マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

銀閣寺道で草を食む - 3

2014-07-08 23:57:02 | Weblog

おくどさんで焼きあげた本モロコ。 モロコ、フキノトウ、カタクリ

海のない京都の人はこのモロコを昔から珍重する。






ブラックバス、ブルーギルを放すバカのおかげで琵琶湖原生種のモロコなど

かなり瀕死の状態なのをご存じか。

身内にバスフィッシングなどやってる奴がいたら、たかだか趣味で

日本古来の生物まで抹殺する権利なんかない!とお叱り下さい。

天然塩、赤いのは梅ではなかったけど、タデ酢のような酸味のあるソースで。



     



若狭グジ、サバ昆布巻、コゴミ、ホウレンソウ、セリ

甘酸っぱいグレープフルーツのジュレ







おひたし

白菜の長けたの(畑で) あとは忘れました…

血液がきれいになる気がしてきた。







どの料理も安心できる味。

繰り返すようだが、田舎風であってもホントの田舎の泥臭さは排してあり、

京都の洗練を忘れない。そこがいい。


小さなおかずがチョコチョコと登場。







ブロッコリー タラコソースのようだが、トマト大根おろし





いいね!この頃見なくなった、大粒の納豆ネギ。

しかも藁づとに入った昔ながらのもの。

これっくらいずつ出てきたら、延々と酒が飲んでいられそうや。







五目煮  ニンジン、ムカゴ、レンコンなど。







香のものはシメに欠かせぬ、大事な要素。

ああ、これだけで茶漬けでもいいな…







そして、最後のメインディッシュ…







ご存じ・・・なかひがしのシメはこちら!







日本海産のイワシ干物

うまみと苦みもあって、味の原風景に引き戻してくれる

よくぞ日本に生まれけり


最後に強欲にも勧めをうけて、お茶漬けをひとくち・・・



      



中東氏いわく、マンハッタンの朝日。

ご飯の上にはゆかり、大根おろしの上の梅。

大根葉はセントラルパークだそうで。


さぁて、デザートとまいりましょう!





 


銀閣寺道で草を食む - 2

2014-07-08 23:39:22 | Weblog

コースは焼物へと。

なんとも野趣あふれる面構えは岩魚。

手前に若ゴボウ、向こうに唐揚げにした骨がアーチを形作る。

手前に柑橘。奥の白っぽいのは山葵粕漬け。

ちょっとワサビ漬を付けて食べるもまたよろし。

カリカリの尻尾も頭も齧った。







向付は、鯉洗い。 辛味大根、山葵菜、野蒜、蒲公英(たんぽぽをこう書く)







摘み草料理を標榜したのは、中東さんの兄、「美山荘」の中東久人さん。

理論派でもあり、京料理の隆盛の牽引者の一人でもあった兄を追う立場だった

弟の久雄さん。 兄を追い掛け煩悶しつつ、到達したのがこの形。

さて、お椀である… 



     
           

 

春キャベツの中には鹿肉のつくね。 フワフワである。

ムカゴ、アイヌ葱

      

             

 

おくどさんのご飯が吹き始めたよ…



 


熟れ鮨  ピンクのは梅干しの天神。

甘口のワインとも合うらしい。






蓋物   若たけ   まだ動いていない土中に眠るタケノコ

フタの蕎麦屋の丼でタクアンが乗る部分に、乾燥花山椒。

そいつをばパラリ…
 


 

あれがウチに来るのかな・・・・

目の前のおくどさんには、そういう楽しみがある。






自家製カラスミの粕巻き     お酒にゃもってこい

 


 

魚がいい塩梅に焼けてるよ~~     まだまだ続くのだ。