クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-03 No.1-2

2006年03月02日 15時22分05秒 | Weblog
<Alba>
ABCD 142 \2080
アントン・ディアベッリ(1781-1858):
ピアノとギターのためのソナティナとソナタ全集
ソナティナ作品68、ソナティナ作品70、ソナタ作品71、
華麗な大ソナタ作品102 (オリジナル版)
ミクローシュ・シュパーニ(フォルテ/ピアノ) イルッカ・ヴィルタ(G)
楽器:K・グラーフ(1827年) (フォルテピアノ)、
ファブリカトーレ(1818年) のコピー (ヴィルタ (1997) 製作) (G)
録音:1998年5月9日-10日 オウル音楽センター、トゥリンドベリホール
ベートーヴェンが変奏曲の主題に使ったメロディを書いたことで音楽史に名を
残すディアベッリ。ザルツブルクに生まれ、ウィーンに移ってからは、ギター
とピアノの教師、作曲家、楽譜出版者として活躍しました。和声やダイナミッ
クスの新しいスタイルは古典からロマンティシズムに移る時代を反映している
と言われます。ミクローシュ・シュパーニは、BIS レーベルでC・P・E・バッハ
のキーボード協奏曲とソロ曲の全曲録音を進めているハンガリーの奏者。イル
ッカ・ヴィルタはシベリウス・アカデミー出身。ジュリアーニ (ABCD124) とグ
ラニャーニ (ABCD149) の室内楽曲を Alba に録音していました。1996年から
デュオ活動を行い、このアルバムは、ロッシーニ、メルツ、フンメルの作品集
(HCD31935) につづく録音。〈華麗な大ソナタ〉はオリジナル譜を使って演奏
しています。第1楽章アダージョ、アレグロ、第2楽章スケルツォ (アレグロ)、
トリオ (ピウ・モデラート)、第3楽章アダージョ・ノン・タント、パストラー
レ (アレグレット) の3楽章。現在一般に用いられる版とは、かなりの相違が
あります。確かな技術と温もりのある演奏。市民の家で催される集いに招待さ
れた気分になるでしょう。

ABCD 210(SACD-Hybrid) \2180
ガネーシャ サーリナ ハヌマン ブッダ 私は行った 母なる国を讃えよ 
讃歌 
彼女の靴にシャンペンを 穫り入れ パタンジャリ ジャスミンの花
クリヤ
[サラティ・チャテルイェー(ヴォーカル) ペーテル・レルケ(G)  グルファ
ム・サブリ(タブラ) パウリーナ・レルケ(アコーディオン、カンテレ、ヴォ
ーカル、エレキヴァイオリン) ミッコ・カークリニエミ(ドラムズ)]
録音:2004年11月 カッリオ=クニンカラ・スタジオ(ヤルヴェンパー)
グループ名 "Kriya (クリヤ)" はサンスクリット語で“行動”。ヒンドゥーで
は、生命力によって精神をコントロールする“クリヤ”は、創造主 (神) に近
づく、もっとも容易で効果的、科学的な道とされています。ペーテル・レルケ
がインド伝承の詩に作曲した〈ガネーシャ〉は長鼻・象面の知恵の神、ガネー
シャの賛歌。彼女は破壊神シヴァとパールヴァティーの子です。インド伝承歌
をアレンジした〈ハヌマン〉は、猿の神。〈ジャスミンの花〉はオリジナルの
ラブソング。「夜の暗がりに輝く優美なジャスミンの花のように、上衣と帯に
残るあなたの香りと温もり……」。フィンランドとインドが出逢い、ふしぎな
雰囲気を醸し出す音楽が生まれました。






<DB productions>
DBCD 108 5枚組 \6750
モーツァルト:ピアノソナタ集
【CD1】ハ長調K.279、ヘ長調K.332、変ロ長調K.570、ニ長調K.311
【CD2】変ホ長調K.282、ハ長調K.330、幻想曲ハ短調K.475、ハ長調K.457
【CD3】変ロ長調K.281、ニ長調K.576、ハ長調K.545、イ短調K.310
【CD4】ヘ長調K.280、変ロ長調K.333、ト長調K.283、ニ長調K.284
【CD5】ハ長調K.309、イ長調K.331、ヘ長調K.533/ 494
ハンス・レイグラフ(Pf)
録音:【CD1】&【CD2】:1982年、【CD3】【CD4】【CD5】:1984年
レイグラフは、現在齢86歳の老大家にして名教授、日本人でも伊藤恵や若林顕
を教えています。モーツァルトはレイグラフ教授のライフワーク。このボック
スセットに収められているのは、すべて教授が60代の頃の演奏ですが、天衣無
縫で無垢なモーツァルトのソナタを聴かせてくれます。それぞれの曲にたいす
る深い理解と造詣、ゆるぎないテクニックに裏打ちされた正統派の演奏です。
トルコ行進曲も、奇を衒ったところは一切なく、シュタイアーのあの話題盤と
まさに正反対。しかし、絶妙なアクセントのつけかたは、とても魅力的です。

