クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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07-03 No.10-1

2007年03月14日 16時41分08秒 | Weblog
★お知らせ★
ダイレクト・トランスファー CD-R 第7回発売分の試聴が出来るようになりま
した。今回は機械式録音盤5点や、カザルスのドヴォルザーク:チェロ協奏曲
が含まれます。当店HPよりどうぞ。

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<RCO Live>
RCO 07001(SACD-Hybrid) \1980
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
マリス・ヤンソンス(指)
ロイヤル・コンセルトへボウO.
録音:2006年8月28日&11月17日アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)
昨秋にアジア・ツアーの一環として、2004年以来2年ぶりの再来日を果たした
第6代首席指揮者ヤンソンスと手兵ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団。
ショーマンシップに長けたマエストロのもと、さらなる磨きをかけたオケが生
み出すフレッシュで華麗極まりない音楽に改めて詰め掛けた多くの聴衆が魅了
されました。最新アルバムは、RCO Liveのスタートを飾ったドヴォルザークの
「新世界より」と並んで、公演曲目にも組まれていたマーラー「巨人」。ヤン
ソンスとしてはオスロ・フィルとのライヴ盤から7年、RCOとは「悲劇的」
(05年 / RCO.6001)以来のマーラー第2弾となります。ほかならぬ作曲者自身
もその指揮台に幾度となく立った名門RCO。それだけに長い伝統の中で熟成さ
れたまろやかな響きを駆使して、これまでにいくつもの優れたマーラー演奏が
残されてきました。そしていま、RCO首席指揮者就任以来「きっと皆さんの期
待をさらに上回る“特別なもの”を提供したい」というヤンソンスの意気込み
も熱い最新アルバムでも、レーベルの特色である念入りな下準備と実演での成
果が存分に盛り込まれた形となっています。艶やかに織り成すビロードの弦。
黄金のブラス。こうしたオケの美質を見事なまでに顕しているのがスケルツォ。
まったく指示どおりに“力強く運動して”、実演そのままにとめどなくあふれ
る歌と躍動するリズムに思わず身を乗り出さんばかり。さらに、横溢する生命
力がまぶしい第1楽章、どことなく哀感を湛えときにユーモラスでさえある第3
楽章、そして爆発沸騰のフィナーレ。もとよりどこをとっても作品本来の魅力
をストレートに伝えて余すところがありません。
ヤンソンス自ら最高のオケと賞賛を惜しまないRCOあってこその、かつてない
ほどの目くるめく煌きに満ち溢れたマーラー。スリルと興奮で私たちを釘付け
にしたあの記憶がここに鮮やかによみがえります。




<naive>
V 5061 \2080
F.リスト(1811-1886):
(1)「詩的で宗教的な調べ」より-アヴェ・マリア、死者の追憶、
パーテル・ノステル
(2)十字架への道(14の苦難の行程)(合唱とピアノ)
ロランス・エキルベイ(指)アクサントゥス
(4)ブリジット・エンゲラー(Pf)
クラシックの名曲を合唱にアレンジして新たな魅力を発見させてくれる合唱名
人集団「アクサントゥス」。ますますそのカッコよさにも磨きがかかっている
「フランスの西本智実」ことロランス・エキルベイ率いての最新作はリスト。
リストが30代後半で書いた「詩的で宗教的な調べ」は、もともとはピアノソロ
曲ですが、ここでは無伴奏合唱に編曲されています。重厚で美しい和声が魅力
の作品を、アクサントゥス合唱団の心あわれるような美しいハーモニーで聴く
ことができます。「十字架への道」は、キリストの死が決定され、キリストが
重い十字架を背負い、人々の嘲笑と罵声を浴びながらゴルゴタの丘にたどり着
き、十字架につけられ、埋葬されるという受難の物語が、14の「場面」として
音楽化されたもの。リストはオルガンのための版などいくつかのこしています
が、この録音では、合唱とピアノによる演奏が収録されています。典礼音楽の
ような厳粛で静謐な世界が、見事に融けあった合唱によって繰り広げられてい
ます。名録音の登場といえましょう。もうすぐ日本に来日して、様々な作品を
聴かせてくれるのが実にたのしみです。





