クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-02 No.10-1

2007年02月16日 15時48分14秒 | Weblog
<TAHRA>
TAH 617 \2080
ベートーヴェン:
うずらの鳴き声 WoO.129,新しき愛、新しき人生 Op.75-2,
彩られたリボンに添えて Op.83-3
シューベルト:
音楽に寄せて D.547,春に D.882,シルヴィアに D.891,悲しみ D.772,
若い尼 D.828,水の上で歌う D.774,ミューズの子 D.764,
糸を紡ぐグレートヒェン D.118
ブラームス:
野にひとりいて Op.86-2,テレーゼ Op.86-1,死はすがすがしい夜 Op.96-1,
子守歌 Op.49-4,永遠の愛について Op.43-1,調べのように、僕に Op.105-1,
静かな夜に,あの下の谷の底では,僕の恋は緑色 Op.63-5,愛の誠 Op.3-1,
甲斐のないセレナード Op.84-4
エリザベス・シュワルツコップ(S)
エドウィン・フィッシャー(P)
録音:1954年2月11日,トリノ
全盛期のシュワルツコップが、RAIトリノのために録音した放送用のスタジオ
録音。拍手などはありません。このトリノでの録音は、伴奏はなんとピアノの
大巨匠エドゥイン・フィッシャー!フィッシャーの温かく深み豊かなピアノは、
シュワルツコップに大きな影響を与え、EMI録音とは随分違ったスケールの大き
な表情を見せてくれます。録音状態は今一つというところですが、世紀の共演
を楽しむには不足ありません。

TAH 618 2枚組 \4160
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232
エミー・ルース(S) ヒルデ・チェスカ(S) 
ゲルトゥルド・ブルグスターラ=シェスター(A) 
アントン・デルモータ(T) アルフレート・ペル(Bs)
ヘルマン・シェルヘン(指)ウィーン交響楽団
アカデミー・カンマーコーア
アントン・ハイラー(Org)
録音:1950年10月、モーツァルトザール
シェルヘンが20世紀のバッハ復興の立て役者の一人だったことは、余り知られ
ていないのかもしれません。ロマン色を殺ぎ落とした演奏は、今聞いても古め
かしくありません。シェルヘンはロ短調ミサを2回録音しており、これは旧録音。
当時のウィーンの名歌手を起用しています。




<Harmonia Mundi France>
HMC 901931 \2250
シューベルト:歌曲集
歌曲集「白鳥の歌」 D.957、出会いと別れ D.767、月に寄せて D.259、
羊飼いの嘆きの歌 D.121、ミニョンに D.161、あこがれ 、
ミューズの子 D.764
ウェルナー・ギューラ(T)
クリストフ・ベルナー(P)
ギューラの初となるシューベルトのリート集です。メインに「白鳥の歌」を据
え、さらにゲーテの詩による歌曲を6曲収録しています。ギューラの柔らかい
美声がシューベルトにピッタリなのは言うまでもありません。加えて、節度の
ある適切な表現と、詩句に対する読み込みの深さが、良い味わいを出していま
す。伴奏のベルナーも優れもの。





<SUPRAPHON>
SU 3902 2枚組 \2960
「2本のホルンのための協奏曲集 / ティルシャル兄弟」
(1)ベートーヴェン:六重奏曲変ホ長調Op.81b
(2)ヨーゼフ・レイハ:2本のホルンのための協奏曲変ホ長調Op.5
(3)レスレル=ロゼッティ:2本のホルンのための協奏曲第3番変ホ長調
(4)同:2本のホルンのための協奏曲第5番変ホ長調
(5)フランティシェク・クサヴァー・ポコルニ(1729-94):
2本のホルンと、チェンバロのための協奏曲変ホ長調
(6)ヨーゼフ・フィアラ:2本のホルンのための協奏曲第1番変ホ長調Op.5
(7)ヨーゼフ・ハイドン:2本のホルンのための協奏曲変ホ長調
(8)(ヨーゼフ?)ハニシュ:
3本のホルン、ティンパニとチェンバロのための協奏曲変ホ長調
[復元:ジャン=ルイ・プチ]
ズデニェク&べドジヒ・ティルシャル(Hrn)
(8)ズデニェク・ディヴォキー(Hrn)
リボル・ぺシェク、ぺトル・アルトリフテル(指)ドヴォルザーク室内O.
ヴラディミール・ヴァーレク(指)チェコ放送SO.
リボル・フラヴァーチェク(指)プラハ室内O.
録音:(1)1985年(2)(4)(7)1987年(6)1975年(3)(5)(8)1983年
2006年8月に急逝したチェコのゼデニェク・ティルシャルは、兄のべドジヒとと
もに名門チェコ・フィルのソリストを務めたホルンの名手。このアルバムでは
ベートーヴェン、ハイドンのほか、18世紀後半のチェコ圏のレイハ、ポコルニ、
ロゼッティらによる2本のホルンのための作品を、まさに兄弟ならではともいえ
る絶妙なやりとりで聴かせてくれます。さらに、18世紀に優れたホルン奏者と
してプラハとドイツで活躍したということ以外は謎に包まれているハニシュの
ユニークな3本のホルンのための協奏曲も収録。ティルシャル兄弟の持ち味、
たまらなく柔らかく美しい音色と抜群のテクニックが楽しめます。