DBCD 107 \2080
ドビュッシー:前奏曲集(第I&II集全曲)
ハンス・レイグラフ(Pf)
録音:1996年
ハンス・レイグラフは、ドビュッシーの死後2年たった1920年生まれ。レイグ
ラフ教授による演奏は、まるでドビュッシーのいるサロンに迷い込んだような
気分になるもの。間の取り方、呼吸、音色、いずれもきわめて自然で、エスプ
リたっぷりです。テクニックも、年齢をまったく感じさせず、かちっとしてい
ます。師によるライナーノーツも、各曲の詩的な解釈が書かれており、興味深
い内容です。






<Profil>
PH 05047 \2080
モーツァルト:
交響曲第39番変ホ長調K.543
交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲K.621
トーマス・ファイ(指)マンハイム・モーツァルトO.
モダンのオケとのハイドンやベートーヴェン(ヘンスラー)で刺激的な演奏を
繰り広げてきたファイ。モーツァルト・イヤーの今年、新たにオリジナル楽器
のオケを率いて傑作「ジュピター」と39番をリリースします。
ファイが2003年に創設したマンハイム・モーツァルト管弦楽団。ついこの前、
モーツァルトの誕生日に合わせて今年1月27日にコンサート・デビューを果た
したばかり。当録音は2年近くにも及ぶ周到な準備期間を経て臨んだもので、
完成度の高さが光ります。
冒頭ティンパニの強打も鮮烈な「ティート」序曲。過激なほどにリズムが立っ
て、前へと飛び出して来るフレッシュな音楽は、やはり師アーノンクールゆず
りというべきでしょうか、いやそれ以上かも。そうかと思えば勢いに任せるば
かりでなく「ジュピター」のフィナーレなどは威容の一語。これこそピリオド
・アプローチの最前線をゆく大注目の演奏といえます。





<harmonia mundi>
HMU 907398 \2080
ばら、ゆり、こけもも-中世とルネッサンス時代(1250-1560)の音楽庭園
【第1章】フランス
マショー:薔薇、百合、春、緑(シャンソン) 
作曲者不詳(1259ca.):5月、つぐみが歌うとき(モテット) 
作曲者不詳(1250ca.):マリアちゃん、森で遊ぼうよ!(モテット) 
トレボール:タチアオイ、美しい花よ(シャンソン)
【第2章】イギリス
作曲者不詳(1290ca.):高貴でつつましやかな花よ(モテット) 
ワルター・フリエ(1450-75ca.):アニュス・デイ(ミサ) 
レオネル・パワー:なんと美しき芸術よ(モテット)
【第3章】ブルゴーニュ
作曲者不詳(1460ca.):サンザシの木の下で(シャンソン) 
アレクサンダー・アグリーコラ(1446-1506):花の女王(シャンソン)
【第4章】スペイン
作曲者不詳(1480ca.):ディンディリディン(シャンソン) 
ジュアン・ヴァスケス(1550-1560ca.):
薔薇の小枝の泉のなかで(シャンソン) 
ロドリーゴ・デ・セバロス(1530-1581ca.):妹よ(モテット) 
ガブリエル・メーナ(1511):優雅なヒースの茂る野原(シャンソン) 
フランシスコ・ゲレーロ(1529-1599):ヒマラヤスギのように(モテット)
【第5章】フランス
クローダン・ドゥ・セルミジ(1490-1562ca.):
話題をかえましょう(シャンソン) 
ブリュメル(1460-1515ca.):百合のように(モテット) 
ヨハンネス・ルピ(1506-1539ca.):私は彼女を見た
【第6章】イタリア
カーペントラ:これぞかの甘き薔薇(モテット) 
シプリアーノ・デ・ローレ(1515-1565ca.):
とおく東の美しき国から(マドリガル) 
アルカデルト(1505-1568ca.):愛らしい花々(マドリガル) 
ドミニク・フィノト(1510-1556ca.):汝この素晴らしき芸術を見よ
【第7章】その他の国々
トーマス・クレクイロン:私はたくさんのハーブを(シャンソン) 
クレメンス・ノン・パパ:すみれは愛らしい花群の中で育つ(シャンソン)
ニコラス・ゴンベール:おお、野の花よ(モテット)
オルランド・コンソート
〔ロバート・ハレ=ジョーンズ(カウンターテナー)、マーク・ドベル(T)、
アンガス・スミス(T)、ドナルド・グリーグ(Br)、ロナルド・マクドナル
ド(Bs)〕
現代では、ガーデニングの流行など、「庭」の意味はどちらかというとたのし
みの要素が強いですが、その昔、中世やルネッサンス時代の庭は現代とはちょ
っと意味合いが違いました。生きるための食物なども栽培する「サバイバル」
な面、そして、当時の一般の人々の邸宅ではいわゆるプライヴァシーがまった
くなく、庭の木陰などは、内緒話や密会にうってつけの空間だったという「ド
ラマの場」の面・・・。そんな時代、音楽家や文筆家たちは、庭の花や木々、
木陰からきこえる話し声などにインスピレーションを得て創作したものをたく
さんのこしています。このCDにおさめられているのは、そんな中世とルネッサ
ンス時代の庭での人々の生活、人間模様がいきいきと描かれた音楽です。