<United Archives>
UAR 017 2枚組 \2180
モーツァルト:
【CD1】
(1)弦楽四重奏曲 ニ長調 第20番K.499「ホフマイスター」 
(2)弦楽四重奏曲 ニ長調 第21番K.575(プロシア王四重奏曲)
【CD2】
(1)弦楽四重奏曲 変ロ長調 第22番K.589(プロシア王四重奏曲) 
(2)弦楽四重奏曲 ヘ長調 第23番K.590(プロシア王四重奏曲)
ブダペスト弦楽四重奏団
ジョセフ・ロイスマン(Vn)、ジャック・ゴロデツキー(Vn)、
ボリス・クロイト(Va)、ミッシャ・シュナイダー(Vc)
録音:1955年5月22~27日ワシントン/アメリカ議会図書館(ワシントン)
ユナイテッド・アーカイブスによる最高のリマスタリングで、ブダペスト弦楽
四重奏団の絶頂期の貴重な記録が登場します。今回は充実のモーツァルトの弦
楽四重奏曲、ホフマイスターとプロシア王四重奏曲。ホフマイスター
(第20番K.499)の第4楽章、休符の絶妙な間とそこに漂う緊張感を聴くだけで
も、このクヮルテットがいかに抜きん出た実力をもっていたかということがう
かがわれます。きわめて美しい旋律とアンサンブルで聴き手を魅了してくれま
す。名曲「プロシア王」はチェロが活躍する場面が多く盛り込まれている曲集。
名手シュナイダーによる至高の音色と旋律は、感動すらおぼえるものです。
いかにもモーツァルトらしい、澄みきった美しさの旋律に満ちたこれらの名曲
が、不世出の名集団ブダペスト弦楽四重奏団の面々による演奏で、最高の音質
で蘇るのは実にうれしいことです。




<Profil>
PH 07009 \2180
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調Op.60「レニングラード」
ユーリ・アーロノヴィチ(指)
SWRシュトゥットガルト放送SO.
録音:1993年4月20 & 21日シュトゥットガルト、リーダーハレ・ヘーゲルザ
ール(ライヴ)
“攻防戦の生き証人”アーロノヴィチが振ったレニングラード交響曲という注
目のアルバムが登場します。
レニングラードに生まれた指揮者アーロノヴィチ(1932-2002)。当作品成立
の直接的な出来事であるナチの包囲がまだ始まる以前、彼はまだ子供でしたが
生地からの避難を強いられました。彼を含む避難民を乗せた列車はレニングラ
ード郊外100キロのあたりで爆撃を受け、数千人の乗客のうちわずかに生き延
びたのは70人ほど。九死に一生を得たのち、彼は包囲の真っ最中のレニングラ
ードまで2ヶ月かけて徒歩で帰り着きました。包囲が解けるまでは果敢にもレ
ジスタンス活動に身を投じて、1943年には11歳の少年として異例にも国家から
レニングラード防衛の功績により勲章を授けられています。
アーロノヴィチがこの曲を初めて聴いたのはまさに包囲下にあるレニングラー
ドにおいてでした。数年後に、この作品の演奏を通じて作曲家とともに仕事を
していたとき、彼はショスタコーヴィチに戦時下で同曲の演奏が彼に与えた印
象のほどを語り、これを聞いたショスタコーヴィチはたいへん感銘を受けて、
ふたりが一緒に仕事をするときはいつも若き指揮者に彼の話を繰り返させたも
のでした。
アーロノヴィチは作曲者がこの作品について述べたことをつぎのように引用し
ています。
“この交響曲は単にファシズムに対する勝利を祝しているわけではない。同時
にそれは邪悪にたいする善の、また反啓蒙主義にたいするヒューマニズムの、
死にたいする生の勝利をたたえているのです。”
このように作曲者とも親交があり、録音ではBISの第5番が知られるアーロノ
ヴィチは自他ともに認めるショスタコーヴィチの権威のひとり。上記のような
壮絶な実体験が色濃く反映されたシュトゥットガルトとの「レニングラード」
ライヴが、緊張感と白熱の度合いにおいてまれにみるほどの演奏内容となって
いても少しも不思議ではありません。