SU 3899 2枚組 \2960
(1)ドビュッシー / マリウス・コンスタン編:
「ペレアスとメリザンド」交響曲
(2)シベリウス:付随音楽「ペレアスとメリザンド」Op.46
(3)シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5
(4)フォーレ:劇音楽「ペレアスとメリザンド」組曲Op.80
セルジュ・ボド(指)チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1989年4月
ベルギーの象徴派詩人メーテルランク(1862-1949)の戯曲「ペレアスとメリ
ザンド」。この悲劇的な愛のドラマはよほど創作意欲を刺激するのか、オペラ
から交響詩まで形態は違うもののさまざまな作曲家が音楽を付けています。し
ばらく廃盤(11.1269、11.0973)となっていましたが、今年の7月にボドが80歳
を迎えるのに合わせてカタログ復活となります。




<haenssler>
98 483 \2080
「ギター独奏曲集」
(1)カルロ・ドメニコーニ:シャコンヌ - J.S.バッハ作BWV.1004による
(2)アントニオ・ルイス=ピポー:歌と踊り 第1番
(3)デイル・カヴァナー:3つの前奏曲
(4)ヴィラ=ロボス / カヴァナー編:ギター協奏曲より第2楽章
(5)カヴァナー:2つのエチュード
(6)ウィニー・ケルナー:“E”
(7)ホルへ・カルドーソ:リベルーラス
(8)ロラン・ディアンス:メリッサの子守唄
(9)カヴァナー:ブライニー・オーシャン
(10)シド・ロビノヴィッチ:コル・ニドライ - ユダヤ民謡による
デイル・カヴァナー(G)
録音:2006年4月12-14日
昨秋の来日公演がファンの注目を集めた「アマデウス・ギター・デュオ」。そ
のメンバーで、ソリストとしても当代一級の腕前で知られるカヴァナーの最新
アルバム。自作をはじめ、バッハの傑作をベースにした14分にも及ぶドメニコ
ーニなど、20世紀の作家たちが書いた作品集はいずれも名手にふさわしい内容
です。ほかに、こちらも名人ディアンス作は、愛娘メリッサが生まれてから
15年の親交を持つカヴァナーに捧げられたもの。優しい表情が魅力です。

98 288 \2080
バッハ:ヨハネ受難曲(ハイライト)
マイケル・シェイド(T:福音史家)
マティアス・ゲルネ(Bs:キリスト)
ユリアーネ・バンゼ(S)インゲボルク・ダンツ(A)
ジェイムズ・テイラー(T)アンドレアス・シュミット(Bs)
ヘルムート・リリング(指)
ゲヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト、
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
録音:1996年3月25-29日ジンデルフィンゲン・シュタットハレ
全曲盤(92.075)から合唱、アリアのナンバー18曲を厳選しています。




