クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-06 No.14-1

2011年06月11日 10時50分16秒 | Weblog
<Profil>
PH 11028 4枚組 ¥4580
[CD 1] 65’43”
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1878/80年版)
録音:2007年7月29日エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
[CD 2] 64’52”
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
録音:2008年7月29日エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
[CD 3] 36’54”
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
(ウィリアム・キャラガンによるフィナーレ補筆完成2010年改訂版による世界初
録音)
第1楽章、第2楽章
[CD 4] 46’47”
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
第3楽章、第4楽章
録音:2010年8月1日エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
/ バイエルン放送-シュトゥーディオ・フランケン
ゲルト・シャラー(指揮)
フィルハーモニー・フェスティヴァ
[バイエルン放送収録による共同制作]
ブルックナー研究の第一人者ウィリアム・キャラガンが2010年にフィナーレを復
元した最新改訂版による第9交響曲を収めた、ファン注目のアルバムが登場します。
ブルックナーの第9交響曲は、1887年から1894年にかけて第1楽章から第3楽章まで
が完成されたものの、1896年の作曲者の死によって、未完の交響曲として残され
ています。遺されたスケッチの数々をもとに、フィナーレを補筆して全曲を完成
する試みにはいくつもの版が存在し、キャラガン校訂によるもののほかにも主だっ
たものとして、以下のようなものがあります。
・「サマーレ&マツーカによる1984年フィナーレ復元版」-インバル、ロジェスト
ヴェンスキー
・「サマーレ、フィリップス、コールス、マツーカによる1992年フィナーレ復元
版(サマーレ&コールスによる2005年改訂)」-ボッシュ
1981年から83年にかけてフィナーレの復元作業を手掛けた権威ウィリアム・キャ
ラガンによるものとしては、すでにオリジナル版、2003年改訂版、2006年改訂版
のレコーディングがそれぞれありますが、このたび登場するのは2010年に行われ
た最新改訂版。どのような内容かは聴いてのお楽しみですが、トラックタイム22
分12秒にも及ぶ聴きごたえ十分のボリュームを有しているのはなんとも見逃せな
いところです。
フィルハーモニー・フェスティヴァは、ミュンヘンの主要なオーケストラ、すな
わちミュンヘン・フィル、バイエルン放送響、バイエルン州立歌劇場管のメンバ
ーと首席奏者たちで構成されるオーケストラ。もともとはカール・リヒターが
1953年に創設した世界的アンサンブル、ミュンヘン・バッハ管をその母体とし、
偉大な伝統を振り返ることが可能ですが、レパートリーを拡大し古典派とロマン
派時代の傑作群を網羅しようとして、“フィルハーモニー・フェスティヴァ”の
名称のもと、幅広い楽器編成で演奏をおこなっています。
1965年バンベルクに生まれたゲルト・シャラーは、1993年にハノーファー州立歌
劇場で指揮者としてのキャリアをスタートさせ、ほかにも1998年にブラウンシュ
ヴァイク州立歌劇場、2003年から2006年までマグデブルク劇場の総音楽監督を務
めている実績が示すように、劇場たたき上げのマエストロ。とりわけワーグナー、
シュトラウス、ヴェルディのオペラを得意として評価も高く、そのいっぽうで、
あたらしいレパートリーの開拓にも前向きなシャラーは、最近ではProfilよりリ
リースされたゴルトマルクの「メルリン」のレコーディングでも注目を集めてい
ます。




<TAHRA>
FURT 2008(SACD-Hybrid) ¥2380
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」
フルトヴェングラー(指)
ウィーンPO
録音:1944年12月19/20日
24bit192khz新マスタリングで「ウラニアのエロイカ」の真実の姿が、今ここに明
らかになりました!演奏についてはすでに語りつくされているフルトヴェングラ
ー壮年期の、最も劇的な「エロイカ」。
ドイツ放送アーカイヴのオリジナルアナログマスターテープコピーからピッチを
修正し、新たにマスタリングし直され、hybrid SACDで甦りました。
ムジーク・フェライン・ザールの豊かな残響がSACDで楽しめます。
第一楽章終結の猛烈なアッチェレランド、雄弁でドラマチックで精神的な葬送行
進曲、まさに英雄の進軍を思わせるスケルツォのトリオ、ぐんぐん集中していく
テンポが見事な血沸き肉躍るフィナーレの特になだれ込むような迫力のコーダ。
どこをとっても「エロイカ」を聴く醍醐味ここに極まれり!というような素晴ら
しいSACDの登場でございます。
今後もTAHRAレーベルのフルトヴェングラーの名盤がSACDで発売される予定です。




