハ ――
幻想曲ト長調BWV.572/幻想曲とフーガ ハ短調BWV.562/アリア ヘ長調BWV.587/
コラール《われら皆唯一の神を信ず》BWV.681/コラール《古き年は過ぎ去りぬ》
BWV.614/コラール《バビロンの流れのほとりに》BWV.653/コラール《おお愛す
る魂よ、装いせよ》BWV.654/6声のリチェルカーレBWV.1079-9/コラール《ああ
人よ、汝の大きな罪を嘆け》BWV.622/コラール《われら悩みの極みにありて》
BWV.641/前奏曲BWV.552-1/パッサカリア ハ短調BWV.582
ベルナール・コードゥリー(オルガン)
フランスのサン・マキシマン教会にあるイスナール製の歴史的オルガンと、ドイ
ツのグラウホフ教会にあるトロイトマン製の歴史的オルガンの演奏による大バッ
ハの作品集。2001年5月&10月の録音。




<Cybele>
SACD 160.403(SACD-Hybrid) \2850
エーリヒ・イトル・カーン(1905-1956):ピアノ作品集 ――
6つのバガテルOp.5/8つのインヴェンション/シャコンヌ/短いピアノ小品/
5つのバガテル(全曲世界初録音)
トーマス・ギュンター(ピアノ)
K1905年にドイツのオーデンヴァルトで生まれたエーリヒ・イトル・カーン。近現
代の音楽に精通したピアニスト&作曲家として活躍しながらも、第2次世界大戦の
影響でドイツからフランス、そしてアメリカへの移住を余儀なくされ1956年にア
メリカで没している。
カーンの作品にはシェーンベルクからの影響である十二音技法が色濃く見られる
が、「8つのインヴェンション」などはバッハに対するオマージュとして作曲され
るなどバロックから古典派、ロマン派の作曲家たちへのリスペクトの思いも込め
られている。
エッセンのフォルクヴァンク音楽大学でピアノ科教授を務めるギュンターの冷静
な演奏を、シベーレ(Cybele)の優秀録音が1つ1つの音を丁寧に再現してくれる。
全曲世界初録音。

Cybele 660.202 2枚組 \4500
ギュンター・ベッカー(1924-):ポートレート ――
管弦楽のための《安定と不安定》/パッセージ/弦楽四重奏曲第1番/クラリネッ
ト、サクソフォーンと室内管弦楽団のための《コレスポンデンスI》/合唱と管
弦楽のための《夜と夢の歌》/オーボエ協奏曲/金管五重奏のための《蛇状曲線》
/フラグメント/スキャンニング/カプリース・コンチェルタント
ミヒャエル・ギーレン(指揮)、
バイエルン放送交響楽団、パレニン弦楽四重奏団、ダンツィ金管五重奏団、
アメリカン・ブラス・クィンテット、他
カールスルーエ・バーデン音楽大学とデトモルト音楽大学でフォルトナーに作曲
を師事した20世紀ドイツの重鎮ギュンター・ベッカーのポートレート・アルバム。
収録されている1960年代から1980年代までの放送音源の中には、ギーレン&バイ
エルン放送響やアメリカン・ブラス・クィンテットなどワールド・クラスのアー
ティストたちによる演奏が含まれている。

Cybele 660.101 \2250
ヴォルフガング・ハフシュミット(1934-):ポートレート ――
トリオII/無言歌集-24のピアノ小品/天使の歴史
スザンヌ・アキリーズ(ピアノ&チェレスタ)、
マーカス・ハフシュミット(フルート)、イェンス・フェッター(クラリネット)、
ミヒャエル・ハマン(ヴァイオリン)、他
エッセンのフォルクヴァンク音楽大学で教会音楽と作曲法をジークフリート・レ
ダに指導を受けたドイツの作曲家ハフシュミット。コンテンポラリーの手法で書
かれた3つの室内楽作品には、各楽器のサウンドが効果的に散りばめられている。
柔軟性の高き演奏者たちの特殊奏法もポイント。

Cybele 660.301 \2250
ミヒャエル・デンホフ(1955-):ポートレート ――
El sueno de la razon produce monstruos(ゴヤからの即興による)Op.32/
妄Op.54/夜曲Op.74-2/ピアノ三重奏曲第3番Op.74-1/ツー・ワンス・ソー・
モアOp.66
ミヒャエル・デンホフ(チェロ)、ウルリッヒ・ハルトマン(ヴィオラ)、
石坂トリオ、ヴェルディ弦楽四重奏団、他
D現在も作曲家、チェリストとして活躍するドイツの中堅作曲家デンホフの室内楽
作品集。デンホフは絵画からの得たインスピレーションで作品を書き上げること
が多く、Op.32とOp.54ではスペインの画家ゴヤの絵が根幹をなしている。ちなみ
にOp.74の2作品では石坂団十郎らによる石坂トリオの演奏が聴ける。

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