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クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-12 No.14-1

2011年12月15日 21時05分51秒 | Weblog
<Deutsche Grammophon>
479 50 ¥1850
734769(DVD-Video) ¥3350
ティーレマン/ドレスデンのジルベスター・コンサート2011
レハール:オペレッタ・ガラ
アンゲラ・デノケ(ソプラノ)
アナ・マリア・ラビン(ソプラノ)
ピョートル・ベチャワ(テノール)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団・合唱団
指揮:クリスチャン・ティーレマン
録音:2011年12月31日ドレスデン、シュターツカペレ (ライヴ)
ニューイヤーを祝うのはウィーンのみならず、ここドレスデンでも同様。ベル
リンのジルベスター・コンサートとならびドイツの人々が毎年の恒例行事とし
て心待ちにする大晦日のコンサートは、ドイツの公共放送ZDFでライヴ放映さ
れ、昨年に引き続きCDとDVDの2形態でドイツ・グラモフォンからラッシュ・リ
リースされることになりました。ドイツ以外でもオーストリア、スイス、ブル
ガリア、チェコ、フランス、イタリア、ルクセンブルク、マルタ、スロバキア、
スペイン、韓国、台湾、南アフリカ、ポーランド、香港など世界各地で放映が
予定されています。指揮台に立つのは、昨年同様ドレスデン・シュターツカペ
レの首席指揮者、クリスティアン・ティーレマン。デノケ、ベチャワ、そして
新星ラビンなどの豪華歌陣を迎え、喜びにあふれたレハールの名旋律の数々を
披露する予定です。詳細曲目は発表され次第追ってご案内致します。




<東武レコーディングズ>
TBRCD 0015 ¥2200
「管弦楽名曲集」-朝比奈隆・大阪フィル
(1)チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調
(2)リムスキー=コルサコフ:序曲「ロシアの復活祭」
(3)リャードフ:八つのロシア民謡より「愁いの歌」
(4)ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
(5)シュトラウス二世:春の声/トリッチ・トラッチ・ポルカ/皇帝円舞曲
朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団
録音:
(1)1981年2月16日第172回定期演奏会
(2)1981年2月16日第172回定期演奏会 
(3)1976年11月26日第136回定期演奏会
(4)1974年9月11日第118回定期演奏会
(4)1980年3月14日ABC創立三十周年記念オープニング・コンサート
全曲ライヴ、ステレオ録音(ウェーバーのみモノラル)、
演奏会場:フェスティバルホール、
音源提供: 朝日放送
膨大な数の録音を遺した朝比奈隆ですが、極めて珍しい管弦楽名曲集です。全
て朝日放送秘蔵の蔵出し音源です。「春の声」とリャードフ作品以外はこれが
初の音盤化というのもびっくりです。
巨匠のルーツであるロシア音楽から、このCDは幕を開けます。チャイコフスキ
ーの弦楽セレナードは晩年も取上げた愛奏曲ですが、八十年代前半のエネル
ギッシュな指揮ぶりに感慨新たです。金管を思いっ切り派手に鳴らしたリムス
キー=コルサコフの「ロシアの復活祭」もお見事。そしてこのCDの白眉はヨハ
ン・シュトラウス二世の三曲です。「皇帝円舞曲」のスケールの大きさはク
ナッパーツブッシュにも匹敵し、ワルツの演奏でも巨大な世界を創造してしま
う度胸、自信、個性に感動を禁じ得ません。
日本語、英語による解説付。サウンド・マスタリング:WEITBLICK