<haenssler>=SWR MUSIC=
93 277 ¥2250
ドヴォルザーク:
交響曲第7番ニ短調Op.70
交響曲第8番ト長調Op.88
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
サー・ロジャー・ノリントン(指揮)
録音:[第7番]2010年4月20、24日/ [第8番]2010年9月30日
シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール(ライヴ・デジタル)
「新世界より」(93251)に続く、ノリントン& SWRシュトゥットガルト放送響によ
るドヴォルザーク・シリーズ第2弾。
交響曲第7番と第8番はともに2010年にライヴ収録されたものですが、前作「新世
界より」でも、なんともいえない清清しい感触が印象的で、たとえば第2楽章ラル
ゴで端的に示されていたように、ノリントンはこの泰西名曲よりあらたな魅力を
引き出していたので、ここでの内容にもあらたな期待が膨らみます。
ドヴォルザークが独自の作風を確立した円熟期に書かれ、メロディメーカーとし
ての非凡なセンスを強く刻み込む代表作として、すでに幅広い人気を獲得してい
るこの2曲ですが、1998年の首席指揮者就任以来、ベートーヴェンやモーツァルト、
ハイドンと一貫して、既成のイメージをことごとく打破してきたノリントンの実
験精神の前ではいかなる例外もありません。ドヴォルザークに対しても、民俗色
を前面に打ち出した本場チェコ勢の演奏とはひと味もふた味もちがうアプローチ
で、痛快さにも似た満足感をもたらしてくれるにちがいありません。




<PRAGA>
PRDDSD 250284(SACD-Hybrid) ¥2780
ツェムリンスキー(1871-1942):
(1)いたるところに咲く五月の花-ソプラノと弦楽六重奏のための 
(2)チェロ・ソナタ イ短調
(3)弦楽五重奏のための二つの小品 (4)チェロとピアノのための3つの小品
ルーシー・ハジコヴァー(S)
ツェムリンスキー弦楽四重奏団
プラジャーク弦楽四重奏団メンバー
ツェムリンスキーの若き日の作品集。ブラームスの影響が色濃く見られます。デ
ーメルの詩によるやや病的な「いたるところに咲く五月の花」は、8分に満たない
短い作品ながら、心を波立たせる作品です。

PRDDSD 250283(SACD-Hybrid) ¥2780
(SACD Hybrid)
シューマン:謝肉祭op.9
ショパン:バラード第3番 変イ長調 op.47、夜想曲第13番ハ短調op.48-1、
スケルツォ第4番ホ長調op.54、幻想曲 ヘ短調op.49
スラヴカ・ペチョコヴァー(ピアノ)
録音:2011年1、2月
プラハ・ピアノ・デュオの一人、マルティン・フルシェルおよび巨匠モラヴェッ
ツに師事したスラヴカ・ペチョコヴァーが弾くシューマン&ショパン作品集。




<ATMA Classique>
ACD2 2623 ¥1850
ブリテン:テノールとハープのための後期作品集
ハルモニア・サクラからの5つの歌
【聖なる音楽による讃歌/主よ、私は罪を犯した/父なる神への讃歌/神への讃歌
/我が眼が溢れてしまえばよい】
民謡編曲集
【とねりこの林/彼女は燕のように/やれやれ嫁はもらったが/グリーンスリーヴス
/答えのなんと優しいことか/美しいマリー伯爵】
ハープのための組曲Op.83、誕生日を祝う歌Op.92、
カンティクル第5番「聖ナーシサスの死」Op.89
ローレンス・ウィルフォード(T)
ジェニファー・シュウォーツ(Hp)
録音:2009年11月21-23日
ハープ伴奏によるブリテンの後期声楽作品集。ブリテンの生涯のパートナーであっ
たテノール歌手ピーター・ピアーズ。ブリテンの声楽作品には欠かせない存在で
す。ブリテンが病に倒れた後は、ピアーズの伴奏が出来なくなったためハープ奏
者オシアン・エリスとともに演奏活動を行っていました。最晩年の作品カンティ
クル第5番「聖ナーシサスの死」は、ピアーズとエリスによって初演。また、ここ
に収録されているハープのための組曲はエリスのために作曲されています。これ
らのブリテン後期の作品は晩年の独特の力強さを感じさせます。

