クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-06 No.5-1

2011年06月05日 11時36分47秒 | Weblog
<ELOQUENTIA>
EL 1021 2枚組 ¥2850
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
ルイジ・ピオヴァーノ(チェロ/使用楽器:マッテオ・ゴフリラー(1720頃)、
6番のみ5弦ウィリアム・フォスターIII(1795年))
録音:2008年8月
音声による解説(ブックレット朗読/ドイツ語・フランス語)
トラックも含まれています。
日本にもしばしば来日しているチェリスト、ピオヴァーノによるバッハ無伴奏
の全曲。第1番のプレリュードはどこまでもさわやか、5番のプレリュードも、
ハ短調という調性の荘重さはまといつつも、豊かな音色につつみこまれるよう
です。どの曲も音楽の運びが実に自然で、聴いていると身体の中を爽やかな風
が吹き抜けていくよう。第6番では5弦のウィリアム・フォスターIIIを用いて
おり、音色の違いもたのしめます。



<Mariinsky>
MAR 0512(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥2850
ドニゼッティ:「ルチア」
ナタリー・デセイ(S ルチア) ピョートル・ベチャーワ(T エドガルド)
ヴラジスラフ・スリムスキー(Br エンリーコ) 
イリヤ・バンニク(Bs ライモンド)
ディミトリー・ヴォロパエフ(T アルトゥーロ) 
ジャンナ・ドンブロフスカヤ(Ms アリーザ)
セルゲイ・スコロホドフ(T ノルマンノ)ほか
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリンスキー劇場管弦楽団,合唱団
録音:2010年9月12-16日,サンクトペテルブルグ(ライヴ)
Mariinskyレーベルから注目のオペラ全曲録音が登場です。ドニゼッティの傑
作「ルチア」を、日本でも大人気の名ソプラノ、ナタリー・デセイが歌ってい
ます。デセイはコロラトゥーラソプラノ役を得意とし、「ルチア」も度々歌っ
ているものの、録音、映像ともフランス語版「リュシ」で、ファンの間からは
オリジナルの「ルチア」も聞いてみたいという声が上がっていました。今回、
2010年9月に、ロシア、サンクトペテルブルグのマリインスキー・コンサート
・ホールにて演奏会形式で上演された際の録音。デセイですから、声の美し
さ、高いレベルの歌唱技術はもちろん、役の掘り込みもたいへんに深く、傑出
したルチアをになっています。エドガルドには、ポーランド出身で今や欧米で
大人気のテノール、ピョートル・ベチャーワ。2007年9月のチューリヒ歌劇場
来日公演でも話題になり、さらにこの6月のメトロポリタン歌劇場来日公演で
は、このエドガルドと、プッチーニ「ボエーム」ではネトレプコ相手にロドル
フォを歌う予定です。エンリーコのヴラジスラフ・スリムスキーは、2009年6
月のボリショイ劇場来日公演で絶賛されたチャイコフスキー「エフゲニ・オ
ネーギン」のタイトルロールを務めていました。そしてもちろんゲルギエフの
指揮はいつだって驚異的な集中力と熱い感情に溢れ、「ルチア」本来の生々し
い表現を掘り出した演奏になっています。
この「ルチア」のもう一つの特徴として、狂乱の場でグラスハーモニカを用い
ていことがあげられます。この場面でドニゼッティは、機械式のグラスハーモ
ニカを用いようとしたのですが、様々な事情で断念、フルートで代用していま
す。近年、扱いの難しい機械式ではなく、音楽専用の楽器としてのグラスに水
を張って音程調整するタイプのグラスハーモニカに優れた名手が輩出、この
上演ではドイツ人グラスハーモニカ奏者のサシャ・レッケルトがこの世のも
のとは思えぬ響きを漂わせ、狂乱の場をいっそう趣き深いものにしています。
SACD hybrid、112ページブックレット付きの豪華な仕様です。




<AKORDEONUS RECORDS>
新規レーベルの御案内-ポーランド出身のアコーディオン奏者3人が結成した
トリオ、モーション・トリオのレーベル取扱を開始します。
モーション・トリオは、ヤヌス・ヴォイタロヴィチ、マーチン・ガラツィン、
パヴェル・バラネクによりポーランドのクラクフで1996年に結成されたアコ
ーディオン三重奏団。ヘヴィーメタル、ジャズ、クラシック音楽、現代音楽
など多種多様な音楽ジャンルを取り入れ、メンバー自らが演奏作品の編曲・
作曲もこなしています。ポーランド政府から助成を受け、これまで30以上の
国々から招かれ演奏。作曲家・指揮者のクシシュトフ・ペンデレツキ、映画
「ピアノ・レッスン」の作曲者で知られるマイケル・ナイマン、アメリカの
ジャズ歌手ボビー・マクファーリン、ケルン放送管弦楽団、クラクフ・シン
フォニエッタなど様々な分野のトップ・ミュージシャンと共演経験がある。
ペンデレツキより「並外れた才能を持つグループ」と称えられ、ドイツ一般
新聞でも、その「卓越した技法」を絶賛されています。

