クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-12 No.6-1

2011年12月08日 15時19分17秒 | Weblog
<Alba>
ABCD 326(SACD-Hybrid) ¥1980
伝説 2- トイヴォ・クーラ作品集
(1)海の賛歌 Op11-2(マデトヤ 編)
(2)祝祭行進曲《ラプア行進曲》Op.5-合唱と金管アンサンブル版
(3)こだまを揺らすOp.11-6
(4)弔いの歌 Op.11-5
(5)祝祭カンタータ《イソキュロ・カンタータ》(1904)
(6)わが子をトゥオネラに Op.11-4
(7)調べ Op.29b-1
(8)ヌイヤミエスト行進曲 Op.28-4a
(9)祝祭行進曲《ラプア行進曲》Op.5 -合唱と管弦楽版
カテドラリス・アボエンシス合唱団、ティモ・レヘトヴァーラ(合唱指揮)、
エサ・ルートゥネン(Br)、
マルック・ヒエタハルユ(Org)、パシ・ヘリン(Pf)、
ライネ・アンプヤ(指)衛兵金管アンサンブル、
ペトリ・サカリ(指)トゥルク・フィル
初めて録音で紹介される曲が魅力のひとつ、トイヴォ・クーラ(1883-1918)の
作品集『伝説』。第1集(ABCD264)につづく2作目のアルバムでは、トゥルクに
本拠を置くカテドラリス・アボエンシス合唱団の歌を中心にプログラムが組ま
れました。この合唱団の創設は1982年。技術をもったアマチュア歌手を集め、
フィンランドの旧都トゥルクの大聖堂にちなみ命名されました。大聖堂の典礼
に参加するほか、トゥルク・フィルと共演を重ね、フィンランド放送交響楽団、
ヘルシンキ・フィル、タピオラ・シンフォニエッタをはじめとするオーケスト
ラのコンサートに出し、フランスのロレーヌ国立管とも共演。2008年秋に就任
したティモ・レヘトヴァーラ(1965-)が音楽監督を務めます。『伝説 2』に収
録された初録音曲は3曲です。演奏がむずかしいことで悪名高い混声合唱のた
めの原曲をマデトヤが混声合唱と管弦楽用に編曲した《海の賛歌》、フォシュ
マンの詩による〈ものみな滅ぶ〉と『詩編118番』をテクストとする〈今日こ
そ主の御業の日〉の2曲からなる《祝祭カンタータ》(作品番号なし)、そして
《祝祭行進曲》。《ラプア行進曲》の別名をもつ《祝祭行進曲》は、合唱と金
管アンサンブル、合唱と管弦楽の2つの版が演奏されています。

ABCD 330(SACD-Hybrid) ¥1980
ペリマンニの春
(1)ホルスト:セントポール組曲 Op.29-1
(2)ラウタヴァーラ:ペリマンニたちOp.1
(3)ラーション:民謡の夜(1941)
(4)ラングストレム:スペルマンの春(1943)
(5)ペール・ヘンリク・ノルドグレン:田舎の昔の情景 Op. 139(2006)
(6)ヴェイネル:ディヴェルティメント第1番 Op.20
(7)トビアス(トゥビン編曲):夜曲(1902 arr.1939)
ユハ・カンガス(指)
オストロボスニア室内管弦楽団
民俗音楽に素材や題材を求めた作品は、民俗音楽にそのルーツをもつオストロ
ボスニア室内管弦楽団と芸術監督ユハ・カンガスの重要なレパートリーのひと
つです。ノルドグレン、ブルッフ、バルトーク、サッリネン、ラウタヴァーラ、
グリーグ、ヤルカネンの曲による第1作『ペリマンニの肖像』(ABCD205)につづ
く2作目の「肖像画集」は『ペリマンニの春』と題され、イギリスのホルスト、
フィンランドのラウタヴァーラとノルドグレン、スウェーデンのラーションと
ラングストレム、ハンガリーのヴェイネル、エストニアのトビアスの「芸術音
楽とともに息づく民俗の調べ」が紹介されます。ピアノのための曲を作曲者自
身がオーケストレーションしたラウタヴァーラの《ペリマンニたち》は、1973
年の初演以後、フィンランドをはじめ各国の弦楽オーケストラのレパートリー
としてすっかり定着しました。オストロボスニア室内管弦楽団がこの作品を録
音するのは、これが2度目です。ノルドグレンの《田舎の昔の情景》は、《ペ
リマンニの肖像》と同様、ペリマンニが弾いた民俗音楽を弦楽とハープのため
に自由に編曲した5曲の作品。これが初録音です。