ACD2 2556 ¥1850
ジョン・アダムズ(1947-):中国の門、フリギアの門
フィリップ・グラス(1937-):ピアノ独奏のためのオルフェ組曲
デイヴィッド・ジャルベール(P)
録音:2009年5月
アメリカ現代音楽の牽引者ジョン・アダムズとフィリップ・グラスのピアノ・ソ
ロ作品を録音したアルバム。ミニマル・ミュージックの作曲家ジョン・アダムズ
は、この「中国の門」と「フリギアの門」を作曲した時は太平洋に面した北カリ
フォルニアに住んでおり、変調する波と水の自然な動きに影響を受けています。
ジョン・アダムズはこの作品でポスト・ミニマルの様式へと変化しています。
フィリップ・グラスの「オルフェ組曲」はジャン・コクトーの映画「オルフェ」
(1950)に影響され作曲された室内オペラ(1991)に基づいています。

ACD2 2509 ¥1850
ラッスス(1532-1594):聖ペテロの涙
モントリオール古楽スタジオ クリストファー・ジャクソン(指)
録音:2010年5月聖オーギュスタン教会、ケベック
ラッススは最晩年にイタリアの詩人タンシッロの21節からなる8行詩「聖ペテロの
涙」に曲をつけ、この7声の宗教的連作マドリガーレを書き上げました。多彩な表
現でラッススの簡潔さと卓越したバランス感覚が見事この作品に凝縮されていま
す。モントリオール古楽スタジオの知的なアプローチで自然な響きを堪能できる
1枚です。

ACD2 2471 ¥1850
シャルル・トゥルヌミール(1870-1939):オルガン作品集Vol.2
「テ・デウム」による即興(デュリュフレ編)
ヴァリエ・プルセ、ハーモニウムのための40の小品Op.21より5つのノエル
神聖な大壁画 No.1 Op.75
大いなるアントワーヌのための自由な形式の前奏曲Op.68
小さな花Op.66
神秘のオルガンOp.55/III
ヴァンサン・ブシェール(Org)
録音:2008年10月聖ジャン・バティスト教会、ケベック
カナダのオルガン奏者ヴァンサン・ブシェールによるシャルル・トゥルヌミール
のオルガン作品第2集。トゥルヌミールは神秘主義に傾倒しており、その信条は
作品を通して強く表れています。彼の最高傑作「神秘のオルガン」は教会暦に沿っ
て作曲された連作であり、バッハの全オルガン作品の長さに等しい大作です。




<IDEALEAUDIENCE>
30 79568(DVD-Video) ¥2900
30 79564(Blu-ray) ¥4250
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
(2)D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調K.141
(3)ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番ハ短調Op.35
(4)ビゼー:交響曲 ハ長調
マルタ・アルゲリッチ(P) ダヴィド・ゲリエ(Tp)
ヴェルビエ音楽祭室内管弦楽団
ガーボル・タカーチ=ナジ(指)
収録:(1)(2)2009年7月22日 (3)(4)2010年7月17日
ヴェルビエ音楽祭ライヴ
スイスのスキー・リゾート地、ヴェルビエで毎夏に開催されている音楽祭。2009
年と2010年に行われたアルゲリッチのコンサート・ライヴ映像を収録しています。
アルゲリッチは2011年6月5日で70歳を迎えなお、その技巧は衰えることなく、精
力的に活動を行っています。
先ずは2009年、完全に手中に収めた堂々たる演奏のベートーヴェンのピアノ協奏
曲第2番。アルゲリッチ節が炸裂した刺激的で、しかも説得力のある演奏を披露し
ています。そして、こちらもアンコールの十八番D.スカルラッティのソナタK.141。
555曲あるソナタの中でも有名な作品で同音連打の激しい難曲です。
次に2010年には、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番。正式名称は「ピアノ
とトランペット、弦楽合奏のための協奏曲ハ短調」。ユーモアと皮肉に満ちたショ
スタコーヴィチらしい音楽でトランペットとの掛け合いが見事。アルゲリッチの
キレの良い溌剌としたタッチは健在。トランペットを担当するのは、14歳の時モ
ーリス・アンドレ国際トランペット・コンクールで優勝し、ミュンヘン国際コン
クールでは18歳でモーリス・アンドレ以来の1位を獲得した実力の持ち主ダヴィド
・ゲリエ。現在はフランス国立管の首席ホルン奏者として活躍する凄腕です。
最後は、事実上ビゼーの唯一の交響曲 ハ長調。ガーボル・タカーチ=ナジの指
揮でヴェルビエ音楽祭室内管が颯爽とした若さみなぎる演奏を聴かせてくれます。

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