AKD 005 ¥1980
ショパン:
前奏曲 ホ長調op.28-9、夜想曲 嬰ハ短調(遺作)、前奏曲 ハ短調op.28-20、
ワルツ 嬰ハ短調op.64-2、マズルカ ハ長調 op.24-2、ワルツ イ短調 op.34-2、
子犬のワルツ 変ニ長調op.64-1、プレリュード ホ短調op.28-4、
ワルツ ヘ長調op.34-3
モーション・トリオ:DJチキン、サイレンス
(すべてヤノシュ・ヴォイタロヴィチ編曲)
モーション・トリオ
録音:2010年1月29日
(ナントにおけるラ・フォル・ジュルネライヴ録音/拍手入り)
最初は低音でバリバリと楽器を鳴らし、まるで電気ノコギリのよう・・・と
思っていると、前奏曲ホ長調op.28-9の美しい旋律が立ち上ってきます。子犬
のワルツではアコーディオンによる超絶技巧を堪能、雰囲気はレトロな映画館
といったところで、実に楽しめます。ショパン名曲のたのしい編曲集です。
ショパンの曲に挟まれているモーション・トリオ作曲による作品が、フラン
ス料理の途中に出てくるようなお口直しのシャーベットのような、なんとも
いえない味を醸し出しています。

AKD 001 ¥1980
ピクチャーズ・フロム・ザ・ストリート
(1)天国への列車 (2)カフェ・パリ (3)バルカン・ダンス 
(4)リトル・ストーリー (5)タンゴ
(6)だいじょうぶ (7)スコッツマン (8)野外劇 (9)ajde jano
モーション・トリオ
すべてモーション・トリオの作曲による作品集。(1)天国への列車では、ガタ
ゴトいう効果音もすべてアコーディオンから発せられた音。猛スピードの列
車に乗せられていくような気分が味わえます。(2)のカフェ・パリはゲーム
音楽のような味わい。他の作品も、アコーディオンの超絶技巧を交えながら、
楽器のもつ様々な可能性が十分に発揮される作品ばかり。

AKD 002 ¥1980
ライヴ・イン・ウィーン
(1)ハート (2)戦争の音 (3)春の一日目 (4)詩篇 (5)星 (6)UFO 
(7)サイレンス (8)ゲームVI
モーション・トリオ
こちらもすべてモーション・トリオ自身の作曲による作品集。UFOなどは不思
議な音色と不思議なハーモニーによる作品。夜空をUFOが乱飛行しているかの
ようです。ゲームVIはゲームのBGMとして実際に使われていそうなファンタジ
ー的作品です。なお、ライヴ・イン・ウィーンというタイトルがついてはい
ますが、ポーランドでセッション録音されています。

AKD 003 ¥1980
プレイ・ステーション
(1)ゲーム1-UFO (2)ゲーム2-蟻 (3)ゲーム3-星 (4)ゲーム4-ヘリコプター
(5)ゲーム5-月面の風景 (6)ゲーム6-カルーセル (7)ゲーム7-スピード 
(8)ゲーム8-サイレンス (9)ゲーム9-ゲームオーバー
モーション・トリオ
モーション・トリオ自身の作曲による、ゲーム音楽的な要素の強い音楽集。
「ゲームオーバー」は、いわゆるゲームオーバーを思い起こさせるようなちょ
っと情けない効果音の連続のような作品。これも不思議な音色がしますが、
アコースティック録音で電子効果は一切加えられていません。モーション・
トリオ、おそるべしです。

AKD 004 ¥1980
メトロポリス
(1)Hostel-クラクフ(2)サンライズ・ダンス-イスタンブール
(3)Yellow Trabant-ベルリン(4)DJチキン-モスクワ(5)Libertin-パリ
(6)Carrousel-リオ・デ・ジャネイロ(7)コーヒーショップ-アムステルダム
(8)チャイナタウン-ニューヨーク(9)U-Dance-エルサレム(10)Proms-ロンドン
(11)U-Dance(ボーナス・トラック)
モーション・トリオ
5Life will always lead you to an unexpected destination-いつも行きた
かった所とは違う所に辿り着く。さすらいのアコーディオン・トリオ、モー
ション・トリオが展開する世界の様々な都市を音楽にした世界。なお、実に
様々な音色が収録されていますが、すべてアコースティック録音によるもの
なので、すべては彼らがアコーディオンから発している音色。アコーディオ
ンの新しい魅力が詰まった一枚です。




