マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

なんば座裏に、この店あり。

2018-04-08 17:33:12 | 大阪ミナミ

 「座裏」、かつてのなんば新歌舞伎座裏のことだ。 裏路地に怪しげなオカマスナックなどもあったが、

 新歌舞伎座が取り壊された今、生き残りをかけてレベルの高い飲食店も増えているらしい。



 新歌舞伎座の周囲は塀が張り巡らされ、建築計画によると来年7月、ここに地上19階建ての

 ホテルが出来るという。隈研吾事務所、鹿島建設の受注。 名称はベルコ難波ビル。

 あの冠婚葬祭のベルコだろう。 持ってやがんなぁ~。



 さて世に日本酒にこだわる店は多いけれど、その嚆矢ともいえるのが「山三」。

 酒蔵訪問や酒米の田植えなど、積極的に裾野を広げてきたのが、主人山瀬さん。 

 ずいぶん久しぶりになってしまったが、行っとかなきゃ。 

 

  


 
  一時、健康を害しておられたと聞いたが、秋田県の酒の会でもお会いしたし、

  お元気そうで安心、ご夫婦とも。

  まずは薄ら寒かったので、片野桜の燗酒。 

 


  

   

  結構ですな。 あては赤なまこの酢の物。



  



  大阪のまん真ん中にありながら、ここは大阪のステレオタイプだと思うと大違い。

  大阪人らしい(?)押しの強さなんか無い。

  お客様が神様的な大仰な接客も無し、 ひたすら旨い酒を飲む店。

  久々に行っても、たぶん毎日行っても、客との距離感は守って小ざっぱりしている。
  
  ただ言っておくが、料理は遅いので、気長に会話したり、物思いにふけったりしていよう。



  乾坤一(大沼酒造店・宮城)に。



  


 
 いつものように、よこわの胡麻醤油和えで行こうとするも、

 「かつお、あるよ?」と勧められ、ほいほいと乗っかる。

 この店は乗っかっておいて、間違いはないだろう。

 ただ、繰り返すが料理の出は遅いからね。料理は一人だし、ま、気長に。



  


 
  これはいいね。 たたきばかりが鰹ぢゃないよ。
 
  生姜や山葵で食べる鰹のさっぱりとした、それでいてヘモグロビンの酸を感じる味わい。

  これは日本酒をよぶ。

  もう一杯所望すると、主人が見立ててくれる。



  



  山瀬さんおすすめ、交野市の「富楼那(ふるな)」(山野酒造)無ろ過生原酒。

  火入れした酒の方が好みだが、こいつはよろしゅござんした。 

 


  



  ベルコのビルができると、周辺の街の姿も変わるかもしれないが、

  いつまでも、と願わずにいられない名酒亭である。

 

 


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