<Dynamic>
DYNDVD 33509(DVD-Video) \3780
字幕:仏伊英独西
F-A.D フィリドール:「トム・ジョーンズ」
セバスチャン・ドロイ(トム・ジョーンズ)
ソフィー・マルタン=ドゴール(ソフィー)
マルク・バラール(ウェステルン氏)
シビル・ザンガネッリ(ウェステルン夫人)ほか
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ル・シンフォニエッタ・ド・ローザンヌ
演出:ヴァンサン・ヴィト
装置:フィリップ・レオナール
衣装:ミシェル・ロンヴォ
照明:ロベルト・ヴェントゥリーニ
収録:2006年1月
CD(CDS 509)で発売されていた上演がDVDで登場。フランソワ=アンドレ・ダ
ニカン・フィリドール (1726-1795)の1765年のオペラ「トム・ジョーンズ」で
す。ヘンリー・フィールディングの小説(1749年)を原作とした、フィリドー
ルの代表作です。音楽史では比較的知られていたこのオペラを、マルゴワール
がローザンヌ歌劇場で上演、そのライヴ収録です。ヴァンサン・ヴィトの演出
も目に麗しく、この幻の傑作が万全の形でDVDになりました。

CDS 528 2枚組 \3760
ロッシーニ:「トルヴァルドとドルリスカ」
ミケーレ・ペルトゥージ(Br オルドウ) 
ダリーナ・タコヴァ(S ドルリスカ)
フランチェスコ・メーリ(T トルヴァルド) 
ブルーノ・プラティコ(Bs ジョルジョ) 
ジャンネット・フィッシャー(S カルロッタ) 
シモーネ・アルベルギーニ(Bs オルモンド)
ヴィクトール・バプロ・ペレス(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団,プラハ室内合唱団
録音:2006年8月
ロッシーニの総本山、ペーザロのロッシーニ音楽祭でのライヴです。「トルヴァ
ルドとドルリスカ」は、1815年暮れにローマで初演されたオペラ。舞台はポー
ランド。妻ドルリスカを、横暴な公爵オルドウに奪われたトルヴァルドは、農
夫に変装して城に潜り込むも、正体がばれ捕らわれの身に。公爵はドルリスカ
に妻にならなければ、夫の命はないと脅します。危機一髪のところで、救いが
到着、公爵は捕らえられる、というお話。このオペラは失敗に終わり、その後
復活もほとんどありませんでした。今回はペーザロでも初の上演。しかし、こ
れが大変評判となりました。歌手では、ペルトゥージの悪役がドンピシャ。
憎々しくもかっこいい公爵を演じています。ゼッダが絶大な信頼を置くソプラ
ノ、タコヴァに、1980年生まれという若いテノール、メーリの夫婦役、ロッシ
ーニに欠かせないプラティコ、さらに脇に至るまで充実したキャストです。
なお、DVDでの発売が予定されています。

CDS 538 \1980
ヴィヴァルディ:
リコーダー、ファゴットと通奏低音のためのソナタ イ短調 RV 86
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ト短調 RV 51
ファゴットと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 RV 46
オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ長調 RV 48
トリオ・ソナタ ホ短調 RV 67
リコーダー、オーボエ、ファゴットと通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV 103
リコーダー、オーボエ、ファゴットと通奏低音のための協奏曲ト短調 RV 106
アンサンブル・バロッコ・サン・スシ
ヴィヴァルディの室内楽編成の作品を集めています。協奏曲も管弦楽伴奏がな
いタイプのものです。アンサンブル・バロッコ・サン・スシは、1986年に、オ
ーボエ奏者のジュゼッペ・ナリンが創立したパドヴァのバロック団体。17、18
世紀音楽の専門団体です。サン・スシ Sans Souciとは、心配がないということ
でで、「気楽に」という意味。




<SUPRAPHON>
=ARCHIV=
SU 3903 \1480
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指)
チェコ・フィルハーモニックO.
録音:1970年11月2-6日プラハ、芸術家の家
音楽を大きな構えで捉える豪放なスタイルで知られる巨匠マタチッチが、チェ
コ・フィルと作ったブルックナー5番。説明不要の名演奏がスプラフォンでも復
刻となります。すでに国内盤でも復刻されていますが、このたびの本家との音
作りの違いも興味津津です。