<EURO ARTS>
20 58648(DVD-Video) ¥2900
字幕:独、仏、西
言語:英語
ドキュメンタリー:クラウディオ・アラウ-皇帝
・空港到着・チリ人は常に文化を愛している・チリに到着後・ベートーヴェン
の音楽・私は素晴らしい教育を受けた・1918年15歳の頃・苦闘の数年・アメリ
カとチリ・アラウのヨーロッパでの経歴の分岐点・ニューヨークでのアラウの
静かな生活・待ち遠しい今晩
監督:ピーター・ローゼン
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
クラウディオ・アラウ(P)
チリ国立大学交響楽団 
ヴィクトール・テヴァ(指)
収録:1984年5月メトロポリタン大聖堂サンティアゴ、チリ
20世紀の巨匠クラウディオ・アラウ。東京、ベルリン、パリ、ロンドン、ニュ
ーヨークと世界中で演奏活動を行い、最晩年までコンサートと録音を精力的に
こなしてきました。
この映像はアラウが17年振りに故郷チリで行った凱旋コンサートの模様。コン
サート前後の様子を含むドキュメンタリー部分と演奏部分に分かれています。
この凱旋コンサートは国を挙げての一大イベントとして扱われ、夫人と共に到
着した空港には多くのファンが詰めかけ、チケットは2時間で完売、コンサー
ト会場には5000人が集まり、会場は熱気の渦に包まれました。まさにアラウは
チリの「皇帝」であったのです。
コンサートのプログラムはアラウが得意とするベートーヴェンのピアノ協奏曲
第5番「皇帝」。この時アラウは81歳、リハーサルも精力的に行い、コンサー
ト本番でも晩年に達した精神性と深みを感じる演奏で、チリの聴衆に感動を
与えました。




<ENZO Recordings>
HFJCD 1001 2枚組 ¥5000
解説・歌詞対訳付きブックレット16ページ
ヘンデル:「エイシスとガラテア」HWV 49a
三澤寿喜(指)キャノンズ・コンサート室内O、
廣海史帆(コンサートミストレス)
三宮正満(Ob,Rec) 通奏低音:武澤秀平(Vc) 平野智美(Cemb)
キャノンズ・コンサート室内Cho.
エイシス:辻裕久(Tn)
ガラテア:広瀬奈緒(Sp)
ポリフィーマス:牧野正人(Bs)
デイモン:前田ヒロミツ(Tn)
ソロ 千石史子(Sp) 福島康晴(Tn)
2011年1月13日 浜離宮朝日ホールにて24Bit/96KHz ライヴ収録
日本のヘンデル研究の第一人者として、楽譜の監修、評伝執筆などを手がけ、
「レコード芸術」誌上でも健筆を振るう三澤寿喜氏のライフワーク。シリーズ
開始から8年、満を持してのライヴCD化。
《エイシスとガラテア》は英語オラトリオの原点とも言うべき作品である。
壮年期らしい名曲の数々からは、恋人たちの愛が歌われる前半から悲劇的な
後半への鮮やかな変化、簡潔・流麗ながらも親しみ易いアリアと立体的・重
層的な合唱との対比をはじめとする効果的な合唱用法など、後年の英語オラ
トリオの特徴を、そして円熟期に数々の傑作オラトリオを生み出していく大
作曲家の片鱗を確かに聴き取ることができる。(河村泰子)




<ATMA Classique>
ACD2 2610 ¥1850
イアサント・ジャダン(1776-1800):
弦楽四重奏曲変ロ長調Op.1-1
弦楽四重奏曲イ長調Op.1-2
弦楽四重奏曲ヘ短調Op.1-3
フランツ・ヨーゼフ弦楽四重奏団
録音:2008年11月ケベック
ヴェルサイユのピアニストであり作曲家のイアサント・ジャダン。父ジャ
ンはヴェルザイユ宮殿のヴァイオリニスト、兄ルイも同じくピアニスト、
教師、作曲家という音楽一家に生まれました。神童として幼い時から才能
を開花させていましたが、24歳の若さで結核のため夭折。残された作品は
数少ないですが、その作風はロマンティックな要素に溢れています。
ここに収録されている弦楽四重奏曲は、ハイドンから受け継いだ4楽章構成
で、19世紀ロマン派へ向かう予兆を感じさせる音楽語法が用いられていま
す。
フランツ・ヨーゼフ弦楽四重奏団は2002年に結成されたピリオド楽器のカ
ルテットです。