HMC 901866 \2080
ヤコブス・デ・ケルレ(1531/32-1591):ダ・パーチェム・ドミネ
パウル・ファン・ネーヴェル(指)ウエルガス・アンサンブル
16世紀の多声音楽というと、やや複雑に過ぎるイメージがあるかもしれません
が、ケルレの作風は、凝っていながら明快という実に美しい響きです。オラン
ダ、イタリア、ドイツ、そしてプラハと各地で活躍したケルレは、当時の礼拝
音楽が形式を重んじるあまりに複雑をきわめた傾向にあったのに反して、シン
プルな響きで言葉がはっきりと聴き取れる音楽をつくりました。このことから、
教会音楽の救世主はケルレであり、パレストリーナではない、と言う人もいま
す。16世紀声楽音楽のパイオニア、ネーヴェルと手兵ウエルガス・アンサンブ
ルが、ケルレの色褪せることのない美しい音楽を、悠久の時を超えて蘇らせま
す。





<RADIO FRANCE>
211 863 \3380
ホルヘ・ルイス・ボルヘス
インタビュー withジャン・ダイヴ(1977年)
「鏡は忌まわしい存在である・・・」で知られるボルヘスの肉声。ボルヘスは、
「架空の町」(国書刊行会刊行、【書物の王国】シリーズ)の冒頭もかざって
いる、1899年8月24日 生まれ、1986年6月14日没の、アルゼンチンはブエノス
アイレス生まれの小説家、詩人。
今なお根強いファンをもち、「鏡」や「父性」、「宇宙」についての深い思考
を遺しています。(ブックレットはフランス語のみ)

211 867 4枚組 \5400
ジャン・ルノワール
インタビューwithジャン・サージュ
ジャン・ルノワールは、画家ルノワールの次男。1937年の反戦映画「大いなる
幻影」、「どん底」(1936年)、「黄金の馬車」(1953年)、「フレンチ・カ
ンカン」(1954年)、「草の上の昼食」(1959年)などの映画を多くのこして
います。フランソワ・トリュフォー映画監督らにも大きな影響を与えました。
(ブックレットはフランス語のみ)

211 866 \2580
パトリック・ペノ
J.F.ケネディとのランデヴー
ブックレットはフランス語のみ





<Audite>
AU 92558(SACD-Hybrid) \2180
ラフマニノフ:
響曲第2番ホ短調Op.27
ボヘミア奇想曲Op.12
アーノルド・カッツ(指)ノボシビルスク・アカデミックSO.
録音:2005年6月ノボシビルスク
ノボシビルスク響は、かのヤンソンスやゲルギエフも定期的に客演するシベリ
アのオケ。1956年のオケ設立以来半世紀にわたり芸術&音楽監督を務めるカッ
ツのもと、センチメンタルなムード満点の演奏を聴かせてくれます。分厚い弦
楽セクションによって綿綿と歌いこまれたアダージョは白眉。





<Coviello>
COV 30509(SACD-Hybrid) \2080
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO.
録音:2005年5月16日アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
第8番(COV.30301)、第7番(COV.30405)と、一年に一作のペースで進行中の
ボッシュ&アーヘン響によるブルックナー。古都アーヘンの名刹聖ニコラウス
教会でのライヴは、空間いっぱいに拡がる美しい響きでオーディオ・ファイル
からも注目の的。前作まではdtsサラウンド(DVD)対応ディスクつきの2枚組で
したが、今回からSACDハイブリッド仕様でのリリースとなります。