SU 3904 \1480
(1)マリピエロ:ヴァイオリン協奏曲(1932)
(2)カゼッラ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.48(1928)
アンドレ・ジェルトレル(Vn)
ヴァーツラフ・スメターチェク(指)プラハSO.
フバイ門下でハンガリーを代表する名手アンドレ・ジェルトレル(1907-1998)。
親交のあったバルトーク演奏の権威として知られ、協奏曲やスークとの二重奏
曲の録音でみせた確かなアプローチは今も高い評価を得ています。
15年にも及ぶ歳月をかけて仕上げられ、1930年代に書かれた最良の成果のひと
つとされるマリピエロ作。パリ音楽院に学び、そのマリピエロらとともに楽壇
の中心人物として活躍したカゼッラ。この20世紀イタリアのふたりによる協奏
曲でも、現代モノに強いジェルトレルの持ち味が活きています。




<zig-zag territoires>
ZZT 070202 \2280
ブラームス:
チェロ・ソナタ第1 ホ短調 作品38、第2番 ヘ長調 作品99
アントニー・ルロイ(Vc) サンドラ・ムバラク(P)
輝かしいテクニックと、抜きんでた音楽性をあわせもつ若手2人によるブラーム
スのチェロ・ソナタ。
ブラームスらしい陰々とした重苦しい第1番は、アントニー・ルロイの深みのあ
る音楽性、張りのある低音でブラームスの哀愁がたっぷりと伝わってきます。
また充実した晩年の作風を表すような明るい第2番も朗々と歌い上げ、サンドラ
・ムバラクの繊細な伴奏とも上手く呼応しあっています。

ZZT 070102 \2280
ジョヴァンニ・パイジエッロ(1740-1816):歌劇「奥様女中」
アッティリオ・クレモネージ(指) ラ・チェトラ
アントニオ・アベーテ(Bs) チンツィア・フォルテ(S)
録音:2006年5月ポワシー劇場
ジョヴァンニ・パイジエッロは、生涯のうちに、オペラを、セリア、ブッファ
の両分野にわたって、80曲以上作曲。いわゆるナポリ楽派全盛の18世紀後半の
イタリア・オペラ作曲家の中でもっとも成功を収め、かつ影響力の大きかった
人のひとり。この「奥様女中」を発表しペルゴレージの名声をかすめてしまっ
たこともありました。
アッティリオ・クレモネージはルネサンスとバロック音楽を専門とするイタリ
アのチェンバロ奏者・指揮者。アッティリオ・クレモネージの生き生きとした
音楽作り、深みのある声で聴くものを魅了するアントニオ・アベーテ、美しい
声と容姿、確かなテクニックを兼ね備えたソプラノ、チンツィア・フォルテと
絶妙な配役で鮮やかに仕上げています。




<ACCENT>
ACC 24166 \2080
ヨハン・ゴットリープ・グラウン&カール・ハインリヒ・グラウン:協奏曲集
(1)ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽、通奏低音によるイ調の協奏曲
(2)オーボエ・ダ・モーレ、弦楽と通奏低音によるニ調の協奏曲 
(3)フルート、弦楽と通奏低音によるホ調の協奏曲 
(4)フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、弦楽と通奏
低音による大協奏曲
イル・ガルデリーノ
ヤン・デ・ウィンネ(フラウト・トラヴェルソ)、
マルセル・ポンセール(Ob)、
寺神戸 亮(Vn)、秋葉 美佳(Vn&Va)、
ヴィットリオ・ギエルミ(Va・ダ・ガンバ)、
ルネ・シッフェル(Vc)、シャレフ・アル・エド(Hps)他
録音:2005年4月
どちらかというと、しょっちゅう戦争していたイメージのフリードリヒ大王で
すが、大の音楽愛好家だったことは大バッハの「音楽の捧げもの」のエピソー
ドで知られるとおり。そんな音楽大好きな王がことのほか愛好したのがここに
収められた協奏曲の作曲者グラウン兄弟です。弟のカール・ハインリヒはまだ
王子だった王から宮廷の楽長に招かれ、兄のヨハン・ゴットリープは後にベル
リンに創設された歌劇場のコンサートマスターを務めました。彼らがフリード
リヒ大王のために大量に作曲した作品から厳選された4つの協奏曲は端正で気
品があり、フリードリヒの趣味のよさが偲ばれる作品揃いです。フリードリヒ
がサン・スーシ(無憂宮)で耳を傾けていた同じ作品を、オリジナル楽器を
使ったイル・ガルデリーノ(ヴィヴァルディの協奏曲「ごしきひわ」に因む
ネーミングでしょうか?)の溌剌とした演奏で楽しめます。

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