マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

寿司屋の子は寿司屋

2009-08-28 09:54:48 | 

何度か亭主とは顔を合わせながら、ようやく行くことができた。
阪急岡本からプラップラ歩いて、小汗をかいた頃に到着。
一番乗りだったので、お茶なぞ啜って・・・。

聞けば亭主、左足を骨折したとかでリハビリの真っ最中。
店の暖簾も入れたまま、開店休業の状態で引き受けてくれた。


車海老とアボガト、白玉団子の入ったずんだ仕立て 


造り  鯖、鯒、鯛  ほぅ鯒は珍しい。おけぢゃねぇよ、こち。
塩と山葵、塩と酢橘で。


焼き鱧
脂の乗った鱧をレアで。粒辛子は初めてだがいける。



のどぐろ  長崎のブランド 紅乙女というそう。
タスマニアン・マスタードのプチプチがいいアクセントに。

酒は黒流、磯自慢、上喜元、秋鹿などをいただく。


夏野菜の炊き合わせ ジェルが涼しげ


鱧の揚げだし  茄子・十六ささげ


毛蟹酢 割酢のジェル
結構、ここまでの助走で女性陣はお腹に来てる様子。

さぁて、ここからが寿司だ。


いか 青柚子 塩で。


中とろ  あらかじめ煮切り醤油がひかれる


づけ  づけ醤油にゴマが加えられている


とつかあじ (淡路) よく脂がのっている
赤酢と米酢の2種類のすし飯を使い分ける。

亭主の実家は、神戸中央市場で人気のまるも寿司。
長男は店を継ぎ、次男は自分で阪神間の摂津本山で開店した。


うに (淡路由良)


赤貝  肉がむっちり


新さんま  焦がし気味なのが香ばしい


穴子  白っぽく沢煮にされている。ふんわり


トマトのすまし  ここで閑話休題というところ
さわやかな酸味 オリーブオイルを垂らしてあったような


煮あわび 肝を乗せて

あわびも昨今、いろいろと研究されるようになって喜ばしい。
昔はただ切っただけのコリコリのしかなかった。
あれはどうにも寿司飯に合わない気がして。


車海老
いいんだけど、向きは逆の方が客には食べやすい。


頭と胴は炙ってつまみに。  いい海老は余さず食べたい。


鉄火巻き 芽ねぎと共に



かんぺう  もう少し濃い口で醤油色に煮たので、
山葵の効いたのが好み。こればかりは江戸前がいい。
シメはどうしたって、こいつが来て「幕」としたい。


水菓子  桃のコンポート マスカット
パッションフルーツ ほうずきトマト ワインゼリー



足が万全ではないのに、頑張ってもてなしてくれた亭主、石井氏。
おつかれさまでした。

おっと、おまけが・・・



東灘名物、鈴木商店のアイスキャンデーを出してくれた。
さしずめミナミなら北極というところ。



亭主が自分用というミルク金時をぶんどっていただく。
なんとも懐かしく、美味。 地元衆には珍しくないだろうが、
我らよそ者には嬉しいシメだった。

ウエイトとしては前段をほんの少しにして寿司で勝負となれば嬉しい。そうなると客の懐にも優しいでしょ。亭主は若いが研究熱心。まだ気の張った部分があるから、もうちょっと年数がたって落ち着いてくると、いろんな無駄がそぎ落ちて、いい寿司屋になる予感がする。

後日談。仕事の重要なメモ帖を忘れてきてしまい、翌日大阪駅まで持って来てもらった。傷めている足で・・・。石井くん、すいませんでした!


            「鮨 市松」   兵庫県東灘区田中町3


 


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