ACD2 2638 ¥1850
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1763):室内ソナタ集Vol.2
室内ソナタ ハ短調Op.3-4、室内ソナタ イ長調Op.3-3、
室内ソナタ ハ短調Op.1-1、
教会ソナタ ト長調Op.7-4、教会ソナタ イ短調Op.7-6
ノットゥルナ
クリストファー・パラメータ(Ob、オーボエ・ダモーレ、指)
ワシントン・マクレイン(Ob、オーボエ・ダモーレ) 
ミカ・パターマン(フラウト・トラヴェルソ)
エレーヌ・プラウフ(Vn)スコット・ウールウィーヴァ(Va)
カレン・カデラヴェク(Vc)エリン・エリアール(Cemb)
録音:2010年5月ケベック
ノットゥルナは管楽器作品のために作曲された作品を演奏する古楽アンサ
ンブル。アンサンブルのメンバーは18-19世紀の作品のスペシャリスト達が
集結し、オーボエ奏者のクリストファー・パラメータを中心に、新しいレ
パートリーを開拓しています。特にベルリンで活躍した作曲家ヨハン・ゴ
ットリープ・ヤニチェの作品に熱心に取り組んでおり、全3巻の録音が予定
されております。
ヤニチェはシュヴァイトニツ(=シレジアは、現在のポーランド南西部か
らチェコ北東部の地域)生まれ。1736年に皇太子フリードリヒ(後のフリー
ドリヒ大王)の私設楽団の一員となり、その後ラインスベルクに移り有名な
「金曜アカデミー」を開始。1740年にフリードリヒ即位に際して再結成さ
れた楽団のコントラヴァイオリン奏者として活躍し、ベルリンで生涯を送
りました。ヤニチェの作品は華やかで優美なギャラント様式で書かれてお
り、当時のフランクフルト、ベルリンでは人気が高く、多くの作曲依頼を
受けていました。

ACD2 2625 ¥1850
セルジュ・アルクーリ(1954-):
Les Furieuses enluminures
(フルート、クラリネット、ピアノと弦楽四重奏ための)
Fragments(ピアノのための)
Des Torrents d'?toiles(ヴァイオリンとピアノのための)
Migrations(フルートとCDのための)
Les Voix des Hautes-Gorges(クラリネットとCDのための)
Soliloque I(ヴァイオリン)、 Soliloque II(ヴァイオリン)
R?manences(弦楽四重奏のための)
ジョナサン・クロウ(Vn)マーク・フューアー(Vn)
ダグラス・マックナブネイ(Va)
イエゴー・ジャクコフ(Vc)ロベルト・クラム(Fl)
シモン・アルドリッチ(Cl)
ルイーズ・ベセット(P)
録音:2010年3月ケベック
ケベック在住の新進気鋭の作曲家セルジュ・アルクーリ。音を視覚的、
感情的な観点から捉え、予測不可能なインスピレーションをもとに、それ
ぞれの作品を楽音、雑音、景色、絵、感覚、欠落をキーに構築しています。
セルジュ・アルクーリは2008年最優秀作曲家賞を受賞しています。

ACD2 2503 ¥1850
雅歌
ラスッス:モテット「わが庭に来たれ」、
パレストリーナ:モテット「かの人の口で私に口づけせしめよ」、
シュッツ:シンフォニア・サクラSWV263,SWV264、
マッツォッキ:ディアロゴ・デラ・カンティカ、
ヒーリー・ウィラン:
モテット「愛しいひとよ、美しいひとよ、さあ立っておいで」、
モテット「私の目に映る彼女は鳩のごとく麗しい」、
ウォルトン:モテット「汝の心に封印をするように」、
トーマス・トムキンズ:ヴァース・アンセム「わが愛する人は語った」、
シュッツ:
カンツィオーネス・サクレよりMモテット「エゴ・ドルミオ」SWV63、
モテット「汝はわが心を奪いぬ」SWV64、
シャルパンティエ:小モテット「私の愛する者」H436、
マラン・マレ:パッサカリア、
シャルパンティエ:アンティエーヌ「美しく輝かしい」、
ジョン・ダンスタブル:モテット「あなたは誰よりも美しい」、
パーセル:ヴァース・アンセム「愛する人は語った」Z28
レ・ヴォア・バロック
録音:2007年ケベック

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