ABCD 332 ¥1980
ヴィルトゥーゾ・チェロ
(1)パガニーニ:モーゼ幻想曲
(2)ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
(3)サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
(4)ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ
(5)モンティ:チャールダーシュ
(6)バッツィーニ:妖精の踊り
(7)サラサーテ:カルメン幻想曲
セーリ・トイヴィ(Vc)、カッレ・トイヴィオ(Pf)
ヴァイオリンのためのヴィルトゥーゾ曲をチェロで演奏する。フィンランドの
美人チェリスト、セーリ・トイヴィオの『ヴィルトゥーゾ・チェロ』は、独奏
者、室内楽奏者として国内外で活動する彼女がコンサートのプログラムにしば
しば取り上げる技巧的な作品を集めたアルバムです。トイヴィオは、ロンドン
の王立音楽アカデミーとヘルシンキのシベリウス・アカデミーでチェロ演奏の
ディプロマを取得し、18世紀以後のチェロの左手技法発展を研究した論文によ
り、2009年、シベリウス・アカデミーの博士号を得ています。17世紀から今日

ABCD 334(SACD-Hybrid) ¥1980
セッポ・ポホヨラ:弦楽四重奏曲集
(1)弦楽四重奏曲第1番(1990-91) 
(2)第2番(1995) 
(3)第3番(2000) 
(4)第4番(2006)
カムスSQ【テルヒ・パルダニウス、ユッカ・ウンタマラ(Vn)、
ユッシ・トゥフカネン(Va)、ペトヤ・カイヌライネン(Vc)】
クセナキスに似て荒々しく、リゲティ風のあふれんばかりの音場をもった第1番
の弦楽四重奏曲で成功を収め、フィンランドの若い世代を代表する作曲家のひ
とりと認められたセッポ・ポホヨラ(1965-)がこれまでに作曲した4曲の四重奏
曲が初めて録音で紹介されます。3楽章の演奏時間が5分48秒と簡潔な、モダニ
スト期の第1番に対し、もっと伝統的なテクスチュアとより豊かな響きと和声
をもち、明快なリズムもみられる第2番……いっそうの磨きをかけ、均一な響
きを意識したという、軽く陽気でスケルツォ風、ユーモラスとさえ言える気分
に貫かれた第3番。演奏時間約33分と4曲のうちもっとも長い第4番は、その劇
的構造と多彩な変化をみせるテクスチュアが作曲家カイパイネンから評価され、
「フィンランド弦楽四重奏曲の画期的な一作」の賛辞を贈られたといわれる
作品です。カムスSQは、2002年、シベリウス・アカデミーのフレッシュマン
4人により結成されました。レパートリーは60曲を超し、積極的にコンサート
活動をつづけています。




<Dynamic>
CDS 707 ¥1950
コロンナ:ラウダーテ・ドミヌム
ペルティ:12声のミサ曲
ミケーレ・ヴァンネッリ(指)
コロール・テンポリス・ヴォーカル・アンサンブル,
カッペッラ・ムジカーレ・ディ・サン・ペトローニオ,
コレギウム・ムジクム・アルマエ・マトリス室内合唱団
録音:2006年、ボローニャ
ジャコモ・アントーニオ・ペルティ(1661-1756)は、17世紀末から18世紀前半
にかけてボローニャで活躍した作曲家。モーツァルト少年を指導したことで知
られるマルティーニ神父の師匠にあたります。ペルティはボローニャのサン・
ペトローニオ教会でおよそ60年の長きに渡って活動しました。12声のミサ曲は、
1687年、ペルティがまだ20代半ばだった頃の作品。3群の合唱を駆使した音楽
からは、ペルティの卓越した作曲技量が伝わってきます。なお冒頭には、ジョ
ヴァンニ・パオロ・コロンナ(1637-1695)作のラウダーテ・ドミヌムを置いて
います。
楽譜校訂を行ったミケーレ・ヴァンネッリが指揮を執り、3団体合同のオーケ
ストラ、合唱団が万全の演奏を聞かせてくれます。