PH 06016 \2180
ハイドン:ピアノ三重奏曲集
第43番ハ長調Hob.XV:27 / 第44番ホ長調Hob.XV:28 /
第45番変ホ長調Hob.XV:29 / ハ短調Hob.XV:13
トリオ・オーパス8
エックハルト・フィッシャー(Vn)マリオ・デ・セコンディ(Vc)
ミヒャエル・ハウバー(P)
ハイドンは少なくとも40曲以上のピアノ三重奏曲を作曲しましたが、交響曲や
弦楽四重奏にくらべると人気はいまひとつ。それでもここに聴く3楽章構成に
よる後期の3曲ではそれまでの愛好家の音楽から抜け出し、鍵盤パートの充実
ぶりなどに完成形を聴く事ができます。トリオ・オーパス8はシューベルトや
ブラームス、シューマンの全集録音などでも知られる1986年結成のアンサン
ブル。

PH 05050 \2180
ハイドン:十字架上のキリストの七つの最後の言葉Hob.XX(合唱版)
インガ・ニルセン(S)ガブリエレ・シュレッケンバッハ(A)
マルティン・ヒル(T)マティアス・ヘレ(Bs)
フリーダー・ベルニウス(指)
シュトゥットガルト室内Cho.
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内O.
作曲者自自身による4つの版が存在する「十字架上のキリストの七つの最後の
言葉」。1785年アンダルシアのカディス大聖堂の依頼で最初に管弦楽曲版を
作曲した当時からその出来栄えにはかなりの自信をのぞかせていただけに、
いつかふたたび使おうとあたためていたのでしょう。こののち弦楽四重奏版と
鍵盤独奏版を経て、ついにオラトリオ版が誕生するわけです。ハイドンは晩年
におもに声楽作品に傾倒してゆきますが、これはそのなかで手がけたオラトリ
オのうちのひとつにあたります。
その実力の高さがすでに折り紙つきのベルニウスらによる演奏は、作品の真
価をしっかりと伝えるものです。インターコード原盤。

PH 07022 \2180
ブラームス:
(1)愛の歌ワルツ集Op.52(18曲)
(2)新・愛の歌ワルツ集Op.65(15曲)
ヘルムート・リリング(指)
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ
ユルゲン・ウーデ&レナーテ・ヴェルナー(ピアノ・デュオ)
インターコード原盤。合唱のスペシャリスト、リリングがいまから30年以上前
に手兵と残したアルバムが復活します。ワルツといえばウィーン。そのスタイ
ルを念頭において、ハンガリー舞曲集やワルツ集作品39といったすぐれた四手
用作品で知られるブラームスが、その腕を存分に振るったのがこの「愛の歌ワ
ルツ集」。ひとつひとつが短く曲ごとに重唱の組み合わせは異なりますが、す
べてワルツのリズムに乗せて歌われるナンバーはじつに気持ちの良いものです。
共演のウーデ&ヴェルナーはシュトゥットガルトの師弟デュオ。ウーデはバル
トークやベートーヴェンのピアノ全作品といった重要な著作も残しています。




<INTEGRAL>
INTEG 221156 \2180
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第17番 ト長調K453 (2)第10番変ロ長調 K365
J.S.バッハ:
(3)2台のピアノによる協奏曲ハ短調BWV1060
エリック・ハイドシェック、タニア・ハイドシェック(Pf)
田部井 剛(指)カメラータ・ジオン
3月上旬、来日して日本中をまたまた熱狂の渦に巻き込んだハイドシェックの
2005年の録音。独奏の17番ももちろん素晴らしいですが愛妻タニア夫人との
2台ピアノもまさに琴瑟相和し、比翼の鳥か連理の枝か、はたまたお聖とカモ
カのおっちゃんばりに楽しく愉快に盛り上がっていく様はまさに聴き物です。

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