<haenssler>
=SWR MUSIC=
93 294 ¥2250
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
ヴェーベルン:夏風のなかで
バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
録音:2011年10月29日、11月2 & 3日
フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ・デジタル)
2011/12年のシーズンよりバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団の首
席指揮者に就任したフランソワ=グザヴィエ・ロト。ロトがあらたな手兵を
指揮してマーラーの第1交響曲を演奏したアルバムは、首席指揮者就任から間
もない時期の2011年秋にライヴ収録されたものです。
1971年パリに生まれたロトは、クラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ
・オ・ジャポン」への度重なる出演を通じて、日本のファンにもその名前が浸
透しつつあるフランスの指揮者。過去の「ラ・フォル・ジュルネ」では、2003
年に自身が創設したピリオド楽器の室内オーケストラ「レ・シエクル」を率い
ての登場でしたが、ロンドン交響楽団やトゥールーズ・キャピトル管弦楽団、
マリインスキー劇場管弦楽団、パリ管弦楽団へも定期的に客演していることか
ら、ロトの人気と実力のほどが窺えます。
マーラーの第1交響曲は、ロト率いるバーデン=バーデン&フライブルクSWR交
響楽団がドナウエッシンゲン音楽祭期間中の2011年9月に本拠フライブルク・
コンツェルトハウスで行われた首席指揮者就任演奏会でも取り上げたプログラ
ム。その意味では、当アルバムは熱狂に包まれた記念すべきデビューの再現と
もいうべきもので、今後の展開におおいに期待をつなぐ内容となっています。
いっぽう、1946年に設立されたバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
は、当初のハンス・ロスバウト以来、ミヒャエル・ギーレン、シルヴァン・カ
ンブルランといった顔ぶれが歴代首席指揮者を務め、なかでも後期ロマン派
ら近現代にかけてのレパートリーにすぐれた実績を示してきたオーケストラ。
マーラーのレコーディングでは、ギーレンがクック版による第10番全曲も含め
た交響曲全集を完成させたことからも、マーラー演奏に対する適性とたしかな
実力はすでによく知られるところです。ちなみに、ギーレンとの全集録音中、
第1交響曲は2002年のライヴ収録だったので、このたびのロトとの新盤は、当
楽団にとって9年ぶりのライヴ録音ということになります。
カップリングは、ヴェーベルンの「夏風のなかで」。2012年2月に予定され
当コンビの来日公演曲目である、この作品でも十分な仕上がりを確かめるこ
とができます。
【フランソワ=グザヴィエ・ロト】
1971年パリに生まれたフランスの指揮者。父はオルガニストで作曲家、教育者
としても高名なダニエル・ロト。指揮者に転向する以前はフルートも学んでい
たため、パリ音楽院でアラン・マリオンとヤーノシュ・フュルストのもとで研
鑽を積み、ロンドンのドナテッラ・フリック指揮コンクールで第1位を獲得。
この受賞により、ロンドン交響楽団のアシスタント・コンダクターに任命され、
ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタント・コンダクターも務める
とになる。
これに並行して、ロトはアンサンブル・アンテルコンタンポラン、カーン劇
と密接な関係を築き、さらにトゥールーズ・キャピトル管弦楽団、マリインス
キー劇場管弦楽団、パリ管弦楽団とも関わりを深め、2003年9月にパリ音楽
の指揮科教授となる。2011年9月にはドナウエッシンゲン音楽祭/フライブル
ク・コンツェルトハウスにて、ヴェーベルン、ブーレーズ、マーラーの交響
曲第1番を指揮して、バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団の首席
指揮者としてデビューを果たす。
ロトのレパートリーは幅広く、17世紀から現代作品に至るまで、また交響曲、
オペラ、室内楽など、精通するジャンルも多岐に亘る。2003年に、ピリオド
楽器の室内オーケストラ「レ・シエクル」を創設、ときにはモダン楽器も柔
軟に使用して多様なプログラムを取り上げている。「レ・シエクル」とは、
日本のラ・フォル・ジュルネのほか、フランス、イタリア、ドイツ、イギリ
スで公演を行っている。
今後、ロトはバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団との来日公演の
ほかに、ロンドン響、ロッテルダム・フィル、ベルゲン・フィル、アンサ
ブル・アンテルコンタンポラン、フィンランド放送響、グルベンキアン管、
ミュンヘン室内管との共演に加えて、「レ・シエクル」とはケルンのフィル
ハーモニー、ブリュッセルのクララ・フェスティヴァル、ラインガウ・フェ
スティヴァル、ローマの聖チェチーリア音楽院ホールでの公演が予定されて
いる。