CDS 704 ¥1350
“イタリア・オペラのアリア”
ロッシーニ:「デメトリオとポリービオ」から
クリスティーネ・ウェイディンガー(S リジンガ)
サラ・ミンガルド(Ms シヴェーノ)
マッシミリアーノ・カッラーロ(指)
グラーツ交響楽団
録音:1992年7月27日、マルティーナ・フランカ
ドニゼッティ:「ピーア・デ・トロメイ」から
パトリツィア・チョーフィ(S ピーア)
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms ロドリーゴ)
パオロ・アッリヴァベーニ(指)
フェニーチェ歌劇場管弦楽団
録音:2005年4月、ヴェネツィア
ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」から
パトリツィア・チョーフィ(S ジュリエッタ)
ルチアーノ・アコチェッラ(指)
イタリア国際管弦楽団
録音:2005年8月、マルティーナ・フランカ
チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」から
ミカエラ・カロージ(S アドリアーナ・ルクヴルール)
マルセロ・アルヴァレス(T マウリツィオ)
レナート・パルンボ(指)トリノ・レージョ劇場管弦楽団
録音:2009年7月、トリノ
ヴェルディ:「アッティラ」から
フェルッチョ・フルラネット(Bs アッティラ)
ディミトラ・テオドッシュウ(S オダベッラ)
カルロ・ヴェントレ(T フォレスト)
ドナート・レンゼッティ(指)
トリエステ・ジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:2000年11月、トリエステ
ヴェルディ:「エルナーニ」から
スーザン・ネヴィス(S) マルコ・ベルティ(T)
カルロ・グエルフィ(Br ドン・カルロ)
ジャコモ・プレスティア(Bs シルヴァ)
アントネッロ・アッレマンディ(指)
パルマ・レージョ劇場管弦楽団,合唱団
録音:2005年6月、パルマ
Dynamicが録音した様々なオペラ全曲録音からの名場面集。いずれも話題になっ
たものばかりで、歌手や指揮者も一流揃い。比較的珍しいオペラが中心となっ
ているので、「オペラマニア入門」に打ってつけです。


=デリーツィエ・ムジカーリ=
DM 8025 ¥880
フンメル:ピアノ作品集
幻想曲 Op.18
7つのハンガリー舞曲 Op.23
ピアノ・ソナタ Op.20
変奏曲 Op.21
ジュリアーナ・コルニ(P)
録音:1998年、ヴェローナ
S 2023。ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)は、生前は大ピアニストと
しても活躍した、ウィーン古典派末期の大物でした。残した作品は膨大ですが、
有名なトランペット協奏曲を除くと、録音が広く出回るようになったのは最近
のこと。このDynamicのCDは、そうしたフンメルのリバイバルの最先端を走る
ものでした。収録されているのはすべて1805年から1807年にかけての作品。幻
想曲 Op.18は、1805年の作品。第3楽章のラルゲット・エ・カンタービレはショ
パンの先駆とすらいえそうなもの。民謡を用いたハンガリー舞曲 Op.23もほぼ
同時期の作品。ピアノ・ソナタ Op.20は1807年の作品。この時期のフンメルを
代表する名曲です。変奏曲 Op.21は1806年の作品。
ジュリアーナ・コルニは、ジェノヴァのパガニーニ音楽院を修了、さらにウィ
ーン、ザルツブルクで学んだピアニスト。このフンメルのピアノ作品集は、
発売時話題となったものでした。