COV 30512(SACD-Hybrid) \2080
ヴェルディ:レクイエム
メルバ・ラモス(S)ガブリエレ・マイ(Ms)
ミヒャエル・エンデ(T)マルティン・ブラジウス(Bs)
マルクス・ボッシュ(指)アーヘンSO.&ヴォカペッラCho.
録音:2005年2月12日アーヘン、大聖堂(ライヴ)
ブルックナーでおなじみのボッシュ&アーヘンが「ヴェルレク」をリリース。
ボッシュが1990年に設立し監督を務めるヴォカペッラ合唱団も加わり、こちら
もたいへん熱のこもったライヴとなっています。音響効果満点の内容がSACD向
き。優秀録音です。

COV 30507(SACD-Hybrid) \2080
ウォルトン:ヴィオラ協奏曲(1962年版 / 2002年改訂)
サリー・ビーミッシュ:ヴィオラ協奏曲第1番(1995年 / 1998年改訂)
ブリテン:ラクリメ
タチアナ・マスレンコ(Va)
ガリー・ウォーカー(指)ハノーファー北ドイツ放送フィル
録音:2005年4月18-22日NDRハノーファー、大ホール
イギリスのヴィオラ協奏曲を集めたアルバムです。ウォルトンはジャズの語法
を採り入れた代表作。ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズとスコットラン
ド室内管の首席ヴィオラ奏者だったビーミッシュ。ダウランドをベースにした
ブリテンの名作。ロシアのジャズ・ミュージシャンの家系に生まれたマスレン
コは、キム・カシュカシャンと今井信子に師事したヴィオラ奏者。






<NM Classics>
NM 98022 2枚組 \2580
Fanfare Orchestra of the Netherlands- in concert
ファンファーレ・オーケストラ・オブ・ザ・ネーデルランド
[CD1]
オットー・ケッティング(1935-):Eclips(食(日食、月食などの))
ケース・オルトゥイス(1940-):ペルセフォネ
ゲールト・ファン・コイレン(1943-):ディスコ
マイカ・ハメル(指)
[CD2]
バーンスタイン:キャンディード序曲
ヤン・ファン・デア・ロースト(1956-):造兵廠
アンドレ・ワイグネン(1942-):フリューゲルホルンのためのラプソディー※
プロコフィエフ:ロメオとジュリエット
ジョン・ウィリアムズ(1932-):
敗れし者たちへの賛美歌(映画『プライベート・ライアン』より)
ロビン・デヴュルスト(1965-):ブラジリア※
エリック・ボール(1903-1989):
自由への旅(1967年英国ブラスコンクール課題曲)
ビル・ヴェラン(1951-):リバー・ダンス
ヤコブ・シュラクター(指)
※フリューゲルホルン独奏:
フリッツ・ダムロウ(コンセルトヘボウ管弦楽団首席トランペット奏者)、
トロンボーン独奏:
イェルゲン・ファン・リーエン(コンセルトヘボウ管弦楽団首席トロンボーン
奏者)
「ファンファーレ・オーケストラ」は、コンセルトヘボウ管弦楽団をはじめ、
オランダのオーケストラなどで活躍する第一級の管楽器奏者たちが集まって結
成されたファンファーレ・オケ。ファンファーレ・オケとはオランダに特有の
形態の管楽器によるオーケストラで、通常の金管バンド(円錐形の楽器が用い
られる)に、サックスが加えられた形態の編成のオーケストラです。メンバー
全員が超多忙の売れっ子たちのため、コンサートは年に2-3回しか催されず、
どのコンサートもチケットの争奪戦がくりひろげられています。このCDは、
2001年7月にケルクラーデで行われたコンサートの貴重な記録です。広く親し
まれている名曲だけでなく、新曲も積極的にとりあげている彼ら、この2枚の
CDも、1枚目は新曲、2枚目はおなじみのレパートリーによって構成されてい
ます。2枚目の3曲目、ワイグネンの作品は、コンセルトヘボウ首席奏者ダムロ
ウがフリューゲルホルンを吹いているというなかなか貴重なものです。すみず
みまでのびやかな音色は、さすがです。6曲目の「ブラジリア」も、冒頭のちょ
っと古臭い歌謡ショーの始まりかと思わせるような楽しげなファンファーレに
続き、リーエンの甘やかなトロンボーンの音色が素敵です。最後の「リバー・
ダンス」は思わずタップダンスを踊りだしたくなってしまうような楽しくノリ
ノリの曲です。

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