<ALTUS>
ALT 220/21 2枚組 ¥3100
ベートーヴェン:
交響曲第4番変ロ長調Op.60
交響曲第3番変ホ長調Op.55『英雄』
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
ライヴ録音:1994年5月17日、ウィーン・ムジークフェラインザール
4ジュリーニ晩年のクレンペラーもかくやのテンポでくりひろげられる重量級
の大ベートーヴェン。このテンポだからこそ、生きてくるウィーン・フィルの
魅力。ティンパニーのあの音、ぶ厚い低音部、味わいの木管など、この濃厚な
る美音!まさにジュリーニとウィーン・フィルならではの充実度でございます。
ちなみにNHK FM放送時大変話題になっておりましたので、ご記憶の方も多いと
思われます。今回のCD化、音質も大変良くムジークフェラインザールの美しい
響きを堪能できます。ORFオリジナルテープよりアルトゥスが直接マスタリング。

ALT 222/23 2枚組 ¥3100
モーツァルト:交響曲第39番
ブルックナー:交響曲第9番
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
ライヴ録音:1983年8月10日、ザルツブルク祝祭大劇場
ウィーン・フィルからたびたび出演依頼を受けながらスケジュールの都合で登
場回数の少なかった貴重コンビのザルツでの大熱演。ここまで火の玉的な熱演
を展開したウィーン・フィルも珍しいのでは!1楽章の緊張感も驚きですが、
2楽章の手に汗握る強烈なリズム感がものすごい。3楽章も椅子に縛り付けられ
んばかりの大演奏。驚きました。サヴァリッシュ自らも推薦する1代の大名演。
音質も良く、ORFのオリジナルテープからアルトゥス直接マスタリング。一味
違う音質に仕上がっています。

ALT 219 ¥2500
ライヴ
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
朝比奈隆(指揮)、大阪フィルハーモニー交響楽団
ライヴ録音:1975年10月26日、オースターポート大ホール(オランダ)、フ
ローニンゲン
初発売となる本録音はエンジニア平澤佳男が同行録音したもので、大変秀れた
音質で残されておりました。朝比奈らしい不動のインテンポの堂々たる大演奏!
そのうえ特別なヨーロッパでの公演のためかある種ただならぬ緊張感漂う見事
な出来栄え。1楽章コーダなどでのレンジの広さも特筆でアルプスの山々のご
とき雄大さです。
朝比奈/大フィルの1975年ヨーロッパ公演音源
-オランダ・フローニンゲン公演発売にあたって
既に同曲異演盤が多数ある朝比奈隆のブルックナー:交響曲第7番において、フ
ローニンゲン公演をリリースする意味は二つある。一つは、この公演が大阪
フィル1975年ヨーロッパ公演における朝比奈指揮の最終公演であった。ツアー
はこの後秋山和慶の西ドイツ公演にて、無事終了した。朝比奈の代表的名盤と
言われる、ザンクト・フローリアンの名演奏から丁度二週間が経過。当初、長
距離移動や不慣れなヨーロッパ滞在で疲れも見られた楽団員も、すっかり欧州
の空気に馴染み、より完成度の高い演奏となった。もう一つは、この演奏が当
時の大阪フィルのフルメンバーによる、ブルックナー演奏であるということで
ある。ザンクト・フローリアンでは会場の都合で、木管の倍管を止めたが、朝
比奈はこの曲では常に木管の倍管を行っており、本公演の演奏はより朝比奈の
目指したブルックナーの音響と言えるだろう。1975年ヨーロッパ公演は、現地
放送局が収録したモントルー公演、ベルリンSFB公演を除き、全て同行した平
澤佳男により収録された。マスターテープに添付されたデータシートによると、
録音機材はマイクがNeumann SM-69、U-87、レコーダーはREVOX A700で、3M社
製テープが使用された。ライヴ録音としては最高水準のものであり、当然クオ
リティの高い録音が実現した。本CDの制作に当たっては、この録音のクオリ
ティをそのままCD化するべくマスタリングを行った。再生にはStuder A-80を
使用。Summit Audio真空管ラインアンプを経由し、DB Technologies AD122-96
にてデジタル化した。既に幾つかのヨーロッパ公演の音源は発表してきたが、
残念ながら音源の多くが所在不明となっており、その中には当時ラジオ放送
され名演との誉れ高いハイデルベルクのチャイコフスキーも含まれる。しか
し、存在が確認されたものも幾つか有り、ザンクト・フローリアンはオリジナ
ルテープが残っている。また、協奏曲も幾つかあり、これらも何れ発表の機会
を伺いたい。なお、ザンクト・フローリアンはORFリンツにより録音が行われ
ており、このテープの所在についても、調査したいと考えている。
(下田智彦 文中敬称略)