<harmonia mundi>
HMW 906101 ¥2450
スラヴ・オペラのヒーローたち
(1)チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」より「あなたの手紙は」
(2)同:「イオランタ」より「奴は何と言った」
(3)ラフマニノフ:「アレコ」よりカヴァティーナ「月は高く輝く」
(4)スメタナ:「悪魔の壁」より「ただ一人の美しい女の顔が」
(5)モニューシコ:
「ハルカ」よりヤヌシュのアリア「おそらく、溜息のような風が」
(6)チャイコフスキー:「マゼッパ」より「ああ、マリア、マリア!」
(7)ドヴォルザーク:「いらずら百姓」より王子のアリア
(8)モニューシコ:
「幽霊屋敷」よりミェチニクのアリア「わたしの彼女のうちの誰が」
(9)リムスキー=コルサコフ:「サトコ」よりヴェネツァの客人の歌
(10)チャイコフスキー:
「エフゲニー・オネーギン」より「あれがあのタチヤナ?」
(11)モニューシコ:「貴人に二言なし」より「太陽を輝かせて」
(12)ボロディン:「イーゴリ公」より「眠りも安らぎもなく」
(13)シマノフスキ:「ロジェ王」よりアポロへの賛歌
マリウシュ・クヴィエチェン(Br)、
ウカシュ・ボローヴィチ(指)
ポーランド放送響
[録音:2009年9月、2011年1月/ポーランド放送ヴィトルド・ルトスワフスキ・
コンサートホール]
今や同郷のテノール、ピョートル・ベチャワと並び、メトをはじめ世界のオペ
ラハウスを席巻の感のあるポーランド人バリトンのマリウシュ・クヴィエチェ
ン。待望の初ソロ・アルバムの登場です。それも彼の故郷ポーランド作品に加
え、隣国で言語的にも近いチェコとロシアの名作オペラ・アリアを集めていま
す。1972年生まれ、ワルシャワのショパン音楽アカデミーで学び、1993年にク
ラクフ歌劇場でパーセルの「ディドとエネアス」のエネアス役でデビュー。
1999年にヤナーチェクの「カーチャ・カバノヴァー」のクリギン役でメト・デ
ビュー、2003年には「ラ・ボエーム」のマルチェッロ役で注目されました。今
年2011年のメト来日公演のマルチェッロも好演でした。来年には新国で予定さ
れている「ドン・ジョヴァンニ」が今から話題となっているイチ押しアーチス
トとなっています。
クヴィエチェンの魅力は驚くべき声量の豊かさとやや陰のある美声。さらに役
者顔負けの演技力と切れ味のいい立ち振る舞いの美しさにあると言えます。今
回のアルバムではポーランドを代表するオペラ作曲家モニューシコのアリアが
聴けるのも嬉しさの極み。ポーランド本国でのショパンと並ぶ人気が納得でき
る美しさで、クヴィエチェンは自由闊達、母国ものならではの自信に満ち、ツ
ボを押さえた歌唱で鳥肌が立つほど感動させられます。同様にシマノフスキの
「ロジェ王」も数ある録音の中の白眉。さらにロシア語によるチャイコフスキ
ー、ラフマニノフ、リムスキー=コルサコフも絶品。まさにスラヴ・オペラの
主人公たちの魅力を最大限にひきだしています。
ハルモニア・ムンディ・イギリス制作CDの記念すべき第1号。力こぶの入った
ボルテージの高さにご期待下さい。

HMC 902105 ¥2450
アルバン・ベルク:ヴァイオリン協奏曲(ある天使の思い出に)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/スリーピング・ビューティ
(Stradivarius, 1704))
クラウディオ・アバド(指揮)、モーツァルト管弦楽団
録音:2010年11月/ボローニャ(Auditorio Manzoni)
近年ひときわ輝きを増しているヴァイオリニスト、イザベル・ファウストの最
新盤は、満を持しての2度目のベートーヴェン、そして、初登場となるアルバ
ン・ベルクという充実のプログラム。クラウディオ・アバドが、是非に、と申
し出るかたちで実現したレコーディングです。アバドとオケが全身全霊でファ
ウストの音楽を支えているのがよく感じられ、ベルクの協奏曲では、爛熟した
ハーモニーをオケが醸す上で、ファウストが変幻自在な音で飛翔します。ファ
ウスト独特のタッチが生みだす美しい高音には思わず息をのむほどです。ベー
トーヴェンでも、何度も聴いたことがあるはずの第1主題から、なんとも神々
しい響き。第2楽章の天国的な美しい音色はショッキングですらあります。終
楽章の活き活きと、そして愛らしさも漂う表情はファウストならでは。カデン
ツァは、ベートーヴェンがこのヴァイオリン協奏曲をピアノ用に編曲した際に、
ベートーヴェン自身が書いたものに基づいています。ヴァイオリン界の新女王、
という一言だけでは表現しきれない音楽と魅力的な表情、そして衝撃的に美し
い音。ファウストとアバド、モーツァルト管が、神に許された人にしか立ち入
ることのできない領域の音楽を